2014年09月25日
Review36. 高次脳機能障害マエストロシリーズ(2) 画像の見かた・使いかた
この書籍では、
基礎的な読影知識としての知識として、
MRIを利用して
・ 水平断
・ 冠状断
・ 矢状断
の視点から、
・ 角回の同定
・ 縁上回
・ Broca(ブローカ)野の同定
・ Wernicke(ウェルニッケ)野の同定
・ 中心溝の同定
・ 海馬・海馬傍回の同定
などについての説明があります。
MRIやCT画像などをみる際に、
基礎的な知識として役立つのではないかと思います。
この書籍の特徴として、
「
事例で学ぶ画像の見かた 症候と画像から検証する視点」
という章があります。
この章では、
実際の事例の脳画像を用いながら、
症候を見るポイントとして、
・
言語面、行為・認知面、知的側面にわけて簡潔に説明がある点、
・
予測される病変部位と保存されている部位
・
画像所見
・
まとめ
・
訓練・経過
などを、
画像や、
起きている高次脳機能障がいの症状、
標準失語症検査(SLTA)や、
各種神経心理学的検査などを、提示しながら
説明がされており、
特に、
作業療法士( OT )や言語聴覚士( ST )などの方にとっては、
脳画像と神経心理学的検査の結果の関係、
そしてその経過、
などについて学ぶことが出来る書籍ではないかと思います。
この書籍では、
脳画像と、高次脳機能障がい等との
関連性について考察する上で、
SPECT(スペクト)やPET(ペット)などの
画像処理のことについても触れられており、
CTやMRIの形態画像の視点だけでなく、
SPECTやPETなどから得られる、
「 脳血流や脳代謝の視点 」
にも触れられています。
脳の損傷から起きる、様々な事象に関して、
多角的な視点から、
考える重要さについても
考えさせられる書籍ではないかと思います。
高次脳機能障がい領域に関わる方にとっては、
初学者、経験者を問わず、
画像と症状の推論をする上で、
1冊あると役に立つ書籍ではないかと思います。
この書籍のレビューや価格などを比較する
︎ Amazonで詳細を確認:
︎ 楽天で詳細を確認:
感想(0件)
[ スポンサードリンク ]
by リハビリ関連書籍のレビュー.blog
▲ この記事のトップへ
︎ プロフィール | サイトポリシー・免責事項
︎ サイトマップ
︎ リハビリ関連書籍のレビュー.blog | 書評(一覧)
︎ 医学・看護・リハビリ関連本Search | 本のお探しコンテンツ
︎ PT・OT・STのためのリハビリQ&A
︎ 医療介護保険・診療報酬・リハビリ関連ニュース(一覧)
︎ コンテンツ(一覧) | リハビリ関連書籍のレビュー.blog
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
posted by RehaBookReview at 22:22
| 書評: 画像関連