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2022年02月03日

チェンソーマン/藤本タツキ/ネタバレなし

今回は、藤本タツキさんの「チェンソーマン」(週刊少年ジャンプ)を紹介します。
この作品は、私が2021年に読んだ漫画の中で1番好きといっても過言ではありません!

★あらすじ
主人公のデンジは、母親は早くに病死、父親は借金を苦に自殺しておりどん底の人生を歩んでいた。
ある日デンジは、犬のような見た目をしたチェンソーの悪魔(この漫画の世界では害虫みたいな感じで悪魔が普通に出る)であるポチタと出会う。2人でなんとかその日暮らしをしていた矢先、仕事のオーナーに裏切られ、ゾンビの悪魔によってデンジはポチタともども殺される。
しかし、一命をとりとめていたポチタはデンジの体の中に入りデンジを蘇らせる。
蘇ったデンジはゾンビの悪魔を倒し、その場にやってきた「公安のデビルハンター」、マキマの提案によって公安のデビルハンターとして働くことになる。

★ネタバレなし感想
まず、第一話から衝撃展開でした。
デンジ、第一話で殺されるの!?っていう衝撃。主人公だからこれで終わるわけはないと思いつつ、結構動揺しました。
デンジのどん底人生暮らしにも衝撃。体のいろいろな臓器を売ったり、働いたりしても父親の残した借金の額が多すぎてお金が入ってもすぐ持っていかれてしまう。100円をもらったらこれで3日暮らせる、世間では食パンにジャムを塗って食べる、そんな普通のことが夢のようだという価値観。
……辛すぎません??
逆にそんな境遇だったからこそ失うものもないんだろうかとも思いました。

私の思うデンジの好きなところは、「いい子じゃない」ところです。
鬼滅の刃の炭治郎、約束のネバーランドのエマとか、最近の主人公は優しくて、仲間思いで、とってもいい子が多いですよね。敵のことも思いやる心もある。
もちろん炭治郎もエマも好きですけどね!
でもデンジは決してそういう優等生タイプじゃなくって、「あいつが死んでもたぶん泣かないなー」とか「復讐?めんどくさい」とか言っちゃうタイプで、欲望に忠実だし、人間っぽくて好きです。
そもそもデビルハンターとして働き始めたモチベーションも結構しょうもないです。どんなモチベーションかは読んでみてください。笑
あとしゃべり方も独特。「俺は」じゃなくて「俺ぁ」っていうのがクセになります。

デンジをデビルハンターに勧誘したマキマも、ミステリアスな女性で魅力的です。
ミステリアスというのは見た目ではなく(髪の毛は1つに縛って服装は基本スーツで普通)、言動からそう感じさせるものがあります。
あ、見た目ではないと書きましたが、作者の絵の雰囲気からも謎の色気みたいなものが伝わってくるのが不思議でした。

他にも、同居人のアキ、魔人のパワー(チカラを意味するpowerじゃなくて人の名前)とか魅力的な登場人物たくさん出てきます。
悪魔でさえも。基本的に悪魔は人に好意的な存在ではないけれど、ちょっとこいつチャーミングじゃん、みたいな悪魔も出てきます。あと、悪魔なのに「天使の悪魔」なんてのもいます。すごい矛盾。


戦闘シーン多めなので、ちょっとグロい表現もありますが結構勢いで読めます
それ以上にストーリーが楽しいし!

この作品は11巻で完結していますが、今年2022年にはジャンプ+で第二部が連載されるそうで、今から楽しみです♪
次回はネタバレありで語ります。




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