2018年11月22日
心筋梗塞を発症しやすい年齢
歌う葬儀屋、イタゾーです。
心筋梗塞を数字で表してみました。
数字は揺るぎが無いので、改めて見ると心筋梗塞って怖い病気だなーと思います。お読み下さい・・
<<心筋梗塞は日本人の死因の第二位>>
日本人の死亡原因の第2位が心臓の病気なのですが、その多くが心筋梗塞と、
心筋梗塞から起きる心臓の病気です。心筋梗塞は、発病が命にかかわる非常に怖い病気です。
心筋梗塞は文字どおり、心臓に梗塞が起きる病気です。
梗塞とは、ある部分で血液の流れが止まってしまい、必要な血液を得られない箇所の細胞が死ぬ(=壊死)ことです。
心臓は筋肉の塊のような臓器で、人が生きている間、絶えず収縮と拡張を繰り返し、全身に血液を送っています。ですから心臓の筋肉自体の細胞も、その活動のために多量の血液を必要としています。
心臓の筋肉に血液を供給している血管(冠動脈)に動脈硬化が起きていて、そこに血栓ができ血流が妨げられると、心臓の筋肉は途端に血液不足になります。
そして激しい胸痛が起こります。これが心筋梗塞の発作です。
1分1秒を争う状態なので、時間をおかずに救急車を呼んでください。
発作が治まったあとも、心臓の細胞はほとんど再生しないので、心筋梗塞で失われた範囲は、線維のような組織に置き換わります。
その影響で、心臓の収縮・拡張が弱くなったり、心拍のリズムが乱れやすくなったりするなどの後遺症が残ります。
なお、発作の程度が軽くて心臓の筋肉が障害されずに済むのが狭心症です。
狭心症から心筋梗塞に進行するケースもあります。
<<数字で見る心筋梗塞>>
心疾患の患者数は・・172万9000人
虚血性心疾患の年間医療費は・・7503億円
心疾患も年間死亡数は・・19万6926人(平成26年度)
急性心筋梗塞患者の14%は、病院に搬送される前に心停止
急性心筋梗塞による急性期死亡率(発症から30日以内の院内死亡率)6〜7%
喫煙者が禁煙すると、10〜14年で心筋梗塞の危険レベルが非喫煙者と同レベルになる
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年齢別に見ても、心筋梗塞のほか狭心症を含む虚血性心疾患患者数は、若い方もいるにはいますが、
60〜69歳の倍近く70〜79歳の方が外来で来られ、さらに80〜89歳の方が多い統計となっています。
年齢を重ねると動脈硬化も進むのでしょうね。
<<心筋梗塞の予防と対策>>
心臓の血管(冠動脈)の動脈硬化が進み、その中で血液が固まってしまう発作が、心筋梗塞です。
ですから心筋梗塞の予防とは、動脈硬化の進行予防と同じです。
動脈硬化の進行予防には、その危険因子である脂質異常症(高脂血症)や高血圧、糖尿病などをきちんと治療すること、そして禁煙がはずせません。
血清脂質値や血圧、血糖値をしっかりコントロールすればするほど、心筋梗塞になりにくいということが、
日本を含む世界中の研究から証明されています。
そして今は、それらの検査値をしっかりコントロールする方法が十分、確立されています。
動脈硬化の危険因子を除去できるということです。
心筋梗塞を起きにくくし「命を守る」術がすでにあるということです。
それを実践するかしないかは、みなさん次第なのです。
<<動脈硬化の危険因子・・“メタボリックシンドローム”>>
動脈硬化の危険因子である、脂質異常症や高血圧、糖尿病は、しばしば「肥満」という共通の原因から起きてきます。
また近年では、見た目は肥満に見えない“隠れ肥満”の怖さが注目されています。よく耳にする
『メタボリックシンドローム』です。
肥満やメタボリックシンドロームの人は、まず内臓脂肪減少を中心とした減量が第一で、
それによって危険因子の多くを改善できます。
食生活の改善と適度な運動、禁煙と肥満を解消することが、心筋梗塞から守る第一歩です。
関連記事
→心筋梗塞の後遺症と脳に残る障害
→心筋梗塞の前兆をチェック!NHK『ガッテン』より
→心筋梗塞の前兆のチェックリスト
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タグ:心筋梗塞 発症 年齢
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