能生白山神社(のうはくさんじんじゃ)は、新潟県糸魚川市大字能生(のう)に鎮座する神社。式内社「奴奈川神社」の論社の一つである。正式名称は白山神社。
祭神
奴奈川姫命、伊佐奈岐命、大己貴命を祀る。奴奈川姫命は、糸魚川市を中心とする地域一帯で信仰されてきた女神である。『古事記』に記載されている大国主命との求婚談・婚姻談、国土経営のために大国主命と信濃に移った話などで知られている。古くは新潟県の西頸城郡一帯が奴奈川庄と呼ばれていた。
白山神社の周辺地域には奴奈川姫命に関する伝承・行事が多い。市内大字島道には、大沢嶽から流れる島道川(能生川の支流、旧名は布川ヌノカワとされる)から少し山側に入ったところに、奴奈川姫命の産所と伝えられる大きな岩穴がある。またその下流域の小見には、小見白山社があり、その祭神は、伊佐奈岐命、大己貴命、菊理姫命である。小見白山社縁起によれば、岩穴は大己貴命が高志(こし)の奴奈川姫命のところに婿入りしたときの館ともいう。大沢嶽には神道山(神道之峰)が連なっており、これは大国主命が求婚のため奴奈川姫命のもとに通った道として語り継がれている。山頂までは1088段の石段が続く。
社殿
本殿は三間社流造杮葺、正面に一間の向拝を付ける。永正12年(1515年)に建造され、室町時代の特色を残す。1958年(昭和33年)に国の重要文化財に指定された。
宝物殿には重要文化財の木造聖観音立像(もくぞうしょうかんのんりゅうぞう)や、重要有形民俗文化財の船絵馬・船額等が収蔵されている。
現地情報
交通アクセス
能生駅より北東へ徒歩約20分
所在地 新潟県糸魚川市大字能生7239
位置 北緯37度6分24.77秒 東経137度59分39.00秒
主祭神 奴奈川姫命
伊佐奈岐命
大己貴命
社格等 式内社小社論社・旧郷社
創建 伝崇神天皇11年
本殿の様式 三間社流造杮葺
別名 白山神社
例祭 4月24日
主な神事 舞楽・獅子舞(4月24日)
2024年07月31日
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