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2022年02月28日
【小説】スイート・ホーム/原田マハ/後半からネタバレあり
こんにちは。今日で2月も終わりですね。
先月末、2年ぶりにこのブログを再開して、毎日ではないにせよ、一応1カ月記事を書くことができました。
2月は15記事。2日に1回くらいは書いてたのかな?
今度はいつまで続くかなー。まだいける!たぶん。
さて、今日は最近読んだ小説を紹介します。
源氏物語以来、2回目の小説です。源氏物語が異例すぎたので、これが実質初の小説紹介になるかもしれません笑
今日紹介するのは、原田マハさんの「スイート・ホーム」(ポプラ社)という小説です。
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出典:「スイート・ホーム」より
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★あらすじ
洋菓子屋「スイート・ホーム」を中心に、その街で暮らす人々の物語を描いた作品。「スイート・ホーム」のパティシエ一家の長女、次女、街の料理教室の先生がそれぞれ主役の中編小説が3つと、「スイート・ホーム」の近所に住む人たちの短編小説が5つ掲載されている。
★ネタバレなし感想
昨年から原田マハさんの小説を読み始めて、これで5作品目。どれもハズレがなく、いつかどれか紹介したいと思っていました。中編&短編集なので読みやすく、一番手に取ってもらいやすいかと思いこの作品にしました。
この「スイート・ホーム」は、活字なのにまるで五感で物語を楽しんでいるような気持ちにさせられるところが素敵です。
嗅覚や聴覚までどうやって!?と思われるかもしれませんが、本当に錯覚しそうになります。
具体的な描写はネタバレ含むといけないので後半に書きますが、活字とは思えないほど想像が膨らみます。
また登場人物も魅力的で、私には眩しすぎると感じるほど。温かい人たちばかり。心がじーんとなる。
現代では何かと気を遣いがちな近所の人との交流も盛んで、こんな世界観もいいなぁと思わせてくれます。
そんな登場人物たちの気持ちの描写もおすすめで。
これは恋愛小説ではありませんが、恋愛パートでは、好きな人ができたときの気持ちや、その後の嬉しかったり切なかったりする気持ちも手に取るように伝わってきてキュンとします。
受験生も登場するのですが、受験を前に不安な気持ちも、自分の学生当時の記憶を呼び覚まされて懐かしくなりました。
これは阪急不動産とのタイアップ作品とのことですが、商業要素をあまり感じさせず、奥付を見るまでそのことに気が付きませんでした。(むしろスイーツの描写がおいしそうすぎて、スイート・ホームっていう洋菓子屋さんが実際にあって、その宣伝かと思ったくらい。笑)
家、家族、地域、人との触れ合い。それらを温かく描いてある作品でした。
★以下、ネタバレあり感想
前半に書いた五感の具体的です。
視覚→おいしそうなスイーツや食事、桜の花びらを模したマジパン
嗅覚→スイーツや食事、スイート・ホームにある金木犀の香り、コーヒーの香り
味覚→スイーツや食事
聴覚→薪のはぜる音、バスの音、包丁がまな板に触れる音
触覚→季節感、風
特にスイーツの描写が食欲をそそる!影響されやすい私はすぐケーキ屋さん行きたくなった。笑
原田マハさんのほかの小説でも思ったんだけど、五感を刺激するところや季節を感じさせるところの描写が丁寧で好き。
あと、前半に書いた眩し過ぎる登場人物たちなんだけど、こんなところがすごい。
・晴日たちが伯母さんと一緒に住もうとすること(お母さんや晴日にとってはいいけどお父さんは他人だよね。めっちゃ優しくない!?)
・両親の家に同居しようとすること
正臣が薪ストーブをダシに(?)に娘夫婦+孫を呼び寄せようとしていたら、なんと娘のほうが一緒に住まないかと言ってきたところね。
個人的には義両親には当然気を遣うし、実の親でも生活習慣がもう違いすぎて一緒に住むのは抵抗があるから、一緒に住もうと思えることにびっくり。旦那さんも優しい。
・受験生の子が受験を終えたあとにお疲れ様会を開き、受かったあとにもお祝いしてあげること
スイート・ホームの皆さん優しい。いくらお得意さんとはいえ、そこまでやってあげるの!?!?って思った。
でもこのツッコミも、マイナスな気持ちではないです。
心が洗われました。
週末には図書館に返却してしまうけどまた読みたい。
この人の作品、まだ読んでいないのいっぱいあるからどんどん読んでいきたいな。
電子書籍をお得に読むなら【ひかりTVブック】
先月末、2年ぶりにこのブログを再開して、毎日ではないにせよ、一応1カ月記事を書くことができました。
2月は15記事。2日に1回くらいは書いてたのかな?
今度はいつまで続くかなー。まだいける!たぶん。
さて、今日は最近読んだ小説を紹介します。
源氏物語以来、2回目の小説です。源氏物語が異例すぎたので、これが実質初の小説紹介になるかもしれません笑
今日紹介するのは、原田マハさんの「スイート・ホーム」(ポプラ社)という小説です。
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出典:「スイート・ホーム」より
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★あらすじ
洋菓子屋「スイート・ホーム」を中心に、その街で暮らす人々の物語を描いた作品。「スイート・ホーム」のパティシエ一家の長女、次女、街の料理教室の先生がそれぞれ主役の中編小説が3つと、「スイート・ホーム」の近所に住む人たちの短編小説が5つ掲載されている。
★ネタバレなし感想
昨年から原田マハさんの小説を読み始めて、これで5作品目。どれもハズレがなく、いつかどれか紹介したいと思っていました。中編&短編集なので読みやすく、一番手に取ってもらいやすいかと思いこの作品にしました。
この「スイート・ホーム」は、活字なのにまるで五感で物語を楽しんでいるような気持ちにさせられるところが素敵です。
嗅覚や聴覚までどうやって!?と思われるかもしれませんが、本当に錯覚しそうになります。
具体的な描写はネタバレ含むといけないので後半に書きますが、活字とは思えないほど想像が膨らみます。
また登場人物も魅力的で、私には眩しすぎると感じるほど。温かい人たちばかり。心がじーんとなる。
現代では何かと気を遣いがちな近所の人との交流も盛んで、こんな世界観もいいなぁと思わせてくれます。
そんな登場人物たちの気持ちの描写もおすすめで。
これは恋愛小説ではありませんが、恋愛パートでは、好きな人ができたときの気持ちや、その後の嬉しかったり切なかったりする気持ちも手に取るように伝わってきてキュンとします。
受験生も登場するのですが、受験を前に不安な気持ちも、自分の学生当時の記憶を呼び覚まされて懐かしくなりました。
これは阪急不動産とのタイアップ作品とのことですが、商業要素をあまり感じさせず、奥付を見るまでそのことに気が付きませんでした。(むしろスイーツの描写がおいしそうすぎて、スイート・ホームっていう洋菓子屋さんが実際にあって、その宣伝かと思ったくらい。笑)
家、家族、地域、人との触れ合い。それらを温かく描いてある作品でした。
★以下、ネタバレあり感想
前半に書いた五感の具体的です。
視覚→おいしそうなスイーツや食事、桜の花びらを模したマジパン
嗅覚→スイーツや食事、スイート・ホームにある金木犀の香り、コーヒーの香り
味覚→スイーツや食事
聴覚→薪のはぜる音、バスの音、包丁がまな板に触れる音
触覚→季節感、風
特にスイーツの描写が食欲をそそる!影響されやすい私はすぐケーキ屋さん行きたくなった。笑
原田マハさんのほかの小説でも思ったんだけど、五感を刺激するところや季節を感じさせるところの描写が丁寧で好き。
あと、前半に書いた眩し過ぎる登場人物たちなんだけど、こんなところがすごい。
・晴日たちが伯母さんと一緒に住もうとすること(お母さんや晴日にとってはいいけどお父さんは他人だよね。めっちゃ優しくない!?)
・両親の家に同居しようとすること
正臣が薪ストーブをダシに(?)に娘夫婦+孫を呼び寄せようとしていたら、なんと娘のほうが一緒に住まないかと言ってきたところね。
個人的には義両親には当然気を遣うし、実の親でも生活習慣がもう違いすぎて一緒に住むのは抵抗があるから、一緒に住もうと思えることにびっくり。旦那さんも優しい。
・受験生の子が受験を終えたあとにお疲れ様会を開き、受かったあとにもお祝いしてあげること
スイート・ホームの皆さん優しい。いくらお得意さんとはいえ、そこまでやってあげるの!?!?って思った。
でもこのツッコミも、マイナスな気持ちではないです。
心が洗われました。
週末には図書館に返却してしまうけどまた読みたい。
この人の作品、まだ読んでいないのいっぱいあるからどんどん読んでいきたいな。
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