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ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年05月04日

百二十六話 お題:遁辞(言い逃れの言葉) 縛り:なし

 大学の同級生で嘘をつくのが怖い、という男がいる。

何かきっかけがあったのか、と私が聞くと、
「俺子供の時、お袋の財布から金盗んだことがあるんだよ。つってもすぐにバレて、お前盗っただろうってお袋に問いつめられたんだけどさ」
 彼は咄嗟に、知らない男の人がお金を盗っていったんだ、と言い逃れをしたという。もちろん彼の母親はそんな訳ないだろうと言ったのだが、その時、
「知らない男がお袋を後ろから殴って、何度も頭を踏みつけて動けなくした後、家中の金を盗っていったんだよ。俺は何もできなかった。怖くて動くこともできなかったんだ」
 その男は彼の家を立ち去る際、彼に、
「よかったな坊主、これでお前嘘つきじゃなくなったぞ」
 と言ったという。
「お袋はその時のことで障害が残ってさ。もしまた俺が嘘を言って、それが本当になっちまったらと思うと、怖いんだよ」
 彼の声はかすかにだが、震えていた。

posted by ペン牛 at 13:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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