2013年02月13日
急増する30〜40代の「マイホーム差し押さえ」、恐怖の現実
13年前に自宅を購入。購入時の手取りは30万円で、妻も英会話講師を
しており月は収15万円ほどあったという。ボーナスを含め、
世帯年収は600万円あり、旧公庫のゆとりローンと
ノンバンクで分割してローンを組んだ。
「しかし購入から3年後、会社の業績がどんどん悪化。
正社員から業務委託という雇用形態になった。いわば自営業です。
一気に減収しましたが、頑張ってローンを支払い続けた。
でも……4年前に母が倒れたんです」
脳梗塞だった。幸い一命は取り留めるも、リハビリをする母親のケアで、
母親の排泄介助のため母の住む団地と職場を往復する日々に。
あまりに負担が大きくグループホーム入居(月約7万円)を決めたが、
これにより、公庫への返済が滞納してしまう。そしてついに昨年春、
「このままだと債権がサービサーに行きますよ」という連絡が入った。
「現況報告をすると、担当は『溜まっている分を清算すれば
リスタートできる』と言ってくれた。ところがここで母が再入院することに。
結局、債権はサービサーに移行し、任意売却か競売か
一括返済の選択に迫られたんです」
その後、信金に相談した坂本さんだったが、残債はノンバンクに200万円、
公庫に2000万円、年金公庫に400万円あった。門前払いされたと同時に、
サービサーからも連絡があり、「競売の申し立てをします」となった。
「5月には開札となるので、今は任意売却業者の助言で縁故売却を進めるべく、
親族などをリストアップしています。介護費用もダメージでしたが、
借りたときからそもそも支払いはきつかった。不動産業者に
『あなたの給料も今後上がるでしょ』って言われて、
僕も実際上がると思ってた……」
2/12発売の週刊SPA!「30〜40代に急増[住宅差し押さえ]恐怖の現実」では、
典型的な破綻要因と言われる「リストラや減収、ダブルインカムを
前提にローンを組んだDINKS世帯の離婚、親の介護費、うつ病、
貧困女子化したアラフォー」などなどそれぞれの事例を紹介。
決して他人事ではない「現実」について報じている。 <文/週刊SPA!編集
週刊SPA!2/19号(2/12発売)』
http://nikkan-spa.jp/384414
表紙の人/平野綾
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