2010年08月16日
沈まぬ太陽。
7月1日に記事にしたことだが・・・
原作本を読んでから、DVDを観るのではなく、
先にDVDを観てから、後で原作本を読む・・
という流れを初めて試みた。
山崎豊子作の「沈まぬ太陽」である。
5冊に亘る長編だけあって、読み甲斐があった。
結論として・・・思ったことは、
作品の選択を誤った・・ということである。
まさしくこの作品だけは、先に原作本を読んでから
DVDを観るべきであった。
すべての内容が時系列でなく、回想部分も多いので
その方がわかりやすい。
が、しかし・・・
DVDで観る渡辺謙の演技は素晴らしいものがあるが、
やっぱり原作には勝てない。
著者独特の言い回しや、生々しい描写などは
映像では表現できないであろう。
それ以上に感じたことは、この作品は
フィクション小説とされているが、
ほんとうは・・ノンフィクションではなかろうか?
ということである。
調べてみると、「登場人物、各機関・組織などを
事実に基づき小説的に再構築したフィクション小説」
であり、あらすじや人物像にはかなりの脚色がある
・・・そうだ。
でも内容は、日本航空をモデルにしており、御巣鷹山の
ジャンボ機墜落事故も生々しく表現されている。
奇しくも先週12日の慰霊登山で現在の社長が
25年前の墜落時に遺族のお客様係を
担当していたことを振り返り、涙ながらに
再発防止と空の安全を語っているニュースを見た。
そして、日本航空二次破綻も危惧されている。
もし、小説の内容通り日本航空が
魑魅魍魎に食いつくされているとしたら・・・
もう・・再生の余地は・・ないであろう。
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