アフィリエイト広告を利用しています
ファン
Facebook                         スポンサードリンク
検索
<< 2016年10月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
最新コメント
カテゴリーアーカイブ
タグクラウド
プロフィール
ペン牛さんの画像
ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へ
にほんブログ村                      
オカルト・ホラー小説 ブログランキングへ                                                   スポンサードリンク                                                                           

広告

posted by fanblog

2016年04月18日

百十話 お題:ダイス(サイコロ) 縛り:中生(早生と晩稲の中間期に成熟する品種の稲)、ピアス(耳たぶに小さな穴をあけてつける型の耳飾り)、婦人(成人した女性)

 中学の頃の同級生から聞いた話である。

彼は今家業を継いで米農家をやっているのだが、先日田植えをした際に妙な女性に会ったという。
「やけに垢抜けた、妙齢の婦人って感じの人でさ。こんなところに何の用だろうと思ってたら」
 その女性は彼に、
「私は女神です。今日は下界の様子を見に地上に降りてきました」
 と言ったという。
「まぁ完全に危ない人だよな。これは適当にあしらうしかないなと思って覚悟決めたんだけどさ」
 彼の内心を察したのか、その女性は私の力を見せましょうと言うと、右耳のピアスの飾りを外した。
「よく見たらピアスの飾りがサイコロになっててさ。いきなりそれを振って、出た目が二だったんだけど、そうしたら」
 女性は田植えが終わったばかりの彼の田んぼを指さすと、
「二時間後にここの稲が実ります」
 と言って立ち去った。彼は女性が立ち去ってくれたことに安堵しつつ、何気なく彼女が指さした田んぼの稲を見た。そこの稲は肉眼でわかるほどのスピードで成長していた。
「うちの稲は品種としては中生のものなんだけど、まぁどんな早生の品種でもあんな速さでは伸びないよな」
 結局たった二時間で稲は見事に実ってしまい、本来収穫する時期と大幅にずれたことで彼は色々と苦労したそうだが、収穫した米の味がよかったことが唯一救いだったという。

posted by ペン牛 at 11:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4971602
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。