2023年04月20日
自衛隊が憲法違反なら防衛予算5兆円を返還させるべき
憲法9条では日本には軍隊を持っていけないという人がいる
自衛隊の戦力は世界で5番目
最高裁判所は憲法の番人と教えている
自衛隊が憲法違反という訴訟はない
自衛隊の戦力は世界で5番目
最高裁判所は憲法の番人と教えている
自衛隊が憲法違反という訴訟はない
私は世の中どうしようとかいうことはあんまりなくてですね、世の中っていうのはこういうもんなんだろうなっていう、そういう心で考えるもんですから、ちょっとこう、方向性のある人には不満かもしれませんね。
世の中をこうするべきだってもうすっかり分かっておられて、経済とはこういうもんだとか、人間とはこういうもんだってあんまり分かっておられる人は、このヒバリクラブはあまり参考にならないというふうに思うんですよね。
私はまだ分かんないこといっぱいあるんですよ。それであちこち移動してるうちに分かんない疑問がいっぱい湧いてきまして、憲法のない国っていうのと、民主主義の要件っていうシリーズがやりたくなりましてね。今日は憲法のない国っていうのをやりたいと思います。
憲法第9条と文化人、これに関して私昔ですね、まあまあのところまで行ったんですよ。また引き返して来ましてね。その頃憲法を改正したいとかいう話がありましてね。その一つとして、第9条で自衛隊がちゃんと書いてないと。自衛隊の人にもかわいそうだし、国を守るっていうのが否定されてるってのも変だし、それからこういう憲法9条の解釈で国民の意見が割れてるのも良くないということですね。
安倍内閣の時に、もう寸前で憲法改正まで行けるかなってな感じでしたけども、まあ国会の3分の2を取りましたからね。ただいろんな、そのモリカケ問題みたいので足が救われて。
私はねモリカケ問題をやっちゃいけないとかそういうこと言ってんじゃないんですよね。国民に与えられた権利のすごく大きな権利っていうのが、その憲法改正の権利ですよね。国民にあるわけですね。憲法改正したいという人と、したくないっていう人がどの位いるのか。それで、するべきなのかっていうことが分かりそうになったのに、国会の立憲民主党とか朝日新聞とか、そういうところがやって、結局国民の権利を行使させてくれなかったですね。それが僕嫌なんですよ。安倍内閣の時にモリカケ問題、政治は倫理が大切だからモリカケ問題を疎かにできない。そりゃそうなんですけどね、それよりか大きな国民の権利ですね。それは憲法に関する我々の権利を、改正するなら改正、このまま行くならこのまま行くということが大きな権利だと私は思ってるんですね。
それで憲法9条では、日本は軍隊を持っちゃいけないという人がいるんですよ。こう言うと、私そんなこと言ってませんよ、なんて態度翻る人はいるんですけど。文化人だいたいそうなんですね。しかし僕はね、これ科学者だからかな、いやそんなことないと思いますけどね。自衛隊の戦力は世界で5番なんです。5番目に強いんですよ。アメリカ、中国、ロシア、イギリス、日本の順だと思いますね。これはもう定着しております。この評価は、アメリカの軍事評論の研究所を中心として、世界のいろんなところで世界の国ごとの戦力は何番目か計算してるんですね。これ5番目なんですよ。これ自衛隊だけなんですよ。だから日本に駐留するアメリカ軍第1軍を入れますと、イギリスを抜くんじゃないかと思うんですけどね。
いずれにしても4番とか5番とか、そういった戦力なんですよ。で、これは憲法9条に違反してないっていうのもおかしいでしょ。したらおかしいということになりますね。それからじゃあ憲法の違憲とかそういうのはもうやるところが日本にないかっていうと、やっぱり三権分立ですから、ちゃんと最高裁判所っていうのが用意されておりまして、これは憲法の番人と学校で教えております。私もそう習いました。そうなりますとね、これおかしいでしょ。憲法9条で日本には軍隊を持っていけないという人がいますね。明らかにいますね。だから憲法改正しなきゃいけないっていう話になるわけでしょ。自衛隊の戦力は世界で5番目ですからアメリカ第1軍を入れると、あれは駐留軍だとか言う人もいるだろうから、これだけでもやっぱり軍隊ですよ。世界の200か国のうちの5番なんですからね。だから軍隊です。 それからちゃんと制度も整って、最高裁判所は憲法の番人である。自衛隊っていうのは、だいたい1年に5兆円も税金使ってるんですから、それはもし自衛隊は憲法違反なら、5兆円返してくれって言うのは、これ5兆円って税金ですからね。国民が払ってんですから、国民は最高裁判所に憲法9条でおかしいと言うべきですよ。訴訟を起こすべきですよ。
ここに文化人と書いたのは、まあ文化人でもメディアでも憲法学者でも誰でもいいんですけどね。左翼の人でもリベラルでも何でもいいんですけど、おかしいんですよ。自衛隊は憲法違反という訴訟がないんですよ。よく、裁判所が自分たちが判断するの嫌なもんだから、訴訟の権利がないとかいろんなこと言って、門前払いって言うんですかね。門前払いって言葉も悪いですね。これ封建時代の話ですから。民主主義の時代にマスコミが門前払いという言葉を使うこと自体が、僕なんか腹立っちゃうんですけど、こっちが主人ですからね。主人が誰かに門前払いされるなんてことありませんから。
しかし訴える訴訟がないんですよ。5兆円でしょう。今度7兆円になるとか言ってますから、ますます憲法違反っていう訴訟をする価値がありますよね。自分たちが払ってる税金が、憲法違反に使われてるわけですから、それは訴訟をする権利がないとは言わんでしょう。それが最高裁判所が、君たちには国民には自衛隊の憲法違反を訴訟する権利はないったらもう最高裁判所の方を国民が辞めさせなきゃいけないですね。あくまでも国民が主体ですからね。国民が希望してるのに最高裁判所が嫌だっていったら最高裁判所の裁判官、税金で生活してますよね。だから我々が雇ってる人達ですからね。ですからもちろんこういった大きな問題ね、もうそれで70年近くなるでしょ。ですから時間的に言ってもやらなきゃいけないですよね。
僕は考えが違うんですね。私は自衛隊は憲法9条違反って思っておりません。なぜかったらこれは単純な理由で、憲法前文っていうのはですね、日本が民主主義であるとか、平和を希求するとかいうような。やっぱり法律っていうのは条文だけでは、条文の精神は分かりませんからね。一応条文では、例えば選挙がある。選挙があるって事は民主主義なんだというのはちょっと難しいんですね。これは法律の学者が難しいこと言いますけどね。前文っていうのはその全体の概念を言ってるわけですね。民主主義とはどうなのか。自由、平等、博愛なのか。これを言ってるわけですね。そこには世界の国々が平和を希求するという状態であれば、と書いてあるんですね。僕はそう読みます。あれば、日本は平和を信ずる国民として、軍隊を持ちたくないと、こう書いてあるんですね。しかし憲法9条では僕はこれも何回も言っておりますが、この憲法ができる時にマッカーサーの占領軍の中の将校は、ちょっとこれひどいんじゃないか。原案ですね。軍隊を持てないってことになると、国家主権が国民の命を守れないっていうのは、こんなのアメリカが作ったら、もうバカにされちゃうから、限定するべきだったんでいうんで「国際紛争を解決する手段としては」って入ったんですね。これがあのパリ条約の思想ですね。ですから国際紛争を解決する手段としての自衛隊はいけない。だから専守防衛の自衛隊っていうのは全然憲法9条に触れませんよという風に最高裁判所が判決を出すべきだと思うんですね。
ただ裁判所とは今は、自らが訴訟を起こして自ら判決するってシステムなってないんですよ。本当はそれでもいいですよ。裁判所が最高裁判所の判事がですね、今の状態はどう見たって憲法9条と、最高裁判所は訴えてきたら判断してやるぞっていう、そういうこのなんか威張った存在なんですよ。実は悲しいことに。いばったってしょうがないですよね。最高裁判所は自ら、日本にあまりに大きな法律違反があったら自らが訴訟を起こすと。まあそれとも、訴訟を起こすということが法律上できなければ、訴訟を起こせという勧告を政府にすると。その位できますね。そしたら政府がこの際いろいろ議論があって、だいたい私たちが、政府もですね、今度ごまかして5兆円出したらいけないんですね。だってそれは国民の税金ですから政府もね、やっぱり我々は自衛隊は憲法違反じゃないと思ってるけれども、とにかく税金を5兆円も使ってるんだから、1回最高裁判所で憲法9条と自衛隊の問題について判決を出してくれませんかと、こういう風に僕が政府だったら最高裁判所にお伺い立てますよね。
我々は年に5兆円も国民に負担を強いてるんだと。これがもし憲法違反だったらば、やっぱり直ちにやめなきゃいけないから、憲法改正しなきゃいけないからね。ですから判定してくださいと。我々は憲法に合致してると思って行政をやってるけど、我々行政だからやっぱり司法の方で憲法違反であるかどうかということの判断をしてくれないと、自衛隊に勤める人も肩身が狭いからと、こういう風にならなきゃいけませんね。明るい民主主義ですよ。ウソつかない民主主義、隠れない民主主義、自分の得になることだけはやるけども、自分に損になることはやらないというような、そういうケチくさい民主主義じゃない、っていうのが大切だと思いますね。
今日は憲法のない国。だからこの憲法9条の訴訟がないということは、憲法がないのと同じだなと僕思います。9条に関してはね、そういうふうに思いますので、ちょっと今日はそれをちょっと。私も話してみますとね、このヒバリクラブで、段々考えがはっきりしますんで、少しずつ前進したいというふうに思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ
憲法の無い国(1)「憲法第9条と文化人」 令和5年4月3日
https://youtu.be/xcVOWxjnp48
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