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2022年02月28日

【小説】スイート・ホーム/原田マハ/後半からネタバレあり

こんにちは。今日で2月も終わりですね。
先月末、2年ぶりにこのブログを再開して、毎日ではないにせよ、一応1カ月記事を書くことができました。
2月は15記事。2日に1回くらいは書いてたのかな?
今度はいつまで続くかなー。まだいける!たぶん。

さて、今日は最近読んだ小説を紹介します。
源氏物語以来、2回目の小説です。源氏物語が異例すぎたので、これが実質初の小説紹介になるかもしれません
今日紹介するのは、原田マハさんの「スイート・ホーム」(ポプラ社)という小説です。

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出典:「スイート・ホーム」より
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★あらすじ
洋菓子屋「スイート・ホーム」を中心に、その街で暮らす人々の物語を描いた作品。「スイート・ホーム」のパティシエ一家の長女、次女、街の料理教室の先生がそれぞれ主役の中編小説が3つと、「スイート・ホーム」の近所に住む人たちの短編小説が5つ掲載されている。

★ネタバレなし感想
昨年から原田マハさんの小説を読み始めて、これで5作品目。どれもハズレがなく、いつかどれか紹介したいと思っていました。中編&短編集なので読みやすく、一番手に取ってもらいやすいかと思いこの作品にしました。

この「スイート・ホーム」は、活字なのにまるで五感で物語を楽しんでいるような気持ちにさせられるところが素敵です。
嗅覚や聴覚までどうやって!?と思われるかもしれませんが、本当に錯覚しそうになります。
具体的な描写はネタバレ含むといけないので後半に書きますが、活字とは思えないほど想像が膨らみます。

また登場人物も魅力的で、私には眩しすぎると感じるほど。温かい人たちばかり。心がじーんとなる。
現代では何かと気を遣いがちな近所の人との交流も盛んで、こんな世界観もいいなぁと思わせてくれます。

そんな登場人物たちの気持ちの描写もおすすめで。
これは恋愛小説ではありませんが、恋愛パートでは、好きな人ができたときの気持ちや、その後の嬉しかったり切なかったりする気持ちも手に取るように伝わってきてキュンとします。
受験生も登場するのですが、受験を前に不安な気持ちも、自分の学生当時の記憶を呼び覚まされて懐かしくなりました。

これは阪急不動産とのタイアップ作品とのことですが、商業要素をあまり感じさせず、奥付を見るまでそのことに気が付きませんでした。(むしろスイーツの描写がおいしそうすぎて、スイート・ホームっていう洋菓子屋さんが実際にあって、その宣伝かと思ったくらい。笑)

家、家族、地域、人との触れ合い。それらを温かく描いてある作品でした。




★以下、ネタバレあり感想




前半に書いた五感の具体的です。

視覚→おいしそうなスイーツや食事、桜の花びらを模したマジパン
嗅覚→スイーツや食事、スイート・ホームにある金木犀の香り、コーヒーの香り
味覚→スイーツや食事
聴覚→薪のはぜる音、バスの音、包丁がまな板に触れる音
触覚→季節感、風
特にスイーツの描写が食欲をそそる!影響されやすい私はすぐケーキ屋さん行きたくなった。笑
原田マハさんのほかの小説でも思ったんだけど、五感を刺激するところや季節を感じさせるところの描写が丁寧で好き。

あと、前半に書いた眩し過ぎる登場人物たちなんだけど、こんなところがすごい。
・晴日たちが伯母さんと一緒に住もうとすること(お母さんや晴日にとってはいいけどお父さんは他人だよね。めっちゃ優しくない!?)
・両親の家に同居しようとすること
正臣が薪ストーブをダシに(?)に娘夫婦+孫を呼び寄せようとしていたら、なんと娘のほうが一緒に住まないかと言ってきたところね。
個人的には義両親には当然気を遣うし、実の親でも生活習慣がもう違いすぎて一緒に住むのは抵抗があるから、一緒に住もうと思えることにびっくり。旦那さんも優しい。
・受験生の子が受験を終えたあとにお疲れ様会を開き、受かったあとにもお祝いしてあげること
スイート・ホームの皆さん優しい。いくらお得意さんとはいえ、そこまでやってあげるの!?!?って思った。

でもこのツッコミも、マイナスな気持ちではないです。
心が洗われました。

週末には図書館に返却してしまうけどまた読みたい。
この人の作品、まだ読んでいないのいっぱいあるからどんどん読んでいきたいな。

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2022年02月25日

姫様“拷問”の時間です/春原ロビンソン・ひらけい/8巻までのネタバレあり

こんにちは。ネタバレあり編です。
基本1話完結なのでネタバレって呼ぶほどのネタバレな感想じゃないかもしれませんが、一応ネタバレあり編ということで。

この漫画は面白さと温かさ両方兼ね備えてるところが好き。
笑えるパートが多いんだけど、姫様や魔王など登場人物の人柄がとっても好感が持てる!

好きなキャラは主に
姫様、魔王、エクス、トーチャーかな。

・姫様
毎回拷問という名の誘惑に負けて秘密を話す姫様。
のほほんとしているだけかと思いきや、騎士団長だっただけあって、運動神経は抜群なことに驚かされた。
魔王軍の仲間(本当なら敵)にも優しく、みんなと仲良し。
さりげない気遣いとかかっこいい。

・魔王
この漫画のキャラで1番好きかも。
初登場シーン、せっかく姫様から秘密を聞き出せたのに(しかも強力な武器があるっていう重要な秘密)あんな見た目で「そんな強力な武器、怖くて使えない」ってセリフ、ギャップ激しすぎてインパクトありまくり。
(それに対してトーチャーが「なるほど…怖いなら仕方ない…」って納得してるのもツボ)
他にも好きなアニメをリアタイで見たいとか、娘であるマオマオちゃんの発表会に行きたいとかで全然秘密を役立ててないところがいい。
でもおちゃめなだけじゃなくて、部下を思いやるところとか、魔王城の勤務体系がホワイトなところとか、上司としても理想。私も魔王城で働きたい。
そもそも魔王城に住んでるんじゃなくて電車通勤してるのも意外だった。

・エクス
名(迷)ツッコミ役、エクス。剣だから顔はないけれど、ツッコミ入れてる時はセリフの表情までなんとなく想像できるくらい、愛着わいてる。
もし擬人化するとしたら、眼鏡かけてそう。ことあるごとに眼鏡をクイッてしてそうという謎の妄想。

・トーチャー
見た目、小悪魔なお姉さんって感じって好き。
でも中身は小悪魔というより真面目で優しいお姉さん。どうすれば姫様に拷問を楽しんでもらえるか日々考えてるのが良い。
姫様だけでなく、他の拷問官に対しても優しくて良き先輩社員って感じ。
トーチャーが食べるシーンは毎回なぜかドキッとする。

他にもマオマオちゃんをはじめとする魔王軍の皆さんが好きなれるもんなら私も友達になりたい!
というかこんなに楽しくて優しい世界なら、こちらからお願いして捕虜にしていただきたい。
魔王城で働きたいと言ったり捕虜にしてほしいと言ったり忙しい私でした



2022年02月24日

姫様“拷問”の時間です/春原ロビンソン・ひらけい/ネタバレなし

こんばんは!
今回は、原作・春原ロビンソン、作画・ひらけいの「姫様“拷問”の時間です」(少年ジャンプ+)を紹介します。
ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−

出典:「姫様“拷問”の時間です」コミックス1巻より
ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−

これは以前の記事で紹介した、少年ジャンプのアプリ(少年ジャンプ+)内で連載中の作品です。
毎週火曜日に更新されているのですが、火曜日の朝にベッドの中で読むのが楽しみな作品です!
火曜日の始まりをほんわかと迎えられます。

楽しみ?ほんわか?
これ、拷問の話なんでしょ?と思った方、待ってください!
全っ然怖くありません。グロ要素も一切ないです。
ほぼ毎回1話完結です。

★あらすじ

魔王軍と国王軍の戦いの最中、魔王軍の捕虜になった主人公「姫様」は、相棒である聖剣「エクス」とともに幽閉されている。
魔王軍は姫様に国王軍の秘密を話させるため、拷問を行うことにした。
どんな恐ろしい拷問が待ち受けているのだろうかと震えるエクス、大丈夫だと気丈に応える姫様の前に差し出された拷問は、「トースト」だった。

★ネタバレなし感想

タイトルからしておどろおどろしい話なのかと思いきや、正反対です。心が浄化されます。
第一話の拷問がトーストだったので、怖い話じゃないならグルメ漫画なのかな?と思えばそうでもなく、動物や小さな子どもとの触れ合いを拷問にする回もあり、グルメ漫画でもありません。

魔王軍の趣向を凝らした拷問は、拷問というよりおもてなしに近いように感じますが、あくまでも拷問というスタイルは崩さないのがポイント。
姫様は拷問に屈して秘密を話すけれど、大した内容じゃなかったり、大した内容でも、魔王が大したことない理由で却下したりします。

この魔王も重要人物の1人で、ツノが生えていて怖い見た目で、「クックック」という笑い方もし、絵に描いたような「魔王」なのに、実は善良で家族思いでおちゃめなところもあり、私のとても好きなキャラクターです!

また、姫様の相棒、聖剣エクスは、剣でありながら言葉が話せます。毎度拷問に屈する姫様に対し、エクスはまとも(?)で冷静なツッコミを入れてくれます。姫様とエクスの関係はほとんどボケとツッコミなような気がします。

受けたい拷問ばかりで、姫様が羨ましくなる漫画です。
今後も毎週火曜日を楽しみにしています。
では次回はネタバレあり編です!



2022年02月21日

進撃の巨人/諫山創/30〜34巻(完結)まで/途中からネタバレあり

以前書いた記事はこちら
序盤のあらすじとネタバレなし感想↓
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/6/0

29巻までのネタバレあり↓
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/7/0

現在テレビアニメでファイナルシーズンが放送されており、まもなく終わりを迎えようとしています。

原作自体は2021年5月に完結、最終巻の34巻は6月に発行されています。

34巻の発売日に読みましたが、アニメももうすぐ終わりということで、また30巻以降を読み返しました。

初見じゃないのに、34巻は終盤ずっと目がうるうるしてました。
話が壮大すぎて。
こんな壮大な漫画ある!?
1巻からは予想もつかなかった結末でした。
でも1巻から伏線があって、いや、ありすぎて、作者の諌山さんは10年以上前の連載当初からこの結末まで考えてたの?と想像すると鳥肌が立ちます。

最初の、立体機動装置をビュンビュン飛ばして巨人と戦っているあたりまでは読んだことがある人も(またはアニメで見たり)多いかと思いますが、マーレ編からは話が複雑になってきて離脱するという人もいるのではないでしょうか。
でも、ぜひ最後まで読んで結末を見届けてほしいです!

★ここからネタバレあり





・敵とか味方とか
エレン、今まで読んだ漫画の中で一番人殺してる主人公だと思う。
普通の漫画なら、敵役でもここまで殺してないんじゃないの!?
今「敵」って書いたけど、こうやって「敵」とか「味方」もとかってラベリングするのも躊躇してしまう。

序盤は巨人は「敵」、アニ、ベルトルト、ライナーも「敵」、マーレ編へ突入した当初もマーレは「敵」だと思って読んできたけれど、どちらの側から見るかによって敵は変わるしそもそも敵すらいないんじゃないかと思える。

・洗脳って怖い
ライナーたち、彼らもエルディア人は悪魔だと刷り込まれてきたからあの日壁を壊したわけだけど、いくら帰れなくても壁を壊す=たくさんの人を殺すっていう行動をしてしまうって正気の沙汰じゃない。ライナーたちが巨人ってわかったときはショックだったけど、過去の出来事や心の葛藤を知るとやっぱり嫌いになれなかった。
ガビも。マーレ編序盤、特にサシャが殺されたあたりは私はガビのことが嫌いだったけど、ガビの心境の変化とともにこの子も洗脳されていた子どもの1人だったんだなって考えが変わった。

・絶望感
それにしても、この漫画は悲劇&絶望のオンパレードでここの世界線だけには転移したくない。笑
例を挙げるとキリがないけど、森の中での女型の巨人捕獲作戦や、エルヴィン、新兵たちが死んだ獣の巨人おとり作戦が特に絶望感はんぱない。
あと、言うまでもなく地慣らし始まって以降の全て。
フロックたちを振り切って、なんとかエレンのところまで辿り着いたのに、歴代の9つの巨人の攻撃にあうってどんだけよ。しかもその後ジャンたち一時的に巨人化しちゃうし。
でもこんだけたくさんの絶望があったからこそ、全てが終わったあとのリヴァイの涙が深く染みるものがあるよね。

・ミカサ
私もエレンと一緒で、ミカサがエレンに執着するのはどうしてだろうって思ってた。
でも答えはただただシンプルに愛だったんだよね。
愛していたからこそ、最後にエレンの首をはねるのはミカサ以外にいなかったんじゃないかなぁ。
ユミルも2000年の呪縛から解き放たれて良かった。

・ギャグ
基本的にはずっと緊迫した空気の漫画だけど、時々挟まれるギャグ要素も好き。
あたかも普通のセリフみたいな顔で本人は真面目なつもりなのに、変なこと言ってるとこ。
訓練中にサシャが芋食べてるとことか、コニーが「エレンのイエ(家)ーがぁー」って言ってるとことか、ツボ。

などと支離滅裂に感想を書いたけど、うまくまとめきれず納得いってない
まだ書きたいことが出てくるかもしれないからそれはまた思いが募ったら追記するということで!笑

人類史上と言っても過言じゃないほど、壮大な物語でした。この作品の完結にたちあえる時代に生まれて良かった(おおげさ!?)。
でもほんとにそう思う。
アニメも最後まで見届けます


2022年02月20日

漫画アプリの楽しみ方

今日は漫画の紹介ではなく、私の普段の漫画の読み方について書きたいと思います。
あくまでも一例としてお読みいただければ幸いです

っていうほど大層なものではないんですけどね!

基本的には漫画アプリを使っています。

アプリって、完結までとはいかなくても、ある程度の長さを無料で読めるものが多いですよね。
そこが自分の中での漫画オーディション(おこがましくてごめんなさい)で、
・好き→続きを購入またはレンタルして完結まで見届ける。アプリ内で課金だったり紙の本で買ったり、TSUTAYAやゲオなどで紙の本をレンタルしたり、いろいろ。
・普通→無料分までは読むけどその先は課金しない
・好みではない→無料分の途中で挫折……
という感じで、早ければ1巻の途中で好みを自分の中で選別している気がします。

ここで紹介している作品は、もちろんですが「好き」に選別されたものばかりです。
アプリから以外には、アニメを見て原作を読み始めたケースや、スマホがない時代はいきなり単行本で買うこともありましたが、今はだいたいアプリがきっかけになっています。

主に、以下の5つがメインです。
・LINEマンガ
・ピッコマ
・マンガMee
・サンデーうぇぶり
・少年ジャンプ+

・LINEマンガ
周りでもこのアプリを使っている人は多いように感じます。
掲載誌の縛りはなく、オリジナル作品も読めます。

話単位(作品によっては時間経過ごとに続きが読める)、巻単位どちらでも読めます。
どちらもレビュー機能がついているので、自分が読み終わったあとに感想を書くことはもちろん、ほかの人の感想も読むことができます。
同じ感想を持つ人を発見すると、「わかるー!!」と共感できるのが楽しいです!
好みでなくて途中で読むのを断念してしまう作品でも、本編よりむしろコメント欄を読みに行くという謎の楽しみ方ができます。笑

・ピッコマ
掲載誌の縛りはなく、オリジナル作品も掲載されています。
レビューは読めませんが、無料掲載分が長めなのでちょっとお得です!
こちらも話単位、巻単位どちらでも読めます。


以下の3つは、掲載誌は限定されていますが、その雑誌やジャンルが好きな人にはおすすめです。

・マンガMee
りぼん、マーガレットなどの少女(&女性向け)漫画雑誌で連載された(&連載中)作品や、オリジナルの作品が掲載されています。
2022年2月20日現在のランキング上位3作品:誰か夢だと言ってくれ、サレタガワのブルー、てをつなごうよ

・サンデーうぇぶり
少年サンデーが運営するアプリです。
サンデー系の雑誌で連載された(&連載中)作品や、オリジナルの作品が掲載されています。
2022年2月20日現在のランキング上位3作品:舞妓さんちのまかないさん、H2、葬送のフリーレン

・少年ジャンプ+
少年ジャンプが運営するアプリです。
ジャンプ系の雑誌で連載された(&連載中)作品や、オリジナルの作品が掲載されています。
2022年2月20日現在のランキング上位3作品:SPY×FAMILY、怪獣8号、【推しの子】

これら3つもレビュー機能がついているので、他の人のコメントと合わせて楽しむことができます。

以前LINEマンガオリジナル作品(https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/20/0)について触れましたが、ほかにもアプリオリジナルで好きな作品があるのでのちのち紹介予定です。

というわけで、私の思う漫画アプリのいいところは、試し読み機能とレビュー(コメント)機能です!
さきほどからコメント、コメントうるさいと思われますが、これ、結構私にとっては重要なんです。
有名な漫画ならともかく、マイナーな漫画だと知り合いに読んでいる人におらず、リアルで感想を聞くことはなかなか難しい状態です。
内容的に人に勧めづらい漫画もね。笑
でも、コメント機能のおかげで自分以外にも読んでいる人がいる!と嬉しくなります。単純ですが。

これからもアプリを有効活用していきたいと思います。
では、また次回は漫画紹介に戻ります〜



2022年02月17日

鬼滅の刃/吾峠呼世晴/23巻(完結)までのネタバレあり

ネタバレ編、何から書こう。

とりあえず、昨日触れた推し鬼と推し柱のことから書こうかな!

・推し鬼
猗窩座です。圧倒的猗窩座。
無限列車編では煉獄さん殺すし、太陽が出たら逃げるし(当然っちゃ当然)印象最悪だったけど、人間だった頃の回想シーンで手の平返したっていうね。
手の平返してからは、無限列車編で煉獄さんを鬼に勧誘するシーンがお茶目に見えてくるから不思議!
あとは毒とか飛び道具とか使わず、己の手だけで攻撃する潔さとか、婚約者への思いが奥底に残っていたのか女は殺さないポリシーとかいいなと思う。
最後も自分で自分殺しちゃうし、切ない。だから同情しちゃって猗窩座は推せる。
反対に童磨はサイコパスすぎてダメ。笑

・推し柱
決められない。全員。っていうのは大雑把過ぎるし、宇髄さんっていうのもアニメに引っ張られ過ぎてるから排除しとこう。
いや、宇髄さん、好きだよ!?
まず柱の皆みなさんは、初登場時の印象が基本よろしくない。炭治郎(と禰󠄀豆子)の処遇をどうするか話してるシーンね。
お館様が出てくるまで、みんな物騒なことばっかり言うし、不死川実弥にいたっては禰󠄀豆子挑発するし。
この人たち、強いんか知らんけど変な人ばっかりじゃんって思ってた。
でも実弥は弟思いだし、最終的に禰󠄀豆子に謝ってて印象めちゃくちゃ良くなった!
他の人も全員最初の印象を覆すほど濃いエピソードがあった。

うーん、一番を決めるとしたら、蜜璃ちゃんかな?
他の人と違って重い過去もなく(髪色のせいでお見合いがうまくいかなかったのはかわいそうだけど)、天真爛漫、笑顔が素敵。
ザ・ヒロイン☆って感じで外見も内面も可愛い。
転生して伊黒さんとお弁当屋さんになってるのも良い。
伊黒さんも途中まで謎キャラだったけど、壮絶な幼少期とか蜜璃ちゃんへの思いとか知るととても推せる人だってわかった!

でもやっぱ柱はみんな好きだな。(結局)

話は変わって無限城編。
ここに来てバタバタといろんな人が殺されてしまったのは本当に悲しかった。
しかも無惨はラスボスなだけあってなかなか死なないし、炭治郎は鬼化するし、散々だった……。
でもお館様の自爆行為、珠世さんの決死のお薬注入(言い方)から始まって、みんな必死に戦って、炭治郎の鬼化をカナヲが止めて、たくさんの人が頑張って無惨を倒したの、感無量でした。
そしてここで完結してるのもすごい。
その後、現代の子孫&転生してる話も出てくるけど、本編はここでおしまい。改めて、すごくない!?
こんなに人気がある作品なんだから、まだ続きも描けそうなのにね。作者さんすごいわ。
……すごいしか言ってない。というか言えない。

この記事も数ある感想のほんの端くれに過ぎないけど、もし作者さんに届くなら素敵な作品をありがとうと伝えたいです!



2022年02月16日

鬼滅の刃/吾峠呼世晴/ネタバレなし

本日は、吾峠呼世晴さんの「鬼滅の刃」(週刊少年ジャンプ)を紹介します。

ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−

出典:「鬼滅の刃」コミックス1巻より
ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−


こちら、先日テレビアニメで遊郭編がやってましたね。
立志編、無限列車編に続いて最高だったので、興奮が冷めないうちにということで!
有名すぎる作品なので紹介するまでもないかと今まで触れませんでしたが、有名とはいえ読んだことない人もいるかと思うので、触れることにしました。
(私も超有名なワンピースやドラゴンボールは読んだことないです。。)


★あらすじ
時は大正。主人公は、母親と、5人の弟・妹たちと暮らす、炭売りの竈門炭治郎(かまど たんじろう)。
ある日、炭売りの仕事から戻ると何者かに家族を殺されていた。
唯一息のあった妹、禰豆子(ねずこ)を背負って医者に見せようと町へ向かっている途中、禰豆子が鬼のような見た目になってしまう。
驚いているところに刀を持った男(冨岡)が現れ、家族を殺したのは鬼で、禰豆子は傷口に鬼の血を浴びてしまったから鬼になってしまったのだと言う。
冨岡は鬼を退治する鬼殺隊(きさつたい)の隊士で、鬼になった禰豆子を殺そうとするが、炭治郎は必ず禰豆子を人間に戻すと言い、禰豆子もまた炭治郎をかばう素振りを見せたので思いとどまった。
炭治郎は冨岡の紹介で、鬼殺隊に入るための修行をすることになる。

★ネタバレなし感想
読んだことがない人でも、上記のあらすじはご存じかもしれませんね。
「全集中」や「水の呼吸」などのセリフも有名です。
私が鬼滅の刃を知ったのは2019年で、ちょうどブームが始まったころかなと記憶しています。
有名だし、アニメでも見てみようかと思って見始めたら見事にハマり、漫画も読み始めました。

私的にこの作品の面白いところは、
・主人公が優しい性格、努力して強くなるタイプ
・敵である鬼にも同情させられるエピソードがある
です。

この感想すらもどこかで聞いたことあるような内容かもしれませんが、私の言葉でも書かせてください

・主人公が優しい性格、努力して強くなるタイプ
炭治郎は家族にはもちろん、他人にも優しく、敵である鬼にすら優しいのが素敵です。
(毎回じゃないけど)殺したあとに手を合わせたり、喧嘩している鬼たちを止めにいったり。
倒した!イェーイ!じゃなくて、ちゃんと鬼も元々は人間だったことを汲んで対等に扱っているところが炭治郎の優しさだと思います。

また、炭治郎は超人的な力があるわけでなく、血のにじむような努力をして強くなったという部分が好かれている理由の一つではないでしょうか。
努力の原動力は、やはり禰豆子を人間に戻すこと。最終的にはその目標を達成するために、目の前の鬼を倒す、修行をするという姿勢に心を打たれる人が多いのかと思います。

あとは、個人的には、努力する様に自分も鼓舞されます。
メンタル的な意味合いでもそうですが、まさかの体を鍛えたくなるっていう(単純すぎ)。
ダンベルを持ったり、走ったりすると「鍛錬してる!」って気持ちになりません?私だけ?

・敵である鬼にも同情させられるエピソードがある
上記で鬼は元々人間だったと書きましたが(これは禰豆子もそうだからネタバレにはならないかと!)、
元々人間なだけあって、鬼になる前のエピソードがいちいち切ないです。
全部の鬼にではないけれど、そりゃあ、鬼にもなっちゃうよねぇ……って同情してしまいました。
鬼になって人間を殺すのは許されないことだけど、人間時代が辛すぎて、鬼として死ぬときに「つらかったね、もう楽になっていいんだよ」って言いたくなる鬼が多数。
推し鬼(?)もいるので、それは次回にでも語りますね。

他にも、柱(鬼殺隊の隊士の最高位)というポジションの人が9人いるのですが、それぞれ違った技の種類、人物像をもっていて面白いです。
柱こそ、誰推しかという話題は結構あるように感じます。
柱の誕生日はTwitterのトレンドにあがるほど。
私もいるけどそれも次回書きます。


漫画は完結していますが、まだまだ盛り上がり続ける鬼滅の刃。
次回ネタバレ編です。



2022年02月14日

liar/袴田十莉・もぁらす/16巻(完結)までのネタバレあり

こんばんは。

昨日紹介した、「liar」のネタバレあり編です。
タイトルに16巻までと書きましたが、本編は14巻までで、15巻以降はスピンオフです。

バッドエンドじゃなければ、美紗緒とイチは最終的には結ばれるんだろうなって思ってたし、ちゃんと結ばれてハッピーエンドになったけど……
も ど か し か っ た ー !

何回イチをビンタしたくなったか!
思ってることは口に出して言いなさい!
美紗緒もだよ!それちゃんとイチに伝えて!
ってちゃちゃ入れたくて仕方なかった。

ストーリーを3つに分けると田所編、再就職編、妊娠編かなと思うんだけど、それぞれの感想をダラダラ書きます。

・序盤、田所ちゃん編
田所、好きな人が結婚することになって泣いてたところにイチに付き合おうと提案されて付き合う時点で、誰でも良かったんじゃないの?って思ったけど、イチに対して即メンヘラ化。
まぁ取引相手の前で失恋で泣く時点でメンヘラの片鱗が見えてたけど、立派なメンヘラに成長しちゃったよね。
好きじゃないのに付き合おうとか言っちゃうイチがまず悪いけどね!
田所はイチに見切りをつけて一見落着ではあったけれど、これがのちのちイチパパが美紗緒に辛くあたる原因になっちゃうのから今思うと全然安心できない要素。書きながらも「あれ?イチパパは美紗緒にじゃなくて原因作ったイチに怒れよ」と思えてくる。

・中盤、美紗緒の東洋コーポレーションへの再就職編
美紗緒は田所編の最後で、イチへの思いを断ち切るために新卒で入った東洋コーポレーションをやめて別に会社に転職したわけだけど、転職先の会社をやめようとした矢先、東洋〜の上司だった出野さんから戻ってこないかと連絡がくる。
まず、1つ気になる。辞めた会社の上司から、戻ってこないかと声がかかるなんてことあるの!?
美紗緒はめちゃくちゃ優秀な人材だったのかな?でもずば抜けて素晴らしい描写はなかった気が。
ってここにツッコんでたらイチと再会できなかったからスルーしよ。

で、東洋〜に戻って配属された部署で、イチと再会するわけですが。
もう1つ気になるのがここ。
出張先のビジネスホテルで再びキス、からの……でした。
正直ちょっとときめくけど、けども!
仕事中にそんなことしたらだめでしょ!っていう正論。しかも出野さんからの電話出ないし。
いや、上司からの電話出なさいな。
……ここもツッコみをぐっとこらえると、やっと2人は正式に付き合い始めます!
ここまで長かった
でもなんだかんだ言って読者の私も嬉しかった。

終盤、美紗緒妊娠編
ラスボス、イチパパ登場。イチパパ、田所のことを引き合いに出して美紗緒にイチと別れるようにせまる。
しかも、美紗緒の妊娠を知って、それをなくすようにせまる。
最低かっ!
美紗緒もなんで変なウソをついてイチと別れようとした?正直に言えば良かったのに。
だけど、イチが産婦人科の前でイチパパに連れられて泣いている美紗緒を発見できて、なんとか間に合った。
しかもちゃんと自分の親と向き合って、美紗緒のことを守る。→結婚。

序盤〜中盤では私はイチに文句たれたれだったけど、終盤でめっちゃ株が上がった!笑
ちゃんとかっこいいよ!
諸問題が解決してからのイチも、家事をやったり美紗緒の体を気遣ったりして、愛を感じるよね。
2人のこと、最初は心配だったけど、これなら安心して完結後の世界を想像できる。
丸くおさまって良かった〜〜
お幸せに



タグ:Liar 漫画

2022年02月13日

liar/袴田十莉・もぁらす/ネタバレなし

本日は、作画・袴田十莉さん、原作・もぁらすさんの「liar」(JOURコミックス)を紹介します。

これは少女漫画というよりは大人の女性向けの作品で、前回紹介した「ママレード・ボーイ」とは正反対の雰囲気を醸し出しています。

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出典:「liar」コミックス1巻より
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★あらすじ
新入社員の美紗緒(みさお)は、配属された部署で、当初上条という男性に片思いをしており、別の同僚である市川(通称・イチ)には態度の悪さなどからあまり良い印象を抱いていなかった。
しかし、その後メッセージのやりとりなどで徐々に惹かれていき、イチには恋人がいると知ったときにショックを受けるまでに好きになっていた。
美紗緒は恋人がいるイチをこれ以上好きになっていけないとはわかっていながらも、ある夜急にイチと家の前で会うことになり、キスをされる。さらに翌日には体の関係をもってしまう。
このことを皮切りに、美紗緒の苦しい恋が始まる。

★ネタバレなし感想
あらすじをお読みいただいた時点で、冒頭に書いた「ママレード・ボーイとは正反対の雰囲気」っていうのはなんとなく伝わったのではないかと思いますが、これはもう、ドロッドロです。
いろんな意味で、小中学生には読ませたくないです

でも、登場人物にイラついたり、展開に納得がいったりするわけではないのに、何回でも読んでしまう漫画ってありますよね。
実話系(家族関係やSNS疲れをテーマにしたような漫画)とか。
それが私にとってこの漫画です。フィクションですが。
フィクションですが、ファンタジー要素もぶっ飛び要素もないので、日本のどこかで似たような境遇の人がいるんじゃないかなって思えるところに親近感が湧きました。だから実話系って人気なのかな?
似たような境遇でなくても(私もないし)、好きな人の言動に一喜一憂する気持ちはとてもリアルに感じます。

漫画アプリで読めるところまで読んで、しばらく時間が経ったあとも最初からまた読めるところまで読んで、結末が気になって最終巻に課金しました。
煮え切らない態度をとる、モラハラっぽい態度をとる、そもそも恋人がいるのに自分にも手を出す、そんなイチのどこがいいの?って思うんですが、恋に苦しむ美紗緒ちゃんを見ていると、絵の可愛さも手伝ってつい結末まで見届けたくなってしまいました。
まぁ、さすがに好みではない漫画には課金しないので、課金してる時点で好きなんでしょうね、私。笑

リアルじゃなさそうでリアルさが面白い、liar、次回ネタバレします〜!





タグ:漫画 Liar

2022年02月10日

ママレード・ボーイ/吉住渉/8巻(完結)までのネタバレあり

ママレード・ボーイ、ネタバレ編です。

まず、昨日書いた「重要なネタバレになってしまうツッコミどころ」から。

遊ー−!!早とちりもいいところだよー!
1人で抱え込まずに、早く両親に確認してたら光希を傷つけずに済んだでしょうに。
結果元通りになって両親からも2人は血は繋がってないこと聞けて、めでたしめでたしだけどさー!
嘘でも光希に気持ちがなくなっただなんて言って、自分もボロボロになって、見ていられなかった
勘違いで暴走しすぎだよ、っていうツッコミどころでした。

まぁでも、ほんとに兄妹じゃなくて良かったね。
平和がいちばん。

さて、(私の気持ちが)落ち着いたところで、メインカップルについての感想を。

・光希&遊
そりゃあ年頃の男女が(親もいるとはいえ)一緒に住んでたら好きになっちゃうよねぇ。
とはいえ誰でもいいわけではないと思うけど。
お互いに惹かれあう要素&それぞれ亜梨実と銀太っていう自分以外の異性の存在によっておさまるところにおさまったんだよね、きっと。

・茗子&なっちゃん
この年になるとなっちゃん、未成年と付き合うってどうかしてると思っちゃう。せめて茗子が成人するの待ってから付き合えば良かったのに。
まぁ純愛だからいいんだけどね。
なっちゃんが学校を辞めて広島へ帰るあたりの巻を持ってたんだけど、昔は「なんでなっちゃんのアパートに泊まったらいけないのか、帰るところを父兄に見られたらまずいのか」わからなかった。笑
今ならそのまずさがわかる。これは由々しき問題だと思うよ。
でも広島で再会したシーンは感動したし、最終的に結ばれて私まで嬉しかった。

・亜梨実&銀太
このカップル、一番リアル。現実でもお互いに失恋話をしているうちに恋仲になるってありえそう。
銀太は直情型で、空気読めよと思う場面もあるけど、わかりやすいから付き合いやすいんじゃないかな。
亜梨実はいかにもなライバルポジションだったけど、可愛くて一生懸命で、遊はもったいないことした!でも結果銀太と結ばれるからそれもまた運命だよね。

・両親ズ
全ての元凶の両親ズ、頭イカれてるけどなんだかんだ終始憎めなかった。
ハワイで初めて出会ったとか言わず、最初から元々の知り合いって言えば良かったのにとは思うけどね!

このママレード・ボーイ、「ママレード・ボーイ little」という光希と遊の弟、妹が主人公の続編も出ています。
これはまだ読んでいる途中だけど、ママレード・ボーイの登場人物も出てきて面白い
主人公ズも、当時の光希より年下の中学生の設定だから、見てて可愛らしい。
こちらもいずれ紹介したいな。



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