ノコギリヤシの日本国内における研究はヨーロッパなどと比較すると非常に遅れている感が否めない状況である。

ただし近年、小林製薬株式会社やキューサイ株式会社などといったノコギリヤシ関連商品を販売する会社がノコギリヤシ含有健康食品の有効性を明示する目的として前立腺肥大症改善効果に関する研究結果が発表されている。

しかしこれはやはりあくまでも自社の商品の宣伝効果を狙ったものという見方が強いこともあり、まったく信憑性に欠けるとはいえないものの、中立的な立場でのきちんとした研究が待たれるところである。

とくに前立腺肥大については中高年男性の切実な悩みのひとつともいえるためノコギリヤシ関連の企業以外での中立な研究によって信憑性を高めることがさらなるノコギリヤシ関連の商品の需要を喚起することとなりノコギリヤシ関連商品を販売する企業にとっても大きな利益をもたらすことが期待される。

なお遅れながらもノコギリヤシ研究が動き出してはいるものの発毛や育毛といった分野での研究については遅々として進んでいない状況下にある。

こちらは中高年男性だけではなく多くの男性および女性にも多大な影響を与える可能性があるのでぜひ研究を進めてもらいたいところである。