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2019年03月08日

インフル花粉症とは?花粉症とインフルエンザの関係性は



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各地でスギ花粉が飛び始めたとの報告が聞かれるようになった。それと同時に、
「インフル花粉症」
という言葉がインターネット上で飛び交い始めました。

この言葉は昨年もこの時期に話題に上がりましたが、正式な医学用語ではなく、インフルエンザと花粉症を併発することを指すとみられます。

花粉症にかかると、免疫力が下がりインフルエンザにかかりやすくなるという論理なのですが、複数の医師に確認したところ、論文などのデータはほとんど見つからず、断定した発言はできないと口をそろえます。
ただ、それらの医師たちも花粉症とインフルエンザの関係性に言及する石原藤樹医師の記事を高く評価しています。
(以下、石原藤樹医師の記事)

花粉症とかぜは何が違うのか?
粉症が本格的な季節になりました。この時期にクリニックで聞かれることが多い質問のひとつが、「今の症状がかぜなのか花粉症なのか、わからない」というものです。

花粉症というのはスギなどの花粉を原因として起こるアレルギー性鼻炎と結膜炎のことです。一方、かぜというのはライノウイルスなどのかぜウイルスによるウイルス感染症ですから、両者は基本的にはまったく別の病気です。

しかし、どちらの病気も、鼻水や鼻づまり、のどや頭の痛みなどの症状が出る、という点は同じです。
花粉症は熱が少なく、かぜの結膜炎は少ない、というような違いはありますが、花粉症でも熱が出ることはありますし、結膜炎を伴うようなかぜもあります。それ以上にややこしいのは、両方の病気が同時に起こることがあるからです。

花粉症の人がかぜをひけば、鼻づまりや鼻水などの症状は、より強くなることが通常ですし、かぜの人が花粉症になると、熱や関節痛などの症状がつらい上に、鼻水や鼻づまりも悪化するので、こちらも最悪な状況となるのです。

ここでひとつの疑問は、花粉症とかぜのかかりやすさとの間に、関係はないのだろうか、ということです。花粉症になるとかぜをひきやすい、ということはあるのでしょうか。

花粉症ではかぜをひきやすいのか?
花粉症の患者さんがかぜをひきやすいかどうかは、あまりしっかりしたデータはないようです。
ただ、同じアレルギーの病気であるアトピー性皮膚炎では、かぜにかかりやすいというデータが報告されています。これもアレルギーの炎症が気管支という場所に起こる、気管支喘息という病気では、ウイルス感染によって、急性増悪という病状の急激な悪化が起こりやすいこともわかっています。
こうした報告からは、アレルギーの炎症が鼻の粘膜に起こる花粉症も、かぜにかかりやすいのではないか、という推測は可能です。



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花粉症ではインフルエンザにかかりやすく悪化もしやすい
2010年の「PLOS ONE」という医学誌に、アレルギー性鼻炎と鼻ポリープでは、インフルエンザの感染が起こりやすかった、という研究結果が報告されています。

インフルエンザウイルスは、鼻の粘膜の表面にある、シアル酸という構造を一種の受容体として結合するのですが、このシアル酸の種類と数によって、インフルエンザに対する感染のしやすさが変わります。鳥インフルエンザが人間に感染しにくいのは、このシアル酸の構造が違うためだといわれています。

しかし、アレルギー性鼻炎の結果として起こる鼻ポリープの組織に、インフルエンザウイルスを感染させて、アレルギーのない粘膜と比較したところ、鼻ポリープではその表面にシアル酸受容体がたくさんできていて、インフルエンザウイルスの感染が起こりやすく、ウイルス量もより多くなることが認められたのです。

さらに怖いことには、人間に感染すると重症化する、鳥インフルエンザウイルスの感染に必要なタイプのシアル酸受容体が、鼻ポリープではより多くなっていました。
花粉症の人は鳥インフルエンザにかかりやすく、重症化もしやすいという可能性があるのです。

もうひとつ、2017年のアレルギーの専門誌に載った論文では、A型インフルエンザウイルスを使用して、アレルギー性鼻炎における免疫の変化を検証しています

それによると、正常の粘膜と比較してアレルギー性鼻炎の粘膜では、A型インフルエンザウイルスの感染が起こりやすく、自然免疫に関わる3型インターフェロンという物質の産生が低下していました。つまり、花粉症などのアレルギー性鼻炎では、ウイルスなどを防御する力が低下していて、感染しやすいという可能性があるのです。

花粉症ではインフルエンザ以外のかぜにもかかりやすいのか?
花粉症などのアレルギー性鼻炎では、A型インフルエンザの感染が起こりやすく、しかも重症化もしやすい可能性が指摘されています。
それでは、インフルエンザウイルス以外のかぜウイルスについても、同じことがいえるのでしょうか?

2017年の免疫学の専門誌に、それについての論文が掲載されています。
パラインフルエンザウイルスとライノウイルスという、通常のかぜの原因となる代表的な2種類のウイルスで検証したところ、パラインフルエンザウイルスの感染では、感染によるウイルスの増殖量も、体の免疫反応の強さも、いずれもアレルギー性鼻炎の粘膜では弱くなっていたのですが、ライノウイルスについてはそうした傾向は確認されませんでした。
花粉症を含むアレルギー性鼻炎の粘膜では、インフルエンザ以外のかぜ原因ウイルスに対しても、免疫の反応には違いが認められるのですが、その反応の仕方はさまざまであるようです。

かぜの予防と花粉症
このようにインフルエンザを含む複数のウイルスにおいて、その感染のしやすさと重症化のしやすさには、花粉症の場合とそうでない場合とで、明らかな違いがあることは事実と考えて良いようです。

ただ、その反応の仕方には、同じかぜの原因ウイルスといっても、さまざまな違いがあり、重症化しやすいウイルスがある一方で、むしろ軽くするようなケースもあるようです。ただ、鳥インフルエンザは花粉症があると感染しやすいのでは、という気になる報告もあり、花粉症のある方は、そうでない人以上に、かぜの予防には注意する必要がありそうです。



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