少し見え始めたかもしれない景気後退感
昨年は各国の経済指標前に景気後退を表す明確な数値が出たら利下げ、と毎度言われ続けながらも結局強い数値ばかり出続け全く利下げは行われませんでした。
毎回のように相場は憶測で折込済み、結果が出て結局戻すという展開は何度見たかわかりません。
しかし今年に入ってからはやや不穏な動きもあります。
どうも米国の商業不動産の状況が芳しくなく某地銀は破綻するのではないか(結局資本増強)と言われたり、昨年のシリコンバレー銀行の取り付け騒ぎ時に行われた救済措置が3月で打ち切りになる事が決定的で界隈は揉めている模様です。
このあたりへの波及だけでなく各指数も今の所昨年には見られなかった弱い数値が出だしており、FRB等中央銀行も昨年同様時期早々とは言っているものの利下げの可能性をはっきりとは否定しなくなっています。
先日パウエル議長も圧力に屈したのか利下げの可能性がある時期について発言していましたね。
対円通貨は特に注意が必要
今度こそは「確実」とほぼ断言しているかの様な報道が出ている日銀のマイナス金利解除ですが正直わかりません。
昨年も何度か報道が有りましたが何も変わりませんでした。
ただし本当に解除となればかなりの円高が予想されるのは当然です。
日銀に関してはマイナス金利解除が発表されたらそれ1回きりだと思った方が良いでしょう。
それ以上やると国債の利払いで日銀が倒れますから事実上不可能です。
とにかく今回スルーされたとしても先延ばしになるだけですので本当に実行に移されるまでは買いポジションを持たないなど対策は必須です。
今年は日本以外は利下げターンとなりそうではあります。
昨年までのようにクロス円を下がったら買えば儲かるとは行かなそうです。
同じパターンで勝ち続けている人はもうそれが通用しなくなる年になるかもしれませんので用心した方が良いと思います。