2020年09月09日
【薬剤師】雇用形態
薬剤師は、国家資格を有する人だけが就くことができる仕事であり、一般の求職者と競合になることはありません。
また求人数も多いため、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができる仕事だと言われています。
例えば、薬局薬剤師だけの雇用形態を見ると
・正社員
・パート
・派遣
と大きく3つがあります。
どれも求人数は多く売り手市場が続いているため、自分に合う職場を選ぶことができます。
それぞれの雇用形態にはメリット・デメリットがありますので、チェックしていきましょう。
【正社員】
正社員は、会社と雇用契約を結んで、会社の就業規則に則って労働提供をする就業形態です。
正社員雇用は、月給制、ボーナス、昇給がある会社もあり、福利厚生を充実させている会社もあります。
そのため、パート・派遣と比較しても収入・待遇面は良くなる傾向があります。
継続雇用が約束されているため、生活も安定します。
一方で、組織の一員としての責任が重くなり、会社の決定事項にも従わなくてはなりません。
仕事内容も社歴・役職に応じてやるべき業務は増えます。
「異動・転勤を断ることができない」「責任ある仕事を任されることがある」という組織人としての自己犠牲も必要になり、社命を遂行することが求められます。
会社組織の中でのキャリアプランを描いている薬剤師ならば、正社員雇用、同じ会社に長期間勤務することは必須。
特に企業規模が大きくなると、この傾向はより強くなります。
【パート】
パートは薬局(会社)と直接労働契約を結んで働く雇用形態ですが、正社員との大きな違いは、短時間の勤務が可能なことです。
実際の仕事内容は、薬局勤務の薬剤師の場合には、正社員とさほど変わりはありません。
パート薬剤師の時給相場は約2000円程度と高時給なのが特徴で、これは他のパート職と比較しても約2倍近くに。
パートの短時間勤務でも、一定の収入を得ることができるのが大きなメリットです。
正社員と比べたデメリットは「ボーナスが無い」「福利厚生をフルで受けられない」などの待遇面。
また、会社の事情で職員を減らす場合には、真っ先にパート職員が候補になるため「職場内での安定性」の面での不安が考えられます。
しかしながら、薬剤師不足は当面は続くと見られますので、パートの求人数が減ることはありません。
転職先探しに困ることは無いでしょう。
結婚・出産を機に、薬剤師の職を離れた女性などは、薬剤師免許を無駄にすることなく、子育てと仕事を両立できますので、パート勤務はメリットが多い雇用形態と言えます。
【派遣】
派遣薬剤師は、薬局を運営する会社や病院との直接契約ではなく、派遣会社へ登録の上、派遣会社の社員として雇用されます。
あらかじめ自身の希望(職種、勤務できる曜日・時間、エリアなど)を伝えて、条件に合う勤務先を派遣会社に紹介してもらう仕組みです。
派遣の大きなメリットは、時給相場がパートよりも高いこと。時給3000円以上の求人案件は少なくありません。
フルタイムで働けば正社員以上の収入を得られる求人も中にはあります。
ただし、パート・派遣勤務者の多くは、午前中〜午後2時頃の勤務希望に集中する傾向があるため、この時間帯の時給はそれほど高く設定しない職場もあります。
逆に、夕方から閉店までの時間帯は薬剤師が不足するため時給が高くなります。
勤務時間ごとの時給額に関しては、事前に派遣会社に確認が必要です。
派遣社員は、同じ職場に就労できる期間は原則、3年とされていますが、実際には3年未満で契約終了となるケースは少なくありません。
そのため「気に入った職場で長期間働けない」「職場を転々としなくてはならない」など、派遣特有のデメリットがあります。
色々な働き方がありますので、自分の状況や考え方に合ったものを選びましょう。
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