2020年10月07日
2020年9月寝台特急『銀河』の旅(その5:松江城)
寝台特急『銀河』の旅のレポート第五回は、松江城観覧についてお届けします
松江城天守は、日本国内に現存する12天守の1つで、天守の平面規模は全国2番目、高さは3番目、古さでは4番目を誇る規模であり、国宝にも指定されています
そんな松江城天守の外観はこんな感じ。
外観からも中々の風格がありますね
早速城内に入ってみて、まず目にするのが鉄砲狭間と石落とし
松江城は実戦本位の造りとなっており、鉄砲の攻撃窓である鉄砲狭間や、石垣を上る敵を落石で攻撃する石落としが城内のいたるところで見られました。
また、城内に備え付けられた井戸も籠城を考慮された造りの一つと言えます。
松江城は、現在でこそ国宝に指定されていますが、それは2015年以降の事であり、国宝指定に一役買ったのがこの祈祷札です。
祈祷札には、慶長16年に築城したことが記載されており、この祈祷札が松江城の地階の柱に打ち付けられた跡と一致したことから、松江城の築城年代が特定され国宝指定に至ったというわけです
この祈祷札の発見までには、松江城の国宝指定を目指していた当時の市民や研究者たちの長年の努力があったようであり、それが報われる形となったようで本当に良かったと思います
松江城の他の見どころとしては、城を支える柱が挙げられます。
松江城では、全ての階を貫く柱は存在せず、2階分の通し柱を各階に均一に配置した「互入式通し柱」と呼ばれる柱が採用されたり、上層の荷重を下層の柱が直接受けずに梁を通して横方向にずらしながら伝える工法が使われたりするなど、独特の建築方法がとられているのが特徴の一つになります
また、包板と呼ばれる板で柱を囲み、鎹や鉄帯で固定して、柱を補強しているのも松江城独特の手法と言えます。
屋根瓦については、屋根の隅々に鬼面の鬼瓦が乗っているようであり、これも松江城独特のようです。
(他城では、家紋や吉祥紋様と呼ばれるものが用いられることが多いそうです。)
城の構造物だけでなく、当時の藩主たちの日常生活が描かれた絵画や甲冑の展示などもありました
そして、松江城の歴史的な魅力もさることながら、何と言っても素晴らしかったのは、最上階からの眺め
360°見渡すことが出来、宍道湖から松江市街まで一望することが出来ました
次回のレポートは松江城周辺散策から宍道湖大橋周辺散策までをお伝えします
また、突然で申し訳ありませんが、10/9は更新をお休みしますので、次回レポートは10/12となります
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松江城天守は、日本国内に現存する12天守の1つで、天守の平面規模は全国2番目、高さは3番目、古さでは4番目を誇る規模であり、国宝にも指定されています
そんな松江城天守の外観はこんな感じ。
外観からも中々の風格がありますね
早速城内に入ってみて、まず目にするのが鉄砲狭間と石落とし
松江城は実戦本位の造りとなっており、鉄砲の攻撃窓である鉄砲狭間や、石垣を上る敵を落石で攻撃する石落としが城内のいたるところで見られました。
また、城内に備え付けられた井戸も籠城を考慮された造りの一つと言えます。
松江城は、現在でこそ国宝に指定されていますが、それは2015年以降の事であり、国宝指定に一役買ったのがこの祈祷札です。
祈祷札には、慶長16年に築城したことが記載されており、この祈祷札が松江城の地階の柱に打ち付けられた跡と一致したことから、松江城の築城年代が特定され国宝指定に至ったというわけです
この祈祷札の発見までには、松江城の国宝指定を目指していた当時の市民や研究者たちの長年の努力があったようであり、それが報われる形となったようで本当に良かったと思います
松江城の他の見どころとしては、城を支える柱が挙げられます。
松江城では、全ての階を貫く柱は存在せず、2階分の通し柱を各階に均一に配置した「互入式通し柱」と呼ばれる柱が採用されたり、上層の荷重を下層の柱が直接受けずに梁を通して横方向にずらしながら伝える工法が使われたりするなど、独特の建築方法がとられているのが特徴の一つになります
また、包板と呼ばれる板で柱を囲み、鎹や鉄帯で固定して、柱を補強しているのも松江城独特の手法と言えます。
屋根瓦については、屋根の隅々に鬼面の鬼瓦が乗っているようであり、これも松江城独特のようです。
(他城では、家紋や吉祥紋様と呼ばれるものが用いられることが多いそうです。)
城の構造物だけでなく、当時の藩主たちの日常生活が描かれた絵画や甲冑の展示などもありました
そして、松江城の歴史的な魅力もさることながら、何と言っても素晴らしかったのは、最上階からの眺め
360°見渡すことが出来、宍道湖から松江市街まで一望することが出来ました
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