2023年02月27日
今回の幹部除名問題から共産党について考える
共産党の除名の問題ですね。
これは皆さんも新聞とかそういうもので見ておられると思うんですが、共産党のあるジャーナリストで共産党員であった方が、「書記長はもう22年もずっとトップの座にいる。1回も選挙も何も行われてないということで、党内でやっぱり公選制を敷くべきじゃないか」ということを言われたわけですね。そしたらそれが共産党の規則には、分派活動をしちゃいけないということで、つまり分派活動ってことは現在の共産党の方針に従わない、反するような活動をしてはいけないという規則に抵触するんで、除名するということで、今除名されたかどうか分かりません。共産党ってのはいつも秘密ですから僕らによく分かりませんが、だいたい除名の方向に向かっているか、もしくは除名されたか、どっちかですね。
昔だったら粛清されている。つまり殺されてるって言うことですが、現在はすぐ粛清する、殺すということは、殺人罪にあたりますからしませんが、よく知られているソビエトのスターリンの時代には、スターリンが粛清した、つまり殺したソ連国民の数は2,400万人ということで、だいたい学問的には定着しておりますね。2,400万人の殺人ですよ。
それから毛沢東の時にはいろんな形があるんですが、全て入れますと6,000万人殺したという風に言われております。
それからカンボジアっていう国が一時、ポルポト政権って共産主義だったんですが、これが600万人あの時に国民がいたのかな、そのうちの大体60%、350から400万人が殺されたと言ってるんですね。もう大殺戮ですね。
北朝鮮でもそういうことが時々報じられます。内容分かりませんが、ナンバー2だったおじさんがですね、最高権力者のおじさんが長い間貢献したにも関わらず、なんか失言があったらしくて殺されるとかですね、粛清されるというのがあるんですね。
これ何でそんなこと行われるのか。つまり共産主義っていうのは、普通に考えますと、資本主義の矛盾を解決するためにとか、資本家の横暴をやめて労働者、農民を中心とした社会を築くためということですね。だけど今は日本には労働者というのがどれくらいいるか分からないんですが、サラリーマンは労働者と言えないでしょうね。
農民は今だいたい7%ぐらいしかいないので、もう労働者と農民を中心とした社会を築くという元々の思想自体が、社会の変化、技術の変化に伴って、なくなってはいるんですね。ですからなくなっているのにまだ共産党っていうのが存在するので、ヘンテコなことが起こるんですね。共産党って選挙に出てるんだけど、これ選挙に出る必要ないですよね。だって党首を選挙で選ばない。選挙っていうのは愚劣なことだと言ってるわけですね。
それから首脳部と異なった意見を持ってるのは除名だってことになりますと、これは民主主義とか選挙っていうものはいけないことだと思ってるって事ですね。独裁とか一人の人を決めて、スターリンが決めて、2,400万人を殺して何が悪いかっていうそういう態度ですね。
やっぱり日本も共産党はやっぱそうだったか。共産党のあと、矛盾はですね、共産党の特に地方の共産党員で、地方で活動してる人にはいい人が多いんですよ。人間的にいい人が多いんですね。その人たちが今、声を上げるべきですよ。今、今度のこの除名で、その地方でいろいろ民主的な活動とか言って、民主的じゃないですよ。民主的っていうのはどういうことか。他人が自分と違う意見を持ってることを尊重するというのが、民主主義の最も根源ですね。権力がある人が正しいんではない。権力のある人は一般国民から選ばれてるから公僕である。つまり僕っていうのは、君と僕っていうのは、あれ吉田松陰が作ったけど、君ってのは君主の君ですね。君と僕っていう言い方はですね、あなたの方が私より偉い人だ、君だっていうわけです。僕っていうのは下僕の僕ですからね。君主の君と下僕の僕を組み合わせて相手のことを君といい、自分のことを僕と言うっていうこの謙虚な関係ですね。さすが吉田松陰だけあって、君と僕と、こう言ったわけですね。ですから、君とっていう関係があればですね、いいわけですね。
今から2年ぐらい前でしょうかね、愛知県の知事が非常に高圧的に僕の活動を、武田邦彦の活動を抑えようとしたんですよ。その時に僕がですね、知事と私とどっちが偉いんでしょうかと。私が選挙して知事を選んで、知事にお願いしていることはそんなことじゃなくて、条例をちゃんと守ってやっていくことをお願いしております。だからあなたのご依頼というのは聞けませんが、法律を僕は破ってるとか条例を破ってるっていうならご注意通りいたしますと、こう言ったことがあるんですが、相手はきょとんとしてましたよ。まさか知事と県民と比べて、知事の方が偉くないって、一体この人どういう人かっていう顔をしてましたけど、実は民主主義ってのは、それを良しとする人たちの集団なんですね。だから別に民主主義じゃなくたっていいんですよ。
共産党は別に民主主義じゃなくたっていいわけで、民主主義じゃなくて共産主義だと言えばいいわけです。共産主義というのは共産党中央が正しいことやって良くて、そういうことに従わない人は殺してもいいんだってことですね。
ところでこの今の話は、現在の書記長ばかりじゃなくて、前の不破さんっていう書記長がいたんですが、これもね、全く闇に包まれてんで、分かんないんですけどね。一説によるとなんか、相模湖かなんかそこら辺に、大邸宅があって、そこで5人かなんかの共産党員がまあ執事みたいな形で働いていて、ずっと君主のように上げ奉ってるって言うから、それが本当であれば、それから今度の22年間、共産党が選挙をしてないということから考えますとね、それから今度の京都のジャーナリストがちょっと批判をしただけで除名になるということになりますと、共産主義っていうのはウソをつくことをやめたほうがいいと思うんですよ、まず。
共産主義というのは民主主義じゃない。民主主義じゃありませんよ。一党独裁、つまり独裁ですよ。殿様と同じですよ。絶対王朝、ルイ王朝とか、そういうのと同じものですよと。ソビエトがロマノフ王朝からソビエトに変わって何も変わってないんですよ。ロマノフ王朝という言い方をソビエト、ソビエトという文字の中にも思想が入ってるんですが、まあソビエト王朝と言ってもいいし、スターリン王朝と言ってもいい。スターリンというのはあだ名ですからね。スターリンという人は名前が違うんですよ。非常に難しいロシア語の名前、ちょっと覚えられないような名前なんですが、スターリン王朝としたらいいんですね。
ですからロマノフ王朝が1919年かなんかに崩壊して、その後スターリン王朝ができて、それでスターリン王朝が1990年ぐらいまで89年もうちょっとですかね、続いたという風に歴史は書き直した方がいいんじゃないですかね。小学校の歴史とか中学校の歴史はね。今度のことで。それから今度のことで共産党はね、いろいろ声明出す必要ありますよ。
別に人間ですからね。あの共産党が、私たちは民主主義じゃないんだと。別に選挙もしないんだと。ただ国の選挙に出てるのは、今日本が民主主義だから。そうじゃないと政権握れないし。昔は、共産党は軍事革命をするということだったんですが、それはもう今やめてるので、それで選挙に出てるんですとか正直に言ったらですね。別にウソつく必要ないんですよ。人間の人生ですから。人間の人生で、ウソつかなきゃなんないったら、悪いことをしてると自分で思ってることをするってことですからね。人間で一番いけないですよ。お子さんにそういうこと教育してます? 自分が悪いことをしてもいいよ。その時はウソをつきなさい。そうしないと自分の行動は、自分が考えている悪いことを行動してるんだからっていうことになりますよね。
ですからまあ共産党はこの際、自分たちまず第一に言うべきことは例えば今度ね、共産党の幹部がなんかわけの分かんない言い訳してますよ。そのジャーナリストが党内で反論をするのはいいと。党外で反論したから、これは破壊工作である。これはね、長い共産党の歴史ではそうなんですね。つまり共産党の場合は、国民は全部が労働者と農民であって、少数の資本家、その他の支配層がそれを支配してて、マスコミとかそういう人たちは全部それに従ってるので、我々は常に組織を防衛しながら進まなきゃいけない。組織の防衛っていうのは社会に対して何かもの言っちゃいけない。党内でものを言って、そこで片付けなきゃいけないっていうのが共産党の考えですからね。これはこれでいいんですよ。筋が通ってるんです。つまり共産の幹部がね、党外で発言したから除名するんであって、別に共産党の中で言論が統制されてるわけじゃないとこう言ったのはね、半分は間違い、半分は昔からの共産党の思想ですね。
いずれにしても共産党っていうのを解説するのが難しいのは、言ってることとやってることが違うってことなんですよ。つまり彼らの本音が分からないっていうかね、彼らの本音は多分、多分って言わなきゃならないですけど、多分ずっとウソばっかり言ってて、ウソばっかり言うには理屈があるんですよ。ウソ言った方がいい。だってこの世の中は全部が狂ってんだから。だからまず狂ってる人たちを騙さないといけないっていう、NHKと同じ考えかな。NHKと共産党って似てますかね。そういう点ではね。
そういうことで今度の事件は起こりました。これは日本国民はよく考えてみなきゃいけないですね。今度の事件。まずは共産党を支持してる人がいるんですけど、その人たちは、我々は民主主義じゃないと。別にあの農民と労働者なんて架空の問題だから、共産党なんていうのは関係ないんだというふうに、やっぱりこの際考えなきゃいけないでしょうね。これ以上矛盾した日本国家だと、ちょっと問題だと思いますよ、僕はね。
そういうことで今度の共産党の除名事件っていうか除名騒動っていうのは、共産党がいかに自分の考えてることと言ってること、行動がバラバラである、つまり自分が悪いと思ってることをやろうとしてるかということがよく分かりましたので、その点ではいいし、歴史的にはちょうど合ってますからね。日本をアメリカとの戦争に持ち込んだのも共産党のスパイですし、コミンテルンというのは各国民の希望がどうであれ、自分の考えが正しいから、各国民を争わせて死に絶えさせて、そして共産党の世界政府を作るんだっていうのがコミンテルンですから。なかなか理屈は合ってるということですね。共産党の皆さん、NHKと同じように言ってることとやってること、自分の信念をちゃんと一致させてやらないとですね、非常に深い反省のもとで命が終わることになるのではないかと心配してしまいます。
武田邦彦 ヒバリクラブ
時事(1)共産党の除名「民主主義ではない独裁」令和5年2月20日
https://youtu.be/ilUdWuYep2o
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