2013年05月27日
名経営者 金川千尋さん
投稿者 株式トレーダーM
以前のアンケート現在日本で最高の経営者は誰か?(2013年04月20日から実施中)
で私が投票したのは、現在信越化学工業会長の金川千尋(かながわちひろ)さんでした。
初めて読んだ彼の本の中で、私のボスは株主であると公言しています。
投資家にとって当たり前に聞こえるこの言葉をストレートにいう経営者は意外と日本
には少ないのです。
ステークスホルダーのため・従業員のため・社会の公器となるために会社は存在する
などという経営者があふれています。
これはサラリーマン社長に多く見られます。上場していながら「できれば株主には黙っていて
ほしい」という本音が見え隠れする経営者さえいるほどです。
金川千尋さんは、サラリーマンから社長になった方ですが、私は株主の
ため働くと公言しています。
ここで金川千尋さんの略歴をご紹介します。
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極東物産(現三井物産)に入社後、1962年に信越化学工業に入社。
1978年米国シンテック(塩ビ事業を営む)の社長に就任、その後シンテックを世界最大の
塩ビメーカーにする。
1990年シンテックの社長と兼務して信越化学工業の代表取締役社長に就任。
2010年から信越化学工業の代表取締役会長に就任
1996年3月期から2008年3月期まで13期連続最高益を更新する
(引用元 危機にこそ、経営者は戦わなければならない 東洋経済新報社)
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徹底した合理主義ではありますが、どこか血の通ったところも見られるサムライ経営者という
印象です。
「危機にこそ、経営者は戦わなければならない 東洋経済新報社」 を何度も読んでいますが
飽きないです。最近、寝る前の30分くらいの間ベットに横になりながら毎日少しずつ繰り返し
読んでいます。
汎用品の塩ビメーカーを世界一の塩ビメーカーにした手腕はすばらしいと思います。
それほど汎用品のメーカーの競争は厳しく、どの製品を買っても差がないことからすぐに価格
競争に陥ってしまい、利益がでなくなってしまいます。
そのなかで金川千尋さんは、シンテックを汎用品を扱いながら高収益である企業にしました。
現在金川千尋さんは1926年生まれの87才・・・あと10年は現役でいてほしいですね。
今日は、若い経営者のためにも、もっと本を書いたり公演などもしてほしいと思う
名経営者のご紹介でした。
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