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2022年03月22日

失恋ショコラティエ/水城せとな/ネタバレなし

こんにちは!
本日は水城せとなさんの「失恋ショコラティエ」(月刊フラワーズ)を紹介します。
こちら、2010年から2015年に連載された作品で、2014年にはドラマ化もされました。
少女漫画のカテゴリに入れましたが、少女と大人の中間くらい、いや、正直大人寄りかな?っていう印象です。

私、基本的に漫画の実写化って登場人物のイメージが違っていたり、話が変わっていたりすると違和感を感じて素直に楽しめないことが多いのですが、これはドラマ→漫画の順で読んだので、違和感を感じずに読むことができました。

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出典:「失恋ショコラティエ」コミックス1巻より
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★あらすじ

主人公の小動 爽太(こゆるぎ そうた、以下ソータ)は、ケーキ屋の息子。高校入学時に1個上の先輩、紗絵子(さえこ、以下サエコ)に一目惚れをする。ずっと片思いをしていたが、高校卒業後、製菓学校時代にサエコと付き合うことになる。
しかし、バレンタインの前日、チョコレート好きのサエコに手作りチョコレートを渡したところ、受け取るのを拒否される。話を聞くと、サエコが元カレと復縁していたことがわかった。
傷心のソータはフランスへ行き、ショコラティエになるべく修行をする。
5年後、帰国したことを知ったサエコはソータに会いに行く。ソータはサエコがヨリを戻しがっているのかと浮き足立つが、サエコは結婚が決まっており、なんと自分の結婚式のためにケーキやデザートを作ってほしいと申し出るのだった。

★ネタバレなし感想

恋って、「甘くて苦い」と表現されることがあると思いますが、まさにこの漫画。
甘さよりも苦さ多めで、カカオ多めのチョコレートって感じです。
主人公は基本失恋してるっていう、まさにタイトル通りの「失恋ショコラティエ」です。主人公だけじゃなくて、主人公の妹や同僚などもみんな苦い恋をしています。読んでてこっちが辛くなるレベルの。

ソータが好きになった女性・サエコは、外見は特別可愛いわけではない設定ですが、とにかくモテるし、ソータを強く惹きつける存在。
あらすじにも書いたとおり行動は腹ただしいことが多いのですが、ソータは嫌いになれず、ハマっていく。こういう人、いそう……。
しかもドラマだとサエコの役を石原さとみさんが演じてて、これがもうハマり役でした。このドラマをきっかけに可愛さが爆発したといっても過言じゃないと思います。

話それましたが。そんなサエコを諦めきれずに、サエコへの思いをチョコレート作りに昇華させるソータ、良い!
サエコは人妻だし、叶わない恋なんだけど、ソータの仕事面においてはプラスの影響を間違いなく与えている人です。
そういう存在の人ってなかなかいないの思うので、サエコってやっぱり特別なんじゃないかなと感じます。

あと、この漫画は独白が詩的なところも好きです。
恋の苦々しさが繊細に表現されていて、登場人物の気持ちが鮮明に伝わってきます。
伝わりすぎて読み手が苦しい。笑
でも、読んじゃう。そんな漫画です。

ドラマとは違う結末なので、ドラマだけ見たことがある人も(ない人ももちろん)読んでみてください
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