何度か見た利下げ観測でのドル安の光景
5/3の雇用統計の結果を受けて急激にドル安に動きました。
【米国市況】米雇用統計後に円一段高、一時対ドル151円台−株は続伸
おそらくアルゴリズムが働いて急な動きになったのだと思いますが毎度のことです。
人間の思考が反映されてここまで相場が動くはずがありません。
〇〇ショックの類なら別ですが。
もうこの光景を何度見せられたことでしょうか。
結局その後強い数値が出て戻ってしまっています。
「利下げするだろう」と慌てて損切したりする場面ではないと思います。
強い数値が出てしまう理由は
先に断っておきますが別に経済に詳しいわけではないので以下の推測は間違っているかもしれないです。
とにかく昨今の世界的インフレ基調の最大の理由は「資源高」です。
多くの国で限られた資源を奪い合っている状況で資源価格は高騰したままです。
タイミング的に戦争がトリガーとはなりましたがそれが原因では無いと思います。
それに加えて人で不足で人件費が高騰している国も多々あります。
日本に限らずインフレで生活は厳しいでしょう。
しかし贅沢品は買い控えれば済む話ですが生活必需品や各種サービスを削るわけには行きません。
決して消費が旺盛なわけではなく「仕方なくする支出」が高騰しているからPMIなどの数値が強く出てしまう状況が続いているのだと思います。
そして生活が苦しいのですから人によってはダブルワークをします。
アメリカは投資が活発だと思われていますが実際はお金持ちが投資しているだけで庶民は投資なんてしていませんしその恩恵は受けていません。
日本と同じく額に汗してお金を稼いでいる人がほとんどです。
雇用統計は副業を新たに始めた人もカウントされますから強い数値が出やすい。
今回の雇用統計ではたまたま新規に副業を始めた人が少なかったからこのような結果になったのでしょう。
楽観視はしないほうが良いものの利下げと断定するのは早すぎる
今後ですが結局強い数値が出てしまい利下げ観測は後退すると思います。
資源高もそうですし戦争も続いたまま。
強い数値が出やすい状況は変わっていません。
とはいえ不動産関連は怪しい兆候がでていますし決して楽観視して良い状況ではありません。
現在の金利水準はかなりギリギリの水準と言って良く、いつショック相場がやってきてもおかしくなくはないでしょう。
FXに置いては小まめに利確したり過大なポジションを持たないなどして、ショック相場とそれに付随した利下げによる損失をなるべく抑えられるような対策を準備しておいたほうが良いと思います。
退場さえさけられればいつか大きなチャンスはやって来ますからそれに乗れるようにしておきたいものです。