2015年01月09日
ブリを捌くのは懲り懲りだ
年末に丸々と太ったブリを一本貰った。
妻は「これどうする? あなたできる?」
端から「期待していないワヨ」、そんな雰囲気で訊いてきた。
僕は「アジやサバを何度も下ろしてるんだから、大っ丈夫だよ!」
― ぶりを捌く方法はアジを捌くのと一緒でしょッ!!
と強がってはみたものの、70センチ級を前に立ちすくんだ。
ブリはまな板からはみ出し、流し台にも納まらなかった。
「高級魚を前に手も足も出せない?」
ー男が試されるときだ!
テレビドラマによくあるような台詞が浮かんだ。
ならばと、調理台に新聞紙を広げてその上にまな板を置いた。
ーこうなったら3枚に下ろすのではなく解体作業だ!
魚はゴロゴロとしていてどこから包丁を入れるか躊躇した。
右手に握った出刃を肛門に刺して胸元まで割いた。
ー?
途中で手が止まった。
腹びれのところの骨に出刃がつかえてしまった。
ゴシゴシとしごくように出刃を押し当ててエラ元まで割いた。
内臓を取り出すのはサバやアジの比ではなかった。
アジの内臓は指でつまんでエラと一緒に取り出せるが、この大物のそれは魚体にしっかりとくっ付いて離れない。
無理矢理引っ張り出そうとして内臓やら血やらが溢れた。
敷いていた新聞紙が一瞬にしてベトベトになってしまった。
台所は内臓の臭いなのか大量の血の臭いなのか生臭さが漂った。
ーエラはどうやって外す?
出刃包丁をエラに立てても切れない。
ゴシゴシとしごくように切っても切れない。
そのうちに手も痛くなってきた。
軍手をはめて調理用ハサミでエラを切り取った。
ー初めからこうすればよかった。。。。。
なかなか3枚に下ろされないのを妻が不安そうに見ていた。
次は頭を切り落とすことにした。
カマの胸びれのところに出刃を押し当てて一気に切り落とし・・・・。
切り落とすつもりだったけど、途中で出刃が止まった。
背骨につっかえてしまった。
仕方なくブリをひっくり返して反対側から同じように出刃を押し当てた。
またもや背骨でつっかえた。
情けない、男じゃない、頼りない…
自分を卑下することばたちが思い浮かんだ。
やるんじゃなかった。
途中で投げ出したくなった。
相変わらず妻が時々偵察にくる。
― ここで投げ出したら死ぬまで言われる。
― 「魚の1本も下ろせぬダメ男!」
切り込んだ出刃の背の部分に上半身の体重をかけて胴体と頭を切り分けた。
「おー、切れた!」
ダメ男も断ち切ったような感覚だった。
喜びの声に
「なーんだ。頭を落しただけじゃないの」
妻はつれなかった。
内臓を取り出し胴体を流水できれいに洗った。
魚は釣る、下ろす、料理する、食べる、全行程が好きだ。
スーパーの鮮魚売り場では魚を下ろすのをじっくりと見る。
だから自分でも魚を下ろせる「つもり」になっている。
先ず尾に近いところから出刃を入れる。
そして中骨に沿って出刃を引いて腹側を切り離した。
次にブリを左右の向きを変えて頭部に近い背中側から中骨に沿って出刃を引いた。
所々でつっかえて出刃を戻し進めつ切り分けた。
2枚に下ろした中骨の付いた側を見ると肉がたっぷりと付いていた。
魚やさんのは中骨がくっきりと綺麗に見えていたけど・・・・・。
見てくれは悪いが食えないことはないと自分に言い聞かせた。
3枚に下ろした肉の部分はくたくたの雑巾みたいになってしまった。
最後の難関は頭を左右2等分すること。
口が真上を向くように頭をまな板に垂直に立て、口の真ん中に出刃を押し当てて真っ二つに・・・・・
長々と読んでくれてありがとう。
あとは想像におまかせします。
3枚に下ろした身の部分は綺麗(?)な雑巾みたいになりましたが、刺身になり、焼き物になり、頭と肉がたっぷりと付いた骨の部分はアラ炊きになりました。
ブリを捌くのは懲り懲りだし、高級魚でも貰いたくありません。。。。。。実感です。
綺麗に処理済みであれば喜んで頂きたいことは申すまでもありませんが。
後日談です。。。。
魚を捌いているときキッチンペーパーが欲しい場合があります。
家で使っているのはこれです。
シンプルで使いやすいと思います。
ただし、両手が空いていればですけれど。。。。。
問題はブリを捌いている時でした。
手は血のりでべっとりとし、ペーパーが1枚だけ欲しかったのですが紙を引いたら2枚、3枚と切れずに出てきました。
妻に「紙〜、紙くれ〜」っていったら、「それぐらい最初から自分で用意して」って返されました。
家にあるのはロール(残る方の紙)を手で固定し、もう片方の手で紙をミシン目に合わせて引っ張って切り取るタイプなので両手を使えないと不便でした。
冷蔵庫の横にサランラップとクッキングシートとテッシュペーパーを置けて便利なのですが。。。。
そんなこともあって、NHKおはよう日本まちかど情報室で「一枚ずつ取り出せるキッチンペーパーカッター」が紹介されたときはテレビに目が釘付けになりました。
キッチンペーパーが必要な時に、サッと取れない不満を解消するウチフィット キッチンペーパーハンガーでした。
妻に「買い換えよう」って言ってみようかな。
「もったいない。間に合ってるでしょ!!」
「おぉ〜、ワンダフル!!」
言うのはどっち???
妻は「これどうする? あなたできる?」
端から「期待していないワヨ」、そんな雰囲気で訊いてきた。
僕は「アジやサバを何度も下ろしてるんだから、大っ丈夫だよ!」
― ぶりを捌く方法はアジを捌くのと一緒でしょッ!!
と強がってはみたものの、70センチ級を前に立ちすくんだ。
ブリはまな板からはみ出し、流し台にも納まらなかった。
「高級魚を前に手も足も出せない?」
ー男が試されるときだ!
テレビドラマによくあるような台詞が浮かんだ。
ならばと、調理台に新聞紙を広げてその上にまな板を置いた。
ーこうなったら3枚に下ろすのではなく解体作業だ!
魚はゴロゴロとしていてどこから包丁を入れるか躊躇した。
右手に握った出刃を肛門に刺して胸元まで割いた。
ー?
途中で手が止まった。
腹びれのところの骨に出刃がつかえてしまった。
ゴシゴシとしごくように出刃を押し当ててエラ元まで割いた。
内臓を取り出すのはサバやアジの比ではなかった。
アジの内臓は指でつまんでエラと一緒に取り出せるが、この大物のそれは魚体にしっかりとくっ付いて離れない。
無理矢理引っ張り出そうとして内臓やら血やらが溢れた。
敷いていた新聞紙が一瞬にしてベトベトになってしまった。
台所は内臓の臭いなのか大量の血の臭いなのか生臭さが漂った。
ーエラはどうやって外す?
出刃包丁をエラに立てても切れない。
ゴシゴシとしごくように切っても切れない。
そのうちに手も痛くなってきた。
軍手をはめて調理用ハサミでエラを切り取った。
ー初めからこうすればよかった。。。。。
なかなか3枚に下ろされないのを妻が不安そうに見ていた。
次は頭を切り落とすことにした。
カマの胸びれのところに出刃を押し当てて一気に切り落とし・・・・。
切り落とすつもりだったけど、途中で出刃が止まった。
背骨につっかえてしまった。
仕方なくブリをひっくり返して反対側から同じように出刃を押し当てた。
またもや背骨でつっかえた。
情けない、男じゃない、頼りない…
自分を卑下することばたちが思い浮かんだ。
やるんじゃなかった。
途中で投げ出したくなった。
相変わらず妻が時々偵察にくる。
― ここで投げ出したら死ぬまで言われる。
― 「魚の1本も下ろせぬダメ男!」
切り込んだ出刃の背の部分に上半身の体重をかけて胴体と頭を切り分けた。
「おー、切れた!」
ダメ男も断ち切ったような感覚だった。
喜びの声に
「なーんだ。頭を落しただけじゃないの」
妻はつれなかった。
内臓を取り出し胴体を流水できれいに洗った。
魚は釣る、下ろす、料理する、食べる、全行程が好きだ。
スーパーの鮮魚売り場では魚を下ろすのをじっくりと見る。
だから自分でも魚を下ろせる「つもり」になっている。
先ず尾に近いところから出刃を入れる。
そして中骨に沿って出刃を引いて腹側を切り離した。
次にブリを左右の向きを変えて頭部に近い背中側から中骨に沿って出刃を引いた。
所々でつっかえて出刃を戻し進めつ切り分けた。
2枚に下ろした中骨の付いた側を見ると肉がたっぷりと付いていた。
魚やさんのは中骨がくっきりと綺麗に見えていたけど・・・・・。
見てくれは悪いが食えないことはないと自分に言い聞かせた。
3枚に下ろした肉の部分はくたくたの雑巾みたいになってしまった。
最後の難関は頭を左右2等分すること。
口が真上を向くように頭をまな板に垂直に立て、口の真ん中に出刃を押し当てて真っ二つに・・・・・
長々と読んでくれてありがとう。
あとは想像におまかせします。
3枚に下ろした身の部分は綺麗(?)な雑巾みたいになりましたが、刺身になり、焼き物になり、頭と肉がたっぷりと付いた骨の部分はアラ炊きになりました。
ブリを捌くのは懲り懲りだし、高級魚でも貰いたくありません。。。。。。実感です。
綺麗に処理済みであれば喜んで頂きたいことは申すまでもありませんが。
後日談です。。。。
魚を捌いているときキッチンペーパーが欲しい場合があります。
家で使っているのはこれです。
シンプルで使いやすいと思います。
ただし、両手が空いていればですけれど。。。。。
問題はブリを捌いている時でした。
手は血のりでべっとりとし、ペーパーが1枚だけ欲しかったのですが紙を引いたら2枚、3枚と切れずに出てきました。
妻に「紙〜、紙くれ〜」っていったら、「それぐらい最初から自分で用意して」って返されました。
家にあるのはロール(残る方の紙)を手で固定し、もう片方の手で紙をミシン目に合わせて引っ張って切り取るタイプなので両手を使えないと不便でした。
冷蔵庫の横にサランラップとクッキングシートとテッシュペーパーを置けて便利なのですが。。。。
そんなこともあって、NHKおはよう日本まちかど情報室で「一枚ずつ取り出せるキッチンペーパーカッター」が紹介されたときはテレビに目が釘付けになりました。
キッチンペーパーが必要な時に、サッと取れない不満を解消するウチフィット キッチンペーパーハンガーでした。
妻に「買い換えよう」って言ってみようかな。
「もったいない。間に合ってるでしょ!!」
「おぉ〜、ワンダフル!!」
言うのはどっち???
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