アフィリエイト広告を利用しています
ファン
Facebook                         スポンサードリンク
検索
<< 2016年10月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
最新コメント
カテゴリーアーカイブ
タグクラウド
プロフィール
ペン牛さんの画像
ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へ
にほんブログ村                      
オカルト・ホラー小説 ブログランキングへ                                                   スポンサードリンク                                                                           

広告

posted by fanblog

2016年04月13日

百五話 お題:バターピーナッツ(バターで味付けして炒めたピーナッツ) 縛り:稚児(祭礼や寺院の法楽などの行列に美しく装って練り歩く児童)、学名(生物などの分類に用いる学問上の世界共通の名称)

 友人から聞いた話である。

彼は子供の頃から昆虫が大好きで、いつか新種の昆虫を発見して学名を命名するという夢を叶えるため日々勉強しているのだが、ある時思いもよらない場所で新種と思われる幼虫を見かけたのだという。
「稚児の行列っていうのかな。家の側の通りをたくさんの小さな子達が化粧して着物着て歩いてたんだけど、男の子が一人列から離れて何かしてるみたいだったから、ちょっと気になって見てみたんだよ。そしたら」
 男の子は着物のたもとから、彼がこれまでに一度も見たことがない幼虫を何匹も取り出すと、それを握りつぶし、手についた体液をペロペロと舐め始めた。
「幼虫の大きさはバターピーナッツくらいだったかな。もしあの幼虫が育ったら一体どうなるのか、気になって仕方なかったのに男の子はよりにもよってそれを握りつぶしてしまったんだ。怒りが限界を超えると視界が暗くなるんだってその時初めて知ったよ」
 男の子は幼虫の体液を舐め終わると、すぐに列に戻ってしまった。彼は怒りのために反応が遅れ、男の子を見失ってしまった。
「幼虫を夢中で見てて男の子の見た目をちゃんと見てなかったからね。本当に、本当に惜しいことをしたよ」
 彼はいつかまた男の子が幼虫をつぶしているところに出くわすかもしれないと、家の側の通りを頻繁に歩くようになったという。

posted by ペン牛 at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4954822
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。