2022年11月28日
ベルサイユのばら/池田理代子/ネタバレなし
こんにちは!
本日は、池田理代子さんの「ベルサイユのばら」を紹介します。
読んだことはなくても、タイトルは聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
それもそのはず、今年で連載から50年(!)が経ってもなお、人気のある作品だからです。
以前、源氏物語を紹介した際に、オリラジの中田敦彦さんのYou Tubeチャンネルがきっかけだったと書きましたが、今回もそうです。
源氏物語の記事はこちらから↓
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/30/0?1669601457
中田さんのベルサイユのばら解説動画はこちらから↓
https://youtu.be/KntpPP_-ZfE
ベルサイユのばら(以下、ベルばら)自体は昔親戚に借りて読んだことがあり、たしかに面白かったのですが、もし人にどんな話か説明してと言われたら、「フランス革命を史実に基づきながら描かれたフィクション」というかなりシンプルなことしか話せなかったと思います。
でも、中田さんの動画(前編、後編で合計3時間の超大作)を見て、ベルばらについて考えがアップデートされたので私からも紹介したくなりました。
前置きが長くなりましたが、以下、紹介です。
-----------------------
出典:「ベルサイユのばら」コミックス1巻より
-----------------------
★あらすじ
メインの登場人物は3人。マリー・アントワネット(以下アントワネット)、オスカル・フランソワ(以下オスカル)、ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン(以下フェルゼン)は1755年に生まれる。
オーストリア女王の娘・アントワネットはフランスとの同盟関係を結ぶため、14歳でフランス国王の孫・ルイ16世(結婚時は王太子)と政略結婚をした。
オスカルは、女として生まれながも、将軍家の跡継ぎとして男として育てられ、アントワネットを護衛する近衛兵として仕えることになった。
フェルゼンはスウェーデンの貴族として生まれ、フランスに留学中にアントワネットとオスカルと出会う。
そんな3人をメインとした、フランス革命を題材とした「少女漫画」。
★ネタバレなし感想
そう、これは「歴史漫画」というより「少女漫画」なんです。
私は10代後半くらいから少年漫画も読み始めましたが、小中学生の頃はもっぱら少女漫画ばかり読んでいました。
だから、ベルばらの「少女漫画」らしい描写に特に違和感はなく、というか「少女漫画」だとわざわざ意識もしなかったです。
でも、冒頭で紹介したオリラジ中田さんの動画で、「女心を知るにはうってつけの漫画」ということを知り、「そうなの!?」と目から鱗でした。笑
言われてみれば、(全てがそうでないにしろ)少年漫画は「努力・友情・勝利」の主に「勝利」に重点が置かれていて、愛とかファッションとかはスルーされがちな気もします。特にファッション。
ベルばらは、主にアントワネットのドレスが変わりまくり、髪型も変わりまくり、貴婦人たちの間でもファッションの話題がよく出ます。
私は普通に「ドレス可愛いな〜」「髪型可愛いな〜」と読んでいたのですが、少年漫画では服装も髪型もあまり変わらないですよね。
これに関して、中田さんがサブチャンネルで「嫁がファッションを一番気を遣う場は女子会だと言っていた」と言っていて、めっちゃ頷きました。笑
たしかに私もファッションを一番気にするのは女子同士で会うときかもしれない。
一概にみんながみんなそうでないにしろ、こういう性差はあるかもしれませんね。
愛に関しても、少年漫画のバトルシーンでは、特定の女性のために戦うというのはあまり見かけません。
純粋に強い敵と戦いたい、悪を倒したいという心理が多い気がします。
でも、ベルばらでは何か行動を起こすとき、「一途な愛のために」という印象を受けます。
ネタバレになるので具体的なことは書けませんが、愛を優先させ、自分の仕事を放棄して動くシーンがあります。
まとめると、ベルばらは「一途な愛」をテーマに、ファッションも重視する女心?が描かれているのかなと思います。
男性はこれを読むと女心がわかる、という中田さんの論は共感できるものがあります。
まぁ、重ね重ねですが一概にみんながみんなそうではないと思いますがね。
もちろん女心を知るためだけでなく、ストーリーそのものも楽しめます。
笑えるところも泣けるところもあり、フィクションとはいえ歴史に思いを馳せたくなります。
登場人物も魅力的で、まずメインのアントワネット、オスカル、フェルゼン。
アントワネット→税金を浪費した悪女のような印象を持たれやすい彼女ですが、明るくて情深く、人々を笑顔にさせる性格の持ち主。
なぜ浪費に至ったのかの苦悩も人間らしい。
そして何より美貌!
オスカル→読んでいるほうもオスカルが女だと忘れてしまいそうなくらい、ビジュアルも中身もかっこいい!でもやっぱりこの人は女性なんです。切ない。
フェルゼン→眉目秀麗のハイスペ男子。でもすごいのはそれだけじゃなくて、ここぞというときに現れる、素敵なタイミングの持ち主。
そしてサブキャラも良いんです!
町娘のロザリー(昔かなりロザリー推しになった)、オスカルの幼馴染のアンドレ(最初はモブだったのにどんどん影が濃くなっていく)、ルイ16世(サブキャラと呼ぶには失礼?)などなど、魅力ある人物がたくさんいます。
というわけで、50年経っても色褪せない魅力のベルばら、1度読んでみてください。
では、次回はネタバレあり編です〜!
本日は、池田理代子さんの「ベルサイユのばら」を紹介します。
読んだことはなくても、タイトルは聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
それもそのはず、今年で連載から50年(!)が経ってもなお、人気のある作品だからです。
以前、源氏物語を紹介した際に、オリラジの中田敦彦さんのYou Tubeチャンネルがきっかけだったと書きましたが、今回もそうです。
源氏物語の記事はこちらから↓
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/30/0?1669601457
中田さんのベルサイユのばら解説動画はこちらから↓
https://youtu.be/KntpPP_-ZfE
ベルサイユのばら(以下、ベルばら)自体は昔親戚に借りて読んだことがあり、たしかに面白かったのですが、もし人にどんな話か説明してと言われたら、「フランス革命を史実に基づきながら描かれたフィクション」というかなりシンプルなことしか話せなかったと思います。
でも、中田さんの動画(前編、後編で合計3時間の超大作)を見て、ベルばらについて考えがアップデートされたので私からも紹介したくなりました。
前置きが長くなりましたが、以下、紹介です。
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出典:「ベルサイユのばら」コミックス1巻より
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★あらすじ
メインの登場人物は3人。マリー・アントワネット(以下アントワネット)、オスカル・フランソワ(以下オスカル)、ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン(以下フェルゼン)は1755年に生まれる。
オーストリア女王の娘・アントワネットはフランスとの同盟関係を結ぶため、14歳でフランス国王の孫・ルイ16世(結婚時は王太子)と政略結婚をした。
オスカルは、女として生まれながも、将軍家の跡継ぎとして男として育てられ、アントワネットを護衛する近衛兵として仕えることになった。
フェルゼンはスウェーデンの貴族として生まれ、フランスに留学中にアントワネットとオスカルと出会う。
そんな3人をメインとした、フランス革命を題材とした「少女漫画」。
★ネタバレなし感想
そう、これは「歴史漫画」というより「少女漫画」なんです。
私は10代後半くらいから少年漫画も読み始めましたが、小中学生の頃はもっぱら少女漫画ばかり読んでいました。
だから、ベルばらの「少女漫画」らしい描写に特に違和感はなく、というか「少女漫画」だとわざわざ意識もしなかったです。
でも、冒頭で紹介したオリラジ中田さんの動画で、「女心を知るにはうってつけの漫画」ということを知り、「そうなの!?」と目から鱗でした。笑
言われてみれば、(全てがそうでないにしろ)少年漫画は「努力・友情・勝利」の主に「勝利」に重点が置かれていて、愛とかファッションとかはスルーされがちな気もします。特にファッション。
ベルばらは、主にアントワネットのドレスが変わりまくり、髪型も変わりまくり、貴婦人たちの間でもファッションの話題がよく出ます。
私は普通に「ドレス可愛いな〜」「髪型可愛いな〜」と読んでいたのですが、少年漫画では服装も髪型もあまり変わらないですよね。
これに関して、中田さんがサブチャンネルで「嫁がファッションを一番気を遣う場は女子会だと言っていた」と言っていて、めっちゃ頷きました。笑
たしかに私もファッションを一番気にするのは女子同士で会うときかもしれない。
一概にみんながみんなそうでないにしろ、こういう性差はあるかもしれませんね。
愛に関しても、少年漫画のバトルシーンでは、特定の女性のために戦うというのはあまり見かけません。
純粋に強い敵と戦いたい、悪を倒したいという心理が多い気がします。
でも、ベルばらでは何か行動を起こすとき、「一途な愛のために」という印象を受けます。
ネタバレになるので具体的なことは書けませんが、愛を優先させ、自分の仕事を放棄して動くシーンがあります。
まとめると、ベルばらは「一途な愛」をテーマに、ファッションも重視する女心?が描かれているのかなと思います。
男性はこれを読むと女心がわかる、という中田さんの論は共感できるものがあります。
まぁ、重ね重ねですが一概にみんながみんなそうではないと思いますがね。
もちろん女心を知るためだけでなく、ストーリーそのものも楽しめます。
笑えるところも泣けるところもあり、フィクションとはいえ歴史に思いを馳せたくなります。
登場人物も魅力的で、まずメインのアントワネット、オスカル、フェルゼン。
アントワネット→税金を浪費した悪女のような印象を持たれやすい彼女ですが、明るくて情深く、人々を笑顔にさせる性格の持ち主。
なぜ浪費に至ったのかの苦悩も人間らしい。
そして何より美貌!
オスカル→読んでいるほうもオスカルが女だと忘れてしまいそうなくらい、ビジュアルも中身もかっこいい!でもやっぱりこの人は女性なんです。切ない。
フェルゼン→眉目秀麗のハイスペ男子。でもすごいのはそれだけじゃなくて、ここぞというときに現れる、素敵なタイミングの持ち主。
そしてサブキャラも良いんです!
町娘のロザリー(昔かなりロザリー推しになった)、オスカルの幼馴染のアンドレ(最初はモブだったのにどんどん影が濃くなっていく)、ルイ16世(サブキャラと呼ぶには失礼?)などなど、魅力ある人物がたくさんいます。
というわけで、50年経っても色褪せない魅力のベルばら、1度読んでみてください。
では、次回はネタバレあり編です〜!
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