2014年12月31日
池泉回遊式庭園が美しい圓光寺と曼殊院門跡の名勝庭園
皆さん、こんにちわ。
はんなり京太郎です。
今年もあと数時間となりましたが、今年最後の
投稿です。
先日の洛北一乗寺界隈散策の続きで訪ねた
「瑞巌山圓光寺」「曼殊院門跡」の紹介です。
<圓光寺十牛之庭>
<曼殊院門跡の名勝庭園>
ともに詩仙堂から歩いて行けるのでのんびり
散策しながら訪ねました。
瑞巌山圓光寺は尼寺として長い歴史を持ち、
山門を入ると枯山水「奔龍庭」が広がり、
さらに中門を抜けると敷紅葉の「十牛之庭」と
美しい庭園が続きます。
「奔龍庭」は渦巻き、様々な流れを見せる
白砂を雲海、天空を奔る龍に見たてた石組
で表現される“平成の枯山水”と云われます。
龍の頭部、背中付近に建つ石柱は龍の周囲
に光る“稲妻”を表現し、躍動感があります。
<圓光寺奔龍庭>
「十牛之庭」は牛を追う牧童の様子を描いた
「十牛図」を題材とした近世初期の池泉回遊
式庭園で新緑の時期は眩しい緑、秋には紅葉、
12月晩秋には敷紅葉と苔のコントラスト、雪が
降ると白銀の水墨画のような世界がひろがり、
四季を通じて楽しむことができる庭園です。
庭園南側には洛北最古と云われる泉水、
「栖龍池」があり、ここからの眺めも素晴らしい
ものがあります。
また境内には澄んだ音色が響く水琴窟があり、
洛北の静寂さを醸し出す演出となってます。
<敷きもみじとあいらしいお地蔵様>
<静寂に響き渡る水琴窟>
また、裏山には当山開基徳川家康公の歯を
埋葬した東照宮があり、洛北が一望できる
小高い丘の上に墓地があります。
圓光寺を後にして歩くこと約13分程度で
「曼殊院門跡」へ到着します。
住宅街の中を縫うように歩いていくので
所々にある看板にナヴィしてもらい何とか
到着。
<曼殊院門跡山門>
「曼殊院門跡」はもと伝教大師の草創に
始まり、比叡山西塔北谷にあり、東尾坊
と称しました。現在の地に移ったのは、
明暦二年(1656年)で桂宮智仁親王の
御次男である良尚法親王の時と云われ、
庭園、建築ともに親王の識見、創意に
よるところが多く、その様式は桂離宮と
関連が深いとも云われます。
境内には国宝・黄不動尊、古今和歌集
曼殊院本を蔵する。
また庭園は遠州好みの枯山水庭園で
名勝庭園指定。
庭園内には鶴島と亀島があり、鶴島に
は五葉の松(樹齢約四百年)があり、
鶴をかたどっている。松の根元には
キリシタン燈龍があり、曼殊院燈龍と
も呼ばれます。
また、亀島にはかつて亀の形をした
地に這う松があった。
5月の初旬頃には霧島つつじが紅く
燃えるような花を咲かせます。
ここの枯山水は、禅的なものと王朝風
のものが結合した庭園として定評が
あるとか。
<曼殊院門跡庭園>
他にも大書院、小書院、虎の間、
竹の間、孔雀の間、十雪の間など
境内は見ごたえがあります。
京都洛北一乗寺は歩いて巡ることが
できる静かなエリアです。
皆様も是非、お出かけください。
◎瑞巌山圓光寺
京都市左京区一乗寺小谷町13番地
TEL:075-781-8025
拝観料:大人500円 中高生400円 小学生300円
拝観時間:9時〜17時(閉門)
交通アクセス:
京都駅・四条河原町・三条京阪より市バス5系統
→岩倉操車場行 「一乗下り松町」下車
地下鉄北大路駅・松ヶ崎駅より市バス北8系統
→松ヶ崎修学院道行 「一乗下り松町」下車
京阪出町柳駅、地下鉄松ヶ崎駅より京都バス56系統
→銀閣寺・詩仙堂行き 「一乗下り松町」下車
叡山電鉄・出町柳駅より「一乗寺」駅下車
http://www.enkouji.jp
◎曼殊院門跡
京都市左京区一乗寺竹之内町42番地
TEL:075-781-5010
拝観料:大人600円、高校生500円、小中学生400円
拝観時間:9時〜17時
交通アクセス:
京都駅・四条河原町・三条京阪より市バス5系統
→岩倉操車場行 「一乗寺清水町」下車
地下鉄北大路駅・松ヶ崎駅より市バス北8系統
→松ヶ崎修学院道行 「一乗下り松町」下車
叡山電鉄・出町柳駅より「修学院」駅下車
http://www.manshuinmonzeki.jp/
今年一年は「京都寺院の庭園」を中心に紹介
してきました。
2015年はまた違った京都の魅力にも迫って
いこうと思いますので引き続きよろしくお願い
します。
それでは皆さん、良い年をお迎え下さい。
一年間ありがとうございました。
よろしければヨイネ!を押して頂けると励みになります。
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はんなり京太郎です。
今年もあと数時間となりましたが、今年最後の
投稿です。
先日の洛北一乗寺界隈散策の続きで訪ねた
「瑞巌山圓光寺」「曼殊院門跡」の紹介です。
<圓光寺十牛之庭>
<曼殊院門跡の名勝庭園>
ともに詩仙堂から歩いて行けるのでのんびり
散策しながら訪ねました。
瑞巌山圓光寺は尼寺として長い歴史を持ち、
山門を入ると枯山水「奔龍庭」が広がり、
さらに中門を抜けると敷紅葉の「十牛之庭」と
美しい庭園が続きます。
「奔龍庭」は渦巻き、様々な流れを見せる
白砂を雲海、天空を奔る龍に見たてた石組
で表現される“平成の枯山水”と云われます。
龍の頭部、背中付近に建つ石柱は龍の周囲
に光る“稲妻”を表現し、躍動感があります。
<圓光寺奔龍庭>
「十牛之庭」は牛を追う牧童の様子を描いた
「十牛図」を題材とした近世初期の池泉回遊
式庭園で新緑の時期は眩しい緑、秋には紅葉、
12月晩秋には敷紅葉と苔のコントラスト、雪が
降ると白銀の水墨画のような世界がひろがり、
四季を通じて楽しむことができる庭園です。
庭園南側には洛北最古と云われる泉水、
「栖龍池」があり、ここからの眺めも素晴らしい
ものがあります。
また境内には澄んだ音色が響く水琴窟があり、
洛北の静寂さを醸し出す演出となってます。
<敷きもみじとあいらしいお地蔵様>
<静寂に響き渡る水琴窟>
また、裏山には当山開基徳川家康公の歯を
埋葬した東照宮があり、洛北が一望できる
小高い丘の上に墓地があります。
圓光寺を後にして歩くこと約13分程度で
「曼殊院門跡」へ到着します。
住宅街の中を縫うように歩いていくので
所々にある看板にナヴィしてもらい何とか
到着。
<曼殊院門跡山門>
「曼殊院門跡」はもと伝教大師の草創に
始まり、比叡山西塔北谷にあり、東尾坊
と称しました。現在の地に移ったのは、
明暦二年(1656年)で桂宮智仁親王の
御次男である良尚法親王の時と云われ、
庭園、建築ともに親王の識見、創意に
よるところが多く、その様式は桂離宮と
関連が深いとも云われます。
境内には国宝・黄不動尊、古今和歌集
曼殊院本を蔵する。
また庭園は遠州好みの枯山水庭園で
名勝庭園指定。
庭園内には鶴島と亀島があり、鶴島に
は五葉の松(樹齢約四百年)があり、
鶴をかたどっている。松の根元には
キリシタン燈龍があり、曼殊院燈龍と
も呼ばれます。
また、亀島にはかつて亀の形をした
地に這う松があった。
5月の初旬頃には霧島つつじが紅く
燃えるような花を咲かせます。
ここの枯山水は、禅的なものと王朝風
のものが結合した庭園として定評が
あるとか。
<曼殊院門跡庭園>
他にも大書院、小書院、虎の間、
竹の間、孔雀の間、十雪の間など
境内は見ごたえがあります。
京都洛北一乗寺は歩いて巡ることが
できる静かなエリアです。
皆様も是非、お出かけください。
◎瑞巌山圓光寺
京都市左京区一乗寺小谷町13番地
TEL:075-781-8025
拝観料:大人500円 中高生400円 小学生300円
拝観時間:9時〜17時(閉門)
交通アクセス:
京都駅・四条河原町・三条京阪より市バス5系統
→岩倉操車場行 「一乗下り松町」下車
地下鉄北大路駅・松ヶ崎駅より市バス北8系統
→松ヶ崎修学院道行 「一乗下り松町」下車
京阪出町柳駅、地下鉄松ヶ崎駅より京都バス56系統
→銀閣寺・詩仙堂行き 「一乗下り松町」下車
叡山電鉄・出町柳駅より「一乗寺」駅下車
http://www.enkouji.jp
◎曼殊院門跡
京都市左京区一乗寺竹之内町42番地
TEL:075-781-5010
拝観料:大人600円、高校生500円、小中学生400円
拝観時間:9時〜17時
交通アクセス:
京都駅・四条河原町・三条京阪より市バス5系統
→岩倉操車場行 「一乗寺清水町」下車
地下鉄北大路駅・松ヶ崎駅より市バス北8系統
→松ヶ崎修学院道行 「一乗下り松町」下車
叡山電鉄・出町柳駅より「修学院」駅下車
http://www.manshuinmonzeki.jp/
今年一年は「京都寺院の庭園」を中心に紹介
してきました。
2015年はまた違った京都の魅力にも迫って
いこうと思いますので引き続きよろしくお願い
します。
それでは皆さん、良い年をお迎え下さい。
一年間ありがとうございました。
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