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2019年09月16日

「Sensual」

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
※一作目の高校時代の作品を受けて書いた作品を「無意味な言葉が僕の翼になる」に載せたもので、日付は載せたときのものです
※二作目以降は大学時代の作品










2011年01月08日投稿。

渇いている
激しくアナタを求めている
一瞬でもいい
アタシの渇きを潤して
狂おしいほど求めてる
アタシの渇きを潤せるのは
他の誰でもない アナタだけなの
お願い
アタシの中に深く染み込んで
そしてアタシをアナタでいっぱいにして

それは
太陽の照りつける夏の日

熱い!

  -water-
 人間は三分の二、水分でできている




2011年01月10日投稿。

見逃さないで その一瞬を
たった一秒のその狂いが
僕をこうも冷めさせる
解っているだろう、僕のことは
君の雫が熱くさせて
僕の全てが弛緩する
そんなに濡らさないで
含ませた水分よりも
乾いた吐息で貪ればいい

それは
程よく絡む濃厚な味わい

旨い!


  -sign-
 カップ麺はたいてい三分




2011年01月10日投稿。

胎動している
腹の中にいったい何を抱え悶えているのか
君という温もりを抱いて逝けるなら
何という幸せだろう
アイツは気づいているのだろうか
そう考えるだけで背中がゾクゾクする
きっとそのまま果ててしまうだろうと
奇怪な喘ぎがそう教えてくれる

抱いて、抱いて、抱いて
弄って掻き回してぐちゃぐちゃにしてやれ
お前の薄い感情では
彼女を乾かすことしかできないだろうが
俺の濡らした後始末
抱いて、掻き回して、全て全て片付けろ
そう、それこそお前が狂ってしまうほど

雨が身体を打ちつける朝
君の温もりを抱いて
アイツは壊れてしまった

  -out of other-
 壊れてしまった乾燥機と雨の日




2011年01月10日投稿。

早過ぎたのかも知れない
出会うには、早過ぎたのかも知れない
だが、どうすればいい?
動き出した感情は、そのまま身体を突き動かすのに
あぁ、
口に含んで弄ってそのまま噛みしめたい
この感情の、なんと甘美なことか
口の中で舐め回しゆっくり搾りとりたい
この昂ぶりを、どう制御しようか
飲み下して、そんなことは出来ないと悟る
ならば、
いっそ手を伸ばしてぐちゃぐちゃに掻き乱してやろう

それは
まだ寒い冬の日

苦い!

  -berry-
 苺の旬は春半ばから




2011年01月10日投稿。

それは、弾けるように
一つ、一つ
ゆっくりと溶かしていく
それは、弾けるように
身体の芯まで温めていく
その熱に耐えられる筈がない
その熱に耐えられる筈がないんだ
この舌は直に感じてしまうから
アナタが与えてくれる熱を、直に感じてしまうから

それは
身体の芯が凍えてしまった雪の日

甘い!

  -cocoa-
 猫舌なのに熱湯仕立て






posted by samanyanko at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | other
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