黙ってられるか、ボケ！

退院したばかりの私には、梅雨の晴れ間は堪える。
幼馴染み、「眠れてる？」
私、「気温が暑いせいか、寝付きは悪いけど、眠れてはいる」
幼馴染み、「私なんか、全然寝ていない」
同い年の幼馴染みは、更年期真っ只中。
幼馴染み、「貴方が入院している時、ウルサイバイクに起こされたは、せっかく眠れたのに」
私、「ウルサイバイクって、子供を道で遊ばせているバカなこと」
幼馴染み、「そうそう」
私、「何時に起こされたの？」
幼馴染み、「朝の6時前」
私、「それは日曜日？」
幼馴染み、「うん」
私、「おそらく仲間とバイクツーリングに出掛けたのよ」
ウルサイバイクに乗っているバカは、当初はエンジンを掛けるとスグに出発したらしいのだが、近隣から苦情を言われないと、調子に乗っているらしい。
私、「非常識な人が増えたのよ」
幼馴染み、「そうね、どうしたら良い？」
私、「警察に苦情を入れておくのよ」
幼馴染み、「警察に苦情を入れたら静かになると思う？」
私、「無理ね。でも、警察に苦情を入れた実績を作っておくことで、後にボディーブローのように効いて来るわ」
幼馴染み、「どういうこと？」
私、「警察に苦情を入れたら、次は子供が通う学校にも苦情を入れる。警察に動いてもらっても、ウルサイバイクに乗り続ける親となれば、子供の評価に影響を及ぼすのよ」
幼馴染み、「無関心が一番ダメね？」
私、「そうよ。周囲が何もしないと、バカは自分がしていることに気付かないのよ、バカだから」