年末〜年始にかけては流動性が落ちて値動きも小さくなる
大体12月も半ばになるとFXは流動性が落ちて値動きが鈍くなります。
クリスマス休暇前にファンドなどの機関はポジションの手仕舞いをするし、実需の企業も取引を早々と終わらせてしまうのが原因と思われます。
値動きがなければ利ざやが取れませんからFXの取引なんてする必要はありません。
しかしトラリピを始めとしたリピートFXは注文が自動で繰り返されますし、手動リピートだって含み損を抱える前提でやる手法なので含み損のポジションをクローズすると言うことは損切と同じ結果になってしまいます。
年をまたいでポジションを保有したままになってしまうのは仕方ない事なのかもしれません。
流動性の低い年末年始の閑散相場で起こりうる「フラッシュクラッシュ」
流動性が低い時に怖いのが急な値動きやスプレッドの開きです。
ニュースに反応したAIの暴走等で相場が急変し、思いもかけない値で約定してしまったりロスカットにあう危険性すらあります。
普段でも閑散時にプチフラッシュクラッシュのようなものはそれなりの頻度で発生しますが、かなり重大なフラッシュクラッシュが発生したのは直近だと2019年1月2日です。
5分で4円の大暴落!「フラッシュクラッシュ」はなぜ起きたのか?
ちなみにこの時、現在私が利用しているセントラル短資と外為どっとコムはとんでもないレベルでスプレッドが広がっていました。
フラッシュ・クラッシュの真犯人はトルコリラ!?
クラッシュ時もスプレッドが優秀なFX会社は?
平時と変わらなかったのはSBIFXトレードだけです。
フラッシュクラッシュではありませんがスイスフランショックの時はSBIFXトレードとセントラル短資だけまともに稼働していました。
スイスフランショックで感じたFX業者の信頼性
ただしこれはあくまで過去の話です。
事実セントラル短資は2019年のフラッシュクラッシュで評判を落としましたが、実はこの少し前に通常時スプレッド縮小等のサービスのリニューアルを行っています。
サービスリニューアル(スプレッド縮小など)のお知らせ
SBIFXトレードも以前は良い評判が多かったものの2020年を過ぎたあたりからスプレッドや約定の面で悪い口コミ(主に価格コム内)が目立つようになりましたし2019年中頃の取引画面リニューアルあたりで仕様が変わってしまった可能性もあります。
FX業者も商売ですし顧客に有利にしすぎると存続に関わりますから平時は破格のスプレッドを提示する代わりに急変時は悪い条件を提示したり取引停止にせざるを得ないのでしょう。
なので「FX業者は〇〇がシステムが強くスプレッドも安定していて良い」みたいなクチコミはあまり充てにしない方が良いと思います。
ポジションを年またぎで持ち越すならできることは何か
一番怖いのはロスカットです。
対策は「証拠金維持率をなるべく高目にする」位しかありません。
入金するという荒業もありますができない人もいるでしょう。
なるべく損失を抑えるために損切の指値を入れておくという手もありますが流動性が低いと指値が通らなかったりとんでもない値で約定する可能性も高いです。
打つ手として考えられるのは
・新規の注文は12月初旬を過ぎた時点で停止しなるべく保有ポジションを増やさない
・プラスになっているポジションは成り行きで精算してしまう
こうすることで証拠金に余裕ができますしロスカットの確率も下がると思います。
ただしその時点で証拠金維持列が100%代だったりしたらちょっとした急落でロスカットにあう可能性は高いでしょう。
その場合予め入金しておくかある程度損切する、もしくはロスカット上等で待つしか無いのは辛いところではあります。
普段からリスクを取りすぎず証拠金に余裕を持って取引しているのであれば過剰に恐れる必要は無いと思います。
ちょっとでも不安があるならまだ多少時間がありますし今のうちに対策をしておきましょう。
個人的には年内最後のFOMC前に手仕舞いするか、FOMCでの利ざや獲得チャンスを通過してからにするかという目処を立てています。
取引している通貨ペアに応じてイベント通過前か後かで判断すると良いのではと思います。
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