2016年05月03日
百二十五話 お題:入魂(精魂を注ぎ込むこと) 縛り:なし
男友達の話である。
彼は大事な場面であまりにも気合を入れすぎて大失敗をしたことがあるという。
「俺高校の時野球部でさ。一応強豪校って言われてる高校でピッチャーやってたんだよ。その時は地方大会の決勝で、これに勝てば甲子園に行けるって状況でさ。相手の攻撃で九回裏二アウト満塁フルカウントで一点差だったから、もう次でストライク取れたら死んでもいいって思いながら全力で投げたんだよ。そうしたら」
彼は消える魔球を投げてしまったのだという。バッターから消えたように見える球などというレベルではない、本当に投げた球が消えてなくなってしまう正に魔球だったそうだ。
「当たり前だけど投げたボールが消えてなくなるなんて前例がないってことで試合が中断してさ。結局審判の判断でボークになって押し出しで同点、その後打たれて逆転負けしたよ。バッターのバットは回ってたから普通の球だったらストライク取れてたかもしれないのに」
以来彼は何事においても力を入れすぎず、適度な余裕を持って臨むことにしたそうだ。
彼は大事な場面であまりにも気合を入れすぎて大失敗をしたことがあるという。
「俺高校の時野球部でさ。一応強豪校って言われてる高校でピッチャーやってたんだよ。その時は地方大会の決勝で、これに勝てば甲子園に行けるって状況でさ。相手の攻撃で九回裏二アウト満塁フルカウントで一点差だったから、もう次でストライク取れたら死んでもいいって思いながら全力で投げたんだよ。そうしたら」
彼は消える魔球を投げてしまったのだという。バッターから消えたように見える球などというレベルではない、本当に投げた球が消えてなくなってしまう正に魔球だったそうだ。
「当たり前だけど投げたボールが消えてなくなるなんて前例がないってことで試合が中断してさ。結局審判の判断でボークになって押し出しで同点、その後打たれて逆転負けしたよ。バッターのバットは回ってたから普通の球だったらストライク取れてたかもしれないのに」
以来彼は何事においても力を入れすぎず、適度な余裕を持って臨むことにしたそうだ。
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