2020年09月27日
走るのはヒトの本性(ほんせい)だったはず
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人類の祖先は、アフリカの大地で獲物を付かず離れず追跡し、熱中症に追い込んで弱ったところを仕留めたらしい。追跡のために長距離を走るので、体温上昇を抑える機構を獲得しました。獲物が熱中症になる前に自分がそうならないためです。
汗をかき、気化させて熱を奪わせるのです。効率的に汗を蒸発させるために体毛が退化しました。
走ることがヒトの本性(ほんせい)ならば、膝痛や腰痛が人を襲い、走ることを困難にしているのは何故でしょう。
走ることで生き残りの戦略を行使した頃の平均年齢は非常に短かったと思われます。30歳、40歳は古老の領域にあったと想像されます。
この年齢で寿命を迎えたならば、膝や腰はまだまだ元気です。激しい活動によって軟骨の部分が擦り減っていったとしても、まだまだ十分な余力を残していたのです。
現代は長寿の時代です。膝や腰の軟骨の使用限度を越えて使い続けているのです。そして増え続ける体重は膝や腰にさらなる負担を強います。これでは、人類は膝痛と腰痛の虜になってしまいます。
果たして人類は、この悩みから解放されて、質実剛健な生活を取り戻すための方策を手に入れることはできるのでしょうか。
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