相手の世界に理解と敬意

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だれかを守るためには、不正な行いも許されるときがある
と説く人々がいます。
たとえば、だれかの幸福のためなら、嘘をついてもいいというのです。

要するに、進退窮まる状況の元では、真実の原則を捨て去ってもいいということでしょう。

優れた知恵を持つ人々は皆、いかなる状況にあっても、不正が正義になることはなく、
嘘に人を救い、守る力などないということをよく知っているから
偉大なマスターたちが、このような教えを説いたことは一度もありません。

不正な行いは苦しみよりも邪悪であり、
嘘は死よりも有害で破壊的です。

心の正しい人は、他の誰かの道徳心を犠牲にしてまでも、
命を永らえたいとは思わないもの。

自分や愛する人々を救うために嘘をついたことがある人は、原則を捨て去った時点で、お泡0が永遠に失われ、誰からも尊敬されません。
かりに尊敬されていたとしても、その嘘のためにもはや愛されることはないのです。

もし全ての人が、「極限状態の元では、虚偽が許される」と信じていたとしたならば、この世には殉教者も聖人もいなかったはずです。
そうなれば、人間の道徳的性質は根底から揺るぎ、人類は不快闇の中を手探りで生きていかなければならなかったことでしょう。

「不正な行いであっても、人を助ける場合には許される」という考え方の底には、「不正と虚偽は、不幸や苦しみや師よりも邪悪ではない」という暗黙の思い込みがある。

しかし、行いの正しい人なら、不正と虚偽はどちらも重大な罪悪で或る事を知っていますから、たとえ自分自身や他の人々の命が危険にさらされようとも、けっしてその二つの罪を犯そうとはしません。

豊かで平穏無事な人生を送っているときは、正しい生き方をするのは簡単ですが、苦しみに襲われ、不運の闇に多い尽くされ、苦境に陥ったときにこそ、人は真価を問われます。

原則は、困ったときにこそ人を救ってくれます。

もし人が、目先の苦しみを避けるために、自分の両親や思いを欺けば、かえって苦悩と不運が増すだけです。
…


駅の本屋さんで見つけて、買おうかなぁ…と悩み、購入しませんでした。
空港の本屋さんでも見つけて…買ってみて、書いてあったこと。


読みたい方のみで…