2019年01月07日
インフルエンザの潜伏期間は?うつる可能性と治療法
今日、あてにしていた仕事仲間がインフルエンザに罹り、仕事に来られませんでした(涙)
そこで、一体インフルエンザとはどんな症状で、潜伏期間はどれほどなのか?
かかったらどうなるのか?対処法などを調べてみました・・
インフルエンザにかかってしまうと、多くの場合、一気に38度から40度の高熱が出現し、日常生活が不可能なほどの強烈な全身の筋肉痛や倦怠感に襲われることになります。
そういった症状が発症する前に、インフルエンザウイルスは私達の身体にどのくらいのあいだ潜伏しているのでしょうか?
インフルエンザウイルスの潜伏期間と兆候
インフルエンザウイルスの潜伏期間は、わずか1〜2日といわれています。
非常に短いのが特徴です。 インフルエンザの前駆症状としては、 ・ 身体のだるさ ・ 強い悪寒 ・ 鼻腔やのどの乾燥 といったものがあります。
前駆症状としては通常の風邪の場合と似ていますが、風邪の場合、このような症状を感じてから熱が上がったり、全身に倦怠感があったりなど、明らかな感冒症状が出始めるまで期間があります。
一方インフルエンザの場合、こういった前駆症状を感じたか感じていないかの間に、すぐに高熱やひどいだるさ、筋肉痛、関節の痛みなど、はっきりした強い、いわゆるインフルエンザの症状が出てきます。 この発症の急激さが、通常の風邪とは異なる点の1つです。
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潜伏期間中も感染する?
インフルエンザウイルスは飛沫感染や接触感染により感染するため、発症したことが確認されると学校への出席を停止するよう、学校保健安全法という法律で定められています。
感染してしまったら、出来るだけ他人へ感染させないよう配慮したいものですね。
実はインフルエンザウイルスは、発症する1日前から感染力をもっているといわれています。
先ほどお伝えした通り、インフルエンザウイルスの潜伏期間は1〜2日です。つまり、感染した当日から感染力をもっているということになります。
症状をはっきりと感じることのない、発症前から既に感染力をもっているとなると、感染拡大を止めることが容易ではないことが想像できるかと思います。
この感染力は、発症後一週間程度まで持続し、特に発症してから3日ほどは感染力がピークに達すると考えられています。
出来るだけ感染を防ぐために
インフルエンザウイルスが体内で増殖するスピードはすさまじく、およそ8時間で100倍に増殖するといわれています。
これはつまり、わずか1つのウイルスが一昼夜、24時間の間に100万個にも達することを意味します。 このインフルエンザウイルスが数千万に達すると症状が出始め、発症後3日目以降はウイルスが減少に転ずると考えられています。
このことから、一般的に医療機関で広く行われているインフルエンザの検査を受けるには、発症後12時間から48時間程度で受けることが望ましいとされています。 また、インフルエンザは予防接種を受けても感染することがありますが、予防接種を受けていると症状が比較的軽く、発熱も38度に達しないこともあるようです。
このため、症状がインフルエンザの典型的症状ではなくても、インフルエンザに感染している可能性があり、つまりは周囲の人に感染させてしまう危険性があります。
特に、ご家族に子供やお年寄り、妊婦さんや基礎疾患をお持ちの方がおられる方などは、普通の風邪の可能性が高いように思っても、大事をとって医療機関を受診し、必要に応じてインフルエンザの検査を受ける習慣をつけておくのが望ましいです。
インフルエンザの潜伏期間や、周囲を感染させる可能性についてみんなが正しい知識を持つことで、感染拡大を防ぐよう協力し合えるといいですね。
インフルエンザは空気感染するか?
同じ空間にいるだけで感染してしまうのは「空気感染」。くしゃみや咳によって口から飛び出たウイルスなどの病原体が、すごく小さな粒となり、空中にフワフワと長く浮遊します。そのため、同じ空間の中に長くいるほど、感染の危険性が高まります。
しかし、日常的な感染症で「空気感染」するのは、結核、麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)の3つだけです。
インフルエンザは「空気感染」の感染症ではないのです。
したがって、同じ電車の車両にいるだけで、インフルに感染するというわけではありません。
インフルエンザは「飛沫(ひまつ)感染」でうつります。「飛沫感染」では、くしゃみや咳で飛んでいくのは、「空気感染」と比べて大きくて、水分を含んだ重い粒。口から飛び出しても、通常は1〜2m以内で地上に落ちてしまいます。
このようなタイプの感染では、「距離」が大切なポイントとなります。くしゃみや咳をする人がいたら、少し離れるだけでも感染の機会を減らせるからです。
インフルエンザのような「飛沫感染」のウイルスは、いつまでも空中をただよってはいません。近くにくしゃみや咳をする人がいたら、申し訳ない気もしますが、離れるのが得策かもしれませんね。
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予想以上に多い、手を介しての感染
インフルを発症している人が、自分の口や鼻に触れると、その手にウイルスがつきます。
そして、ウイルスのついた手で、ドアノブ・手すりなどの様々な場所に触れると、環境が汚染されてしまいます。
さらに、その場所に触れた別の人が、手で口や鼻に触れるということによって、感染は人から人へ広がっていきます。
「感染した人の口や鼻→手→環境→他の人の手→口や鼻」・・・このような手を介しての感染は、予想以上に多く起こっています。
だから「手洗い」は大切な予防策のひとつ。
インフル予防のための「一丁目一番地」が『手洗い』なのです
マスクの効果、再確認
マスクは、感染を防ぐために、ある程度の効果はあります。
しかし、小さなウイルスを完全にブロックするわけではありません。実際には、予防のために着けるマスクより、感染した人が着けるマスクの方が効果的。
咳をする人がつけていれば、飛ぶ瞬間の粒は水分を含んで大きいため、マスクでブロックされやすいからです。このような予防は、感染している本人が気をつけることから「咳エチケット」と呼ばれています。
また、マスクには以外と知られていない「隠れた効果」があります。
マスクをつけている人は、手で口や鼻を触れる機会が少なくなります。したがって、マスクによって、手を介した感染が起こりにくくなることも期待できるのです。
しかし、マスクを着用している時でも、その手は環境によって汚染されています。
マスクをはずしてから、すぐに鼻や口に触れてしまえば、せっかくの隠れた効果も無駄になってしまいます。「マスクを取る時の手洗い」を忘れないようにしましょう。
うがい/加湿の効果は?
残念ながら、「うがい」の効果は限定的です。
かつては、子供の頃から「うがい」をすすめていましたが、今では積極的に推奨されていません。
鼻や口の粘膜についたウイルスは、ごく短時間で感染してしまいます。日常的にできる「うがい」の回数は限られるため、どうしても効果は限定されてしまうのです。
頻回に水やお茶を飲むということをすすめる人もいますが、飲むだけではウイルスの付着する部分を全てカバーすることは難しく、やはり回数にも限界があります。
「加湿」には、2つの意味があります。
ひとつは、乾燥した環境の方がウイルスの感染性が高まるので、それを避ける目的。
もうひとつは、鼻・口腔内・気道の粘膜の乾燥を防ぐ目的です。これらの場所の粘膜が乾燥すると、局所的な免疫が低下する可能性があるからです。
これらのことから、「加湿」の予防効果は期待できますが、それを明確に示した研究や調査がないというのが現状です。
ワクチンを過信しない
日本全体では、毎年多くの人がインフルエンザに関連した原因で亡くなっています。
そのような重症化を防ぐために、ワクチン接種は積極的にすすめています。しかし、このワクチンを打っても、インフルにかかることはあります。「打ったから、かからない」と、その効果を過信しすぎないことも大切です。
手洗いのタイミング
手洗いの有効性は明らかですが、水道があるところも限られる日常生活の中で、それほど頻回に繰り返すことはできません。
したがって、優先すべき手洗いのタイミングも考えることも大切です。人の多く集まる場所、環境に頻回に触れる場合、マスクを取る時などが、手洗いの効果が高いタイミングです。
また、医療現場や食品衛生で行われているように、冷たい水で30秒以上かけて手の隅々まで洗うことを、日常生活で繰り返すことも大変です。最低でも、口や手に触れる指先、手のひらを中心に洗ってください。
また、水道がないところでは、市販されているアルコール製の手指衛生剤も有効です。
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インフルエンザの治療
インフルエンザA型の重症度は、軽症から重症までさまざまですが、ほとんどの軽症は、自然に治癒します。
また、重症化するかは、呼吸器疾患や心疾患、腎疾患などの持病を抱えているかどうかによっても異なります。症状を緩和するために、解熱鎮痛剤を使用します。水分をしっかりとって、安静にすることが重要です。
抗インフルエンザ薬を使用するかどうかは、総合的に判断します。内服薬、吸入薬、点滴薬といったタイプがあります。
一般に使用しても一日程度、発熱などを短縮させる程度の効果しかありません。またどの薬でも副作用のリスクがあります。
通常の風邪のウイルスと異なり、予防のためのワクチン接種をすることができます。感染そのものを予防したり、罹ってしまっても重症化を予防したりします。また手洗いなどの感染予防策をあらかじめ講じることも大切です。
流行期に体調が悪いときは、自宅で安静にして回復に努め、周囲に感染を拡げない配慮も重要です。
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