2010年01月24日
ドル円 ボラティリティ【5】
今回はドル円のボラティリティ年足?編です。
実は2000年以降、ドル円のボラティリティは徐々に縮小していくのではないかとの観測があり、2006年の高値-安値の幅が10.91円(変動率10%未満)になったところで様々な理由付けが試みられました。この頃は100年に1度の金融危機が起こるなどということは誰も予測していませんでした。
ボラティリティ縮小の要因としては
@為替レートに関する情報精度が高まり、政治、経済状況が相場に正しく織り込まれている。(例えばオバマショックのようなことは発言がニュースになる前に「何らかの金融規制法案が提起される可能性が高い」程度のレベルで相場が予想している。)
Aドルの基軸通貨としての役割が減少するとともに国際経済における円の役割との差が縮まった。
Bオプション取引の急激な増加(大幅な為替レート変動リスクをヘッジする商品が中心となるので販売者たる金融機関は極端な為替変動を嫌う)
C先進国蔵相の立場として、急激な為替変動に抵抗する発言が国際協調とみなされている。
以上、現在の状況も加味した後付の理由もあります。
後付にせよそれぞれに説得力がありそうですね。
さて、このボラティリティの予測ですが、騰落の予想には全く役に立ちませんね。
ただし、例えば騰落の予想というものは、いかに理論が正しくても既に相場に織り込まれていたらハズレということになりますが、ボラティリティ縮小の予測は相場参加者に浸透すればするほど的中し易くなるであろうことは上記の理由が示しています。つまり相場参加者多数派の暗黙の了解で「引き分け」に持ち込むようなことが理論上は可能ということですね。ライアーゲームのように。(見てない人ごめんなさい。)
年足など見る機会はそうそうないと思いますが、表を見て先ず目につくのは現在のレート(89.86円)が前年の最安値に接近しているということと、前年の最安値でドル円買いを仕込んで年末まで持ち越せば多大な利益(20年合計で11627pips)が得られるということ。
と思いきや、これはよくある統計の錯覚で、実際に前年の最安値で取引できるのは表の20年中11年だけで、この11年だけを合計すると結局微妙にドル円売りが優勢なようです。
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実は2000年以降、ドル円のボラティリティは徐々に縮小していくのではないかとの観測があり、2006年の高値-安値の幅が10.91円(変動率10%未満)になったところで様々な理由付けが試みられました。この頃は100年に1度の金融危機が起こるなどということは誰も予測していませんでした。
ボラティリティ縮小の要因としては
@為替レートに関する情報精度が高まり、政治、経済状況が相場に正しく織り込まれている。(例えばオバマショックのようなことは発言がニュースになる前に「何らかの金融規制法案が提起される可能性が高い」程度のレベルで相場が予想している。)
Aドルの基軸通貨としての役割が減少するとともに国際経済における円の役割との差が縮まった。
Bオプション取引の急激な増加(大幅な為替レート変動リスクをヘッジする商品が中心となるので販売者たる金融機関は極端な為替変動を嫌う)
C先進国蔵相の立場として、急激な為替変動に抵抗する発言が国際協調とみなされている。
以上、現在の状況も加味した後付の理由もあります。
後付にせよそれぞれに説得力がありそうですね。
さて、このボラティリティの予測ですが、騰落の予想には全く役に立ちませんね。
ただし、例えば騰落の予想というものは、いかに理論が正しくても既に相場に織り込まれていたらハズレということになりますが、ボラティリティ縮小の予測は相場参加者に浸透すればするほど的中し易くなるであろうことは上記の理由が示しています。つまり相場参加者多数派の暗黙の了解で「引き分け」に持ち込むようなことが理論上は可能ということですね。ライアーゲームのように。(見てない人ごめんなさい。)
年足など見る機会はそうそうないと思いますが、表を見て先ず目につくのは現在のレート(89.86円)が前年の最安値に接近しているということと、前年の最安値でドル円買いを仕込んで年末まで持ち越せば多大な利益(20年合計で11627pips)が得られるということ。
と思いきや、これはよくある統計の錯覚で、実際に前年の最安値で取引できるのは表の20年中11年だけで、この11年だけを合計すると結局微妙にドル円売りが優勢なようです。
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