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2022年02月01日

源氏物語/紫式部/ネタバレあり

本日はネタバレあり編です。
……っていう表現もどうかと思うけど、あらすじと感想です。

まず、あらすじなんですが、今回初めてWikipediaのURLを貼り付けるという所業に出ました。
過去の記事で、あらすじは自分の言葉で書きたいなどとのたまっておきながら。
でも、言い訳すると、長編すぎるので私の文章力ではまとめられなくてですね;
詳しいあらすじは下記URLをご覧ください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E


……うん、URLぺたん、味気ないね。
簡単に私の言葉であらすじを書くと、

★光源氏編
主人公は天皇の息子、光源氏。幼い頃に母を亡くし、父の後妻(母とそっくりらしい)に恋、父に内緒で子どもを作ってしまう。その後もいろいろあって、傷心中にたまたま見かけた紫の上(まだ子ども)を半ば強引に引き取り、自分好みの女性に育てる。妻を愛人の生き霊に呪い殺される。手を出してはいけない相手に手を出し、左遷。左遷先でも、恋&子どもを作る。
左遷先から戻る。左遷先でできた子どもを紫の上に育てさせる。
2度目の正妻をもらう。紫の上病む。親友でありライバルの頭中将の息子が正妻に惚れてアタックして、子どもができる。
頭中将の息子は心労で死亡、正妻も心労で出家、産まれた子どもは世間的には源氏の子と思われているが実際は違う。
紫の上死亡。源氏、出家?その後死亡?

★薫、匂宮編
薫は頭中将の孫、匂宮は頭中将の孫。W主人公。
薫と匂宮は大君、中君という姉妹をそれぞれ好きになる。薫は大君が好きだったけれど拒まれるし、大君は病死する。匂宮は中君とうまくいく。
大君、中君には異母姉妹がいて、その名を浮舟という。薫は大君に似た浮舟を好きになるが、浮舟は身分の差に困惑。匂宮も浮舟に興味を持つが、またも困惑した浮舟は入水自殺をする。しかし実際は未遂ですんでおり、助けられた浮舟は出家してひっそりと暮らす。
浮舟が生きていることがわかった薫は浮舟に会いにいくが、浮舟は会おうとしなかった。


紫式部さん、こんなあらすじでごめんなさいぃ。。
だいたい合ってるとは思うけど;

まず、光源氏編あらすじの最後、「出家?死亡?」と「?」まみれにしたのは、光源氏編の最終章、「雲隠」がタイトルだけで文章がなく、推定で出家、その後死亡したのでは、と言われているからです。

諸説ありますが、
本当は文章はあったけれど、源氏が死亡してショックのあまり、出家してしまう読者が続出したから文章をなくした
という説もあるらしい!
現代でも、推しキャラが作品の中で死亡すると出家はないにしても祭壇作る人はいるからね。気持ちはわかる。

個人的には、紫式部が読者に想像を委ねるためにあえて空白にした説を推したいところ。
数々の女性遍歴がありながら、源氏にとって紫の上は特別な存在だったと思うから、紫の上の死後は俗世に生きていても辛いだけだったよね。
そこをどんな気持ちで、何をしながら余生を過ごしてだんだろう。
ってしんみりとさせられるのが趣があっていいよね!

光源氏編は前回の記事で触れた「伏線回収」らしきものがあって、
源氏は父の後妻にアタックして子どもも作ってしまうけれど、何十年も経って、頭中将の息子が自分の妻にアタック&子どもも、という展開は同じだよね。
紫式部は、源氏がのちのち同じ目に遭うことまで考えて序盤の話を書いたんかな?
できることならインタビューしてみたい。。笑


薫、匂宮編については、学生の頃はちゃんと知らなかったから、こんな話だったんだと初めて知った。
浮舟と薫が再会したら、ザ・ハッピーエンドだったのに、浮舟は再会は拒んでそれで終わりって、切ないけれど現実的だし、人の世の儚さみたいなものを感じる。

光源氏編のときも思ったけれど、儚さこそ美しさなのかなとか考えさせられた。


そして、紹介が遅くなりましたが、前回の記事で触れた源氏物語のダイジェスト本は、
「面白くてよくわかる!源氏物語 日本の美と恋愛のロマンを知る大人の教科書」(根本浩)
です。

源氏物語のあらすじだけでなく、時代背景や登場人物の解説もあり、とてもわかりやすかったです。

あらすじのページは見開きになっていて、右側はあらすじ、左側はイラストで構成されていて、さくさく読むことができました!
受験生におすすめ

別に源氏物語を知らなくても生きていけるけど、私は知れて良かった!
いつかちゃんとした時間がとれたら現代語訳読んでみたいなー




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