2019年01月07日
インフルエンザとは?潜伏期間と予防法
インフルエンザの感染経路/潜伏期間は?
インフルエンザは「インフルエンザウイルス」に感染することで起こる病気です。
主な感染経路は、咳(せき)やくしゃみの際に口から発生する小さな水滴による飛沫(ひまつ)感染。1〜3日間ほどの潜伏期間を経て、38度以上の発熱、頭痛や関節・筋肉痛などの症状が急に現れるのが特徴です。
子どもではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している人は肺炎を伴うなど、重症化することがあ流ので注意が必要です。
インフルエンザの予防法
インフルエンザウイルスの感染を予防する主な方法として、以下の3つが挙げられます。
(1)「流行前のワクチン接種」
高齢者では死亡の危険が5分の1に、入院の危険が約3分の1から2分の1にまで減少することが期待できるとされています。
(2)「手洗い」の励行
流水・せっけんによる手洗いは、手や指などについたウイルスを物理的に除去する方法として有効です。アルコール製剤による消毒も効果があります。
(3)「咳エチケット」を心がける
ほかの人に向けて咳などをしない。咳やくしゃみが出るときはマスクをする。手のひらで受け止めたらすぐに手を洗う。飛沫を浴びないようにすれば、感染の機会は大きく減少します。
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インフルエンザの予防接種
インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行が予想されるウイルスを用いて、毎年作り変えられています。
前年にワクチン接種を受けた人でも、改めて接種を検討したほうがよいでしょう。重症化しやすい65歳以上の人などは、定期予防接種の対象となっていますので、希望する方は医師に相談しましょう。
ちなみに、インフルエンザウイルスには大きく分けてA型・B型・C型の3つの型があり、流行的な広がりを見せるのはA型とB型です。
「インフルエンザワクチンは打っても意味がない」は本当か
ワクチン接種をすれば絶対にインフルエンザにかからない、というわけではありません。
しかし、発病や発病後の重症化を予防することには一定の効果があり、「打っても意味がない」というのは誤解です。
最も期待される効果は、重症化の予防。特に基礎疾患のある人や高齢者では重症化する可能性が高いと考えられています。
肺炎や脳症などの重い合併症を防ぐためにも、ワクチン接種の意義は大きいと言えるでしょう。
抗インフルエンザウイルス薬は、早めの服用が効果的
本来、インフルエンザは自然治癒傾向のある疾患ですが、これまでの研究では発症から2日(48時間)以内に抗インフルエンザウイルス薬を服用すると、発熱期間は1〜2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少することが報告されています。
抗インフルエンザ薬には、内服薬のタミフルや吸入薬のリレンザなどがあります。発症から2日以内に服用を開始するのが効果的ですので、慌てることはありませんが、特に乳幼児や基礎疾患のある人などは早めの受診を心がけましょう。
薬を飲まなくても注意! 子どもの「異常行動」
以前、抗インフルエンザウイルス薬の服用後に、急に走りだす、部屋から飛び出そうとするなどの異常行動が報告されていましたが、最近の調査により必ずしも抗インフルエンザウイルス薬を服用していなくても異常行動が現れることが判明しており、服用の有無にかかわらず注意が必要です。
小児・未成年がインフルエンザと診断されたら、少なくとも2日間は1人にさせないようにしてください。件数はわずかですが、転落等による死亡事例もあります。
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タグ:インフルエンザ 潜伏期間
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