2022年12月05日
ベルサイユのばら/池田理代子/10巻(完結)までのネタバレあり
こんにちは!
本日はネタバレあり編です。
10巻完結と書きましたが、旧単行本、文庫版、完全版など出ている版がたくさんあり、それによって巻数は違います。(画像参照)
とりあえず旧単行本に合わせて10巻と表記しました。
★完結までのざっくりあらすじ
(ネタバレなし編の続き)フランス留学中にアントワネットと出会ったフェルゼンは、彼女のあまりの美しさに驚き、傍にいたオスカルから、彼女は王太子妃のマリー・アントワネットだと聞き更に驚く。
その後フェルゼンは宮殿をたびたび訪れ、アントワネットとフェルゼンは惹かれ合うようになる。(以後、フェルゼンはフランスにいたりいなかったりする)
ルイ14世が崩御すると、王太子だったルイ16世が王に即位し、アントワネットは王妃という立場になった。
アントワネットは宮殿での窮屈な生活に疲れ、高いドレスやアクセサリーを買ったり、人事を好きなように動かしたり、友人にそそのかされて賭博まで始めるようになる。
それらの財源は税金なので、だんだんアントワネットへの不満が広まっていく中、フェルゼンがアントワネットに賭博を辞めるよう進言する。
フェルゼンのおかげで賭博はやめたが、財政は苦しいものになっていた。
そんな中フェルゼンのことをひそかに好きだったオスカルは、生涯で1度きりのドレスを着て舞踏会に行った際、偶然フェルゼンと会う。自分のことをオスカルと気がつかないフェルゼンと踊ったが、しばらくしてフェルゼンはドレスの女性がオスカルだと気がつき、オスカルの自分への想いを知る。
だがフェルゼンはアントワネットへの想いがあるため応えられず、オスカルは失恋。
オスカルのことをずっと好きだったアンドレは、やっとオスカルに気持ちを伝える。
一方、民衆の王制への不満はさらに高まり、暴動が起き始める。
オスカルは民衆を抑えるための出陣の前日、アンドレの気持ちに応え、2人は結ばれる。
出陣した先で、オスカルは王制ではなく民衆の味方をすることに決め、戦うも、アンドレ、オスカルの順に銃弾に倒れ、亡くなる。
宮殿では、廷臣たちにも見捨てられたルイ16世とアントワネットだったが、フェルゼンの計らいによって宮殿から逃亡を試みることになった。
だが、逃亡の途中で見つかってしまい、ルイ16世、やがてアントワネットもギロチンで処刑される。
フェルゼンも、その17年後に民衆によって殺されてしまう。
★以下、ネタバレあり感想
あらすじ、だいたい合ってる……とは思う。情緒ない書き方だけど。
あらすじを書いてて思ったけど、というか史実がそうだから仕方ないけど、これ、ハッピーエンドじゃないんだよね。
少年漫画でいうと「勝利」からは程遠い終わり方。
だからと言って、後味が悪いという感じはしなかった。
なんでだろう?って考えた結果、
オスカルの死→自分の意思でどちらの味方につくか決め、最後までその考えを貫き戦い抜いたから。
アントワネットの死→逃亡が失敗した際、再び逃亡を提案するフェルゼンの提案を断り、最後は女王として堂々と最期を遂げたから。
フェルゼンの死→アントワネットの死後、晩年は闇落ち(?)してしまったのは残念だけど、フランス革命期はアントワネットを救うために尽力したから。愛のために頑張った、という印象で終わったから。
という感じかなぁ。
悲しいものの、壮大なドラマを見させてもらった感動でいっぱいな気持ちになった。
フェルゼンの活躍はかなりのもので、ここぞ!という場面で現れ、アントワネットを助けるのがもう白馬の王子様だったな。
アントワネットと惹かれ合っていても、立場上、一定の距離は保った接し方をしないといけなかったわけだけど、言葉で堂々と愛を伝えることができない代わりに、行動で示すというのは素敵な愛の形だと思う。
アンドレ、オスカルの関係も良かった。
「ずっと傍にいた幼馴染の大切さに気がつく」って、少女漫画ではあるあるの展開かもしれないけど、もしかして50年前のこの漫画が元祖なんじゃないかと思えてくる。(ちゃんと調べてません。違ってたらすみません;)
「幼馴染の大切さ」も薄っぺらいものじゃなくて、心からの愛が読者に伝わってくる感じがした。
だからこそ2人の死は辛すぎた……。
アントワネットは、散財がなければもしかしてフランス革命は起きなかったのかもって思うけど、ルイ14世の時点は財政は苦しかったし、そもそも祖国のために14歳という若さでお嫁に行かされたっていう点を考えると、悲劇のヒロインでもあるよね。
この「悲劇のヒロイン」っていう表現もよく使われる言葉だけど、アントワネット以上に悲劇のヒロインっている!?って思える。
あと絵&セリフでたびたび描かれていたアントワネットの美しさも印象的だった。
特に印象的だったのは、「ミルクに紅バラを浮かべたような頬」という表現。
肌は白くて、頬のところが綺麗に紅潮してるイメージ!?そんなこと言われてみたい。笑
ドレスも毎度毎度綺麗だったな。男性的には混乱するのかもしれないけど、まぁ、慣れてもらって。
そんな見どころたくさんのベルばらでした。
あと、最新情報かわからないけど、これ、アニメで映画化するの?
昔、テレビでアニメ化したという話は聞いたことがあるけど、現在の映像技術でベルばらが見れるのは楽しみだな〜
本日はネタバレあり編です。
10巻完結と書きましたが、旧単行本、文庫版、完全版など出ている版がたくさんあり、それによって巻数は違います。(画像参照)
とりあえず旧単行本に合わせて10巻と表記しました。
★完結までのざっくりあらすじ
(ネタバレなし編の続き)フランス留学中にアントワネットと出会ったフェルゼンは、彼女のあまりの美しさに驚き、傍にいたオスカルから、彼女は王太子妃のマリー・アントワネットだと聞き更に驚く。
その後フェルゼンは宮殿をたびたび訪れ、アントワネットとフェルゼンは惹かれ合うようになる。(以後、フェルゼンはフランスにいたりいなかったりする)
ルイ14世が崩御すると、王太子だったルイ16世が王に即位し、アントワネットは王妃という立場になった。
アントワネットは宮殿での窮屈な生活に疲れ、高いドレスやアクセサリーを買ったり、人事を好きなように動かしたり、友人にそそのかされて賭博まで始めるようになる。
それらの財源は税金なので、だんだんアントワネットへの不満が広まっていく中、フェルゼンがアントワネットに賭博を辞めるよう進言する。
フェルゼンのおかげで賭博はやめたが、財政は苦しいものになっていた。
そんな中フェルゼンのことをひそかに好きだったオスカルは、生涯で1度きりのドレスを着て舞踏会に行った際、偶然フェルゼンと会う。自分のことをオスカルと気がつかないフェルゼンと踊ったが、しばらくしてフェルゼンはドレスの女性がオスカルだと気がつき、オスカルの自分への想いを知る。
だがフェルゼンはアントワネットへの想いがあるため応えられず、オスカルは失恋。
オスカルのことをずっと好きだったアンドレは、やっとオスカルに気持ちを伝える。
一方、民衆の王制への不満はさらに高まり、暴動が起き始める。
オスカルは民衆を抑えるための出陣の前日、アンドレの気持ちに応え、2人は結ばれる。
出陣した先で、オスカルは王制ではなく民衆の味方をすることに決め、戦うも、アンドレ、オスカルの順に銃弾に倒れ、亡くなる。
宮殿では、廷臣たちにも見捨てられたルイ16世とアントワネットだったが、フェルゼンの計らいによって宮殿から逃亡を試みることになった。
だが、逃亡の途中で見つかってしまい、ルイ16世、やがてアントワネットもギロチンで処刑される。
フェルゼンも、その17年後に民衆によって殺されてしまう。
★以下、ネタバレあり感想
あらすじ、だいたい合ってる……とは思う。情緒ない書き方だけど。
あらすじを書いてて思ったけど、というか史実がそうだから仕方ないけど、これ、ハッピーエンドじゃないんだよね。
少年漫画でいうと「勝利」からは程遠い終わり方。
だからと言って、後味が悪いという感じはしなかった。
なんでだろう?って考えた結果、
オスカルの死→自分の意思でどちらの味方につくか決め、最後までその考えを貫き戦い抜いたから。
アントワネットの死→逃亡が失敗した際、再び逃亡を提案するフェルゼンの提案を断り、最後は女王として堂々と最期を遂げたから。
フェルゼンの死→アントワネットの死後、晩年は闇落ち(?)してしまったのは残念だけど、フランス革命期はアントワネットを救うために尽力したから。愛のために頑張った、という印象で終わったから。
という感じかなぁ。
悲しいものの、壮大なドラマを見させてもらった感動でいっぱいな気持ちになった。
フェルゼンの活躍はかなりのもので、ここぞ!という場面で現れ、アントワネットを助けるのがもう白馬の王子様だったな。
アントワネットと惹かれ合っていても、立場上、一定の距離は保った接し方をしないといけなかったわけだけど、言葉で堂々と愛を伝えることができない代わりに、行動で示すというのは素敵な愛の形だと思う。
アンドレ、オスカルの関係も良かった。
「ずっと傍にいた幼馴染の大切さに気がつく」って、少女漫画ではあるあるの展開かもしれないけど、もしかして50年前のこの漫画が元祖なんじゃないかと思えてくる。(ちゃんと調べてません。違ってたらすみません;)
「幼馴染の大切さ」も薄っぺらいものじゃなくて、心からの愛が読者に伝わってくる感じがした。
だからこそ2人の死は辛すぎた……。
アントワネットは、散財がなければもしかしてフランス革命は起きなかったのかもって思うけど、ルイ14世の時点は財政は苦しかったし、そもそも祖国のために14歳という若さでお嫁に行かされたっていう点を考えると、悲劇のヒロインでもあるよね。
この「悲劇のヒロイン」っていう表現もよく使われる言葉だけど、アントワネット以上に悲劇のヒロインっている!?って思える。
あと絵&セリフでたびたび描かれていたアントワネットの美しさも印象的だった。
特に印象的だったのは、「ミルクに紅バラを浮かべたような頬」という表現。
肌は白くて、頬のところが綺麗に紅潮してるイメージ!?そんなこと言われてみたい。笑
ドレスも毎度毎度綺麗だったな。男性的には混乱するのかもしれないけど、まぁ、慣れてもらって。
そんな見どころたくさんのベルばらでした。
あと、最新情報かわからないけど、これ、アニメで映画化するの?
昔、テレビでアニメ化したという話は聞いたことがあるけど、現在の映像技術でベルばらが見れるのは楽しみだな〜
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