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ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年03月24日

八十五話 お題:お題:大力(非常に強い力) 縛り:なし

 昔話の本で読んだ話である。


昔ある村に異様な怪力を持った男が生まれた。男は怪力だったが器用ではなく、物を壊したり、人を誤って傷つけたりと村人達に迷惑をかけることがよくあった。男の両親はいつも男をかばっていたが、次第に村人達から嫌がらせを受けるようになり、段々と心も体も弱っていった。だがそれでも両親は男を見捨てなかった。男が嫌がらせをしてくる村人達をやっつけたいと言った時、両親は、
「お前の力は仏様が与えてくださったのだから、仏様のように人を救うためにそれを使いなさい」
 と言い聞かせた。両親の言いつけ通り、男は決して村人達をやっつけようとはせず、少しでも村人達の役に立とうと懸命に働いた。しかし嫌がらせはやまず、とうとう両親は揃って死んでしまった。男は大いに悲しみ、村を離れ一人山奥で暮らし始めた。男は山の中で毎日何のために自分の力を使えばいいのか、何をすれば人を救えるのかを考え続けた。そしてある日、ついに男は自分のやるべきことを見つけた。男は自分を最後までかばってくれた両親のために、自分の手で二人を救ってくれる仏様を作ろうと決めた。それから男は毎日山の麓の川まで下りて河原から石を拾っては、それを素手で削って仏像を作った。作られた仏像は次々に山の中に置かれ、男が死んだ時には山は仏像で埋め尽くされていた。男が作った仏像の顔は全て、両親の微笑んだ顔を模していた。

posted by ペン牛 at 13:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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