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2016年12月01日

内言と外言

幼児が初めて話す言葉にはどんな意味があるのか、いつ頃から人と対話することができるのか。

幼児の言語発達に関しては、諸説あるといわれています。

今回は発達と言語について、2人の偉大な人物を対比させながらお伝えしようと思います。



まず言語には、内言と外言の2種類があるといわれています。


内言( inner speech )とは、
声に出さずに頭の中で思考の道具として用いられる言語のことです。


外言( outer speech )とは、
声に出して他者とのコミュニケーションの道具として用いられる言語のことです




このことを踏まえて、2人の心理学者ピアジェヴィゴツキーの主張をみていきましょう。


ピアジェ( Piaget,J. )は、
3歳頃の幼児は他者の視点をもつことができないと主張し、これを自己中心性( egocentrism )と呼びました。

幼児の発話は他者とのコミュニケーションという性質をもたず、独り言のように聞こえる自己中心語がこの頃の幼児にはあらわれると考えました。




ヴィゴツキー( Vygotsky,L.S. )は、言語は最初にコミュニケーションの道具(外言)として発生し、人間の発達や成長の過程で思考の道具(内言)の機能を獲得すると考えました。

コミュニケーションの道具(外言)から思考の道具(内言)に派生する過程で、外言の形を取りつつも機能としては内言の働きをする‟ 独り言 ”のような発話が3〜6歳頃にかけて頻繁にみられることに気がついたのです。

内言は外言として発生した言語が自己中心的言語の出現時期に思考の働きと出会い、思考の道具としての働きを獲得したものと考えられています。



ピアジェ VS ヴィゴツキー

ここで言語の発達についてピアジェとヴィゴツキーの対立についてみていきましょう。



@ 幼児の言語は他者とのコミュニケーションの性質を備えているか、備えていないか?


  ピアジェ・・・備えていない
⇒発話は他者とのコミュニケーションという性質をもたず、独り言と捉える。


  ヴィゴツキー・・・備えている
⇒発話はコミュニケーションの道具として発生する。




A 独り言の消滅はどのようにして起こるのか?


  ピアジェ
⇒他者の視点をもつことで、他者への伝達を意図した発話が行えるようになり、独り言が消滅する。
 これを脱中心化という。


  ヴィゴツキー
⇒内言を獲得することで独り言が消滅する。言語を発話せず、思考の道具として内言を用いるようになる。



この2人の心理学者による論争をピアジェ=ヴィゴツキー論争といいます。



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posted by NEMU at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達心理学
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