なんで色がついて、それが取れずにいるのか?とか
まぁ普通は考えないとは思いますけど
簡単に塗料って何?ってお話を書きたいと思います。
塗料の構成
顔料
樹脂
溶剤
まぁ乱暴に言うとこの3種類で成り立ってます。
実際は展開剤だったり消泡剤だったり他にも色んな物が入ってるですけど
ここでは割愛して説明致します。
塗料の色の源は顔料です。
遥か昔は石だったり土だったりと細粒って表現で合ってるかわかりませんけど
まぁめちゃ細かい粉です。
土をさわれば手に土がつきますよね。
要は土色が手についた様なものです。
でも、払ったら洗えばその土も綺麗になって手は元通り
この払っても洗っても取れなくするための物が【樹脂】です。
昔は松脂や漆なんかを用いたので【樹脂】って言われるんだと思います。
この樹脂は固形です。
なので塗装した面を触ってもベタベタしないですよね。
でも固形のままじゃ塗装出来ないです。
そこでその樹脂を溶解する【溶剤】の登場です。
溶剤で樹脂を溶かして、その中に顔料を入れる
それが塗料です。
塗装すると溶剤成分が揮発して樹脂が残されます。
顔料は残された樹脂により閉じ込められてるので、触っても簡単に取れるような事はありません。
この顔料を固定する樹脂をバインダーと言います。
塗料にも色々種類がありますけど
プラモデル用は主に【アクリル樹脂】塗料ですよね。
文字通り樹脂成分がアクリルなのです。
あとはこの樹脂をどうやって溶かしてるのか?
溶剤を用いたものは、Mr.カラーやガイアカラーなどの所謂ラッカーと呼ばれるもの
水と水溶性の溶剤で樹脂を溶かしてるのが、タミヤアクリルや水性ホビーカラーなどの水性塗料
溶剤で溶かすのではなく、水と鏡面活性剤で樹脂と水を混ぜて乳化させたものがエマルション塗料
アクリジョンやシタデルカラーなどがこれにあたります。
どの塗料にしても
溶剤ないし水分が揮発することにより、樹脂が残されて塗膜が形成されるのです。
エマルション塗料に関しては、模型用はわかりませんけど反応効果剤が展開されていて水分蒸発と共に乳化が解除されると同時に本によっては重合って書かれてましたが化学反応により、より強固に樹脂分を固める作用があるようです。
一般的に塗膜強度の観点などでは、水性より油性所謂Mr.カラーやガイアカラーの方が強いと言われます。
これは溶剤により、より樹脂分を溶解出来るのと
溶剤の侵食作用によりプラ表面を侵して塗料が食いつく為だと思います。
水性塗料は文字通り半分は水で出来てるので、水はプラスチックを侵すことはありませんし、樹脂を溶かす力もないですからね。
エマルション系は硬化促進剤が入ってる所為か
完全乾燥後は塗膜は非常に強固です。
ただし、これも水と鏡面活性剤なのでプラスチックを侵食して食いつくわけではないので、塗膜は硬くても食い付きはMr.カラーなどには劣るのです。
それを利用して、乾燥後に実際に塗膜を剥がしたチッピングができたりするんですね。
かなり、大雑把に塗料に関して書きましたけど
知ってるとなんか役に立つの?と問われると
どうでしょうかね?
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