財務諸表論とは、財務諸表の理論や財務諸表を具体的に作成する手順や会計処理のルールを学ぶための試験科目です。
財務諸表とは企業は会社の運営・維持・存続に関わってる株主などに対し自社の財政状態や資産状況を
報告するための資料で「貸借対照表」(資産状況を表す資料)や「損益計算書」(事業の儲けを表す資料)などのことです。
貸借対照表や損益計算書は決算や青色申告者が確定申告時に税務署に提出しないといけない資料にも
なりますので、税理士業務には欠かせない知識になることから、簿記論と同じく必須科目です。
簿記論とは重複している範囲もあることから、1年目に簿記論と合わせて受験する人が多いです。
財務諸表論の出題傾向
財務諸表論は例年、大問が3題出題されます。
1,2題が理論問題で、3題目が計算問題です。
100%計算問題からなる簿記論とは異なり、財務諸評論では、計算問題と理論問題が、概ね半々(5:5)で出題されます。
出題範囲は「会計原理、企業会計原則、企業会計の諸基準、会社法中計算等に関する規定、 会社計算規則(ただし、特定の事業を行う会社についての特例を除く)、 財務諸表等の用語・様式及び作成方法に関する規則、連結財務諸表の用語・様式及び作成方法に関する規則」です