ノコギリヤシの効能としては主に大きく二つの効能が期待されている。

ひとつは前立腺肥大の緩和による効能ともうひとつは毛髪に関する育毛・発毛・脱毛抑制効果である。

今回はまず前立腺肥大の緩和について取り上げる。

前立腺とは膀胱の下にある尿道を取り囲むようにして存在する臓器である。

この前立腺は加齢とともに生殖能力が必要でなくなるために萎縮するか肥大するかの二者択一の道を選ぶこととなる。

昭和３０年ごろまでは日本人男性のほとんどは萎縮の傾向にあったものの、食生活の欧米化により現在では８０歳までの日本人男性約８０％が前立腺肥大になるともいわれている。

欧米では前立腺肥大の緩和のためにノコギリヤシの研究・利用が行なわれておりこの分野では実績があるといえる。

また食生活の欧米化で日本人男性の前立腺肥大化が進んだという点を考えても前立腺肥大先進国(？)の成果を見習うべきだろう。

なお前立腺肥大の改善によって排尿開始遅延の改善や残尿感の改善、頻尿の改善などの効能が期待される。

ただし温泉などと同じくその効果は万人に対して一律に保証するものではなくあくまでも目安である点は注意しておくべきである。

次回はもうひとつの毛髪に関する育毛・発毛・脱毛抑制効果についての効果について検討してみることとする。

ノコギリヤシはヤシ科のシュロ属に属する植物である。

ヤシ科植物としては大きいものでは６０Ｍの大きさに達するようなものもあるが茎が立ち上がらないものやノコギリヤシのように成木でも高さは１ｍから２ｍくらいでヤシ科としては小型のものも存在する。

ノコギリヤシのようなヤシ科植物は熱帯地方を中心に約３５００種があり日本にはクロツグ、ヤエヤマヤシ、ノヤシ、ビロウなど７種ほどが自生、または自生状態で見られる。

ただしノコギリヤシの自生は確認されていない。

ヤシ科植物は古来より様々な方法で生活に取り入れられてきた歴史がある。

ココヤシの果実内部にたまった水は飲用水と利用され、果実の内側はココナッツとして食用となるし、水分とともに砕いて乳液状にしたものはココナッツミルクと呼ばれる。

ナツメヤシの果実は生食となる他にもドライフルーツやジュースの原料としても利用される。 さらにナツメヤシ、ココヤシ、サゴヤシなどの樹液を煮詰めると砂糖（パームシュガー）ができ、樹液を発酵させればお酒を作ることもできる。

このようにヤシ科植物の利用価値は高いのである。

ノコギリヤシ（ノコギリパルメット）は北米大陸を中心にフロリダやジョージア州などの沿岸の平地に自生しているヤシ科の植物です。

形状としては人間の手のような形をした葉でギザギザしたノコギリの形をしていることが特徴的なためノコギリヤシと呼ばれています。

もともとネィティブ・アメリカン（アメリカ・インディアン）がこのノコギリヤシの種子をすり砕いて滋養強壮食という形で生活に取り入れていました。

アメリカやヨーロッパ、中国では滋養強壮だけではなく民間伝承のハーブや漢方薬として泌尿器疾患などの治療にも重宝されてきた歴史があります。

このようなことから滋養強壮や泌尿器疾患に効果が高いと認識されており、また最近では頭髪にもよい影響があるという研究結果も出てきており注目すべき植物のひとつといえるでしょう。

ノコギリヤシ情報どっとこむではまだまだ注目度が高くないノコギリヤシのことを皆様の生活に有効に役立ててもらえるよう徹底的に調査していこうと考えていますのでどうぞご期待ください。