2017年08月24日
◆復習ばかりでなかなか定着しない学習者のレッスン
みなさんこんにちは!
フリーランス日本語教師のTomomiです。
このブログをお読み頂きありがとうございます。
今日は『復習ばかりの授業で学習者が飽きていそうな学習者にどう対応するのか。』というテーマで書いてみようと思います。
私のクライアントさんの中に、職場でも家庭でも英語しか話さないという方がいます。
日本語に触れる機会がかなり少ないこともあり、週に1回のレッスンが復習で終わることもしばしばあるんです。
そこでふと『この方は復習ばかりで飽きないんだろうか?』と思ったんです。
定着しないまま進んでいっても、レッスンを振り返った時に「もう半年経つけど単語も文型表現も増えた気がしない」と感じるようではモチベーションの低下、はたまたレッスンをやめるなんてことにつながりかねません。
もっとも、その学習者が「ただ単に週に1度の教師との会話を楽しんでいる」ということであれば問題はありませんが…
そんな方もたまにいます。
それで私は、単語については毎回ミニテストを行い、文型については毎回同じものを取り上げながらも話題を変えるようにしました。
前回(もしくは前々回とかそのもっと前とか)に勉強した文型は、この話題でもこんな風に使えるよね、ということを繰り返したんです。
そして徐々にではあるけれど確実に定着しているということを感じさせるようにしました。
それはどういうことかというと、
知らない→使える
という変化は大変大きなものですよね。
だから、
知らない→知っている→見てわかる→聞いてわかる→使える
というように、定着の段階を小分けするようにしました。
前々回に導入したときは『知らない』の段階だった。
でも、前回復習をした時には『知っている』に変わった。
それで今回は『読んでわかる』に変わってるよね、じゃあ次は『聞いてわかる』に行けるようにしよう。という話をしました。
相手は大人なので、こんな幼稚な言い方ではありませんでしたが…
でも、このやり方に対してクライアントが実際にどう思ってるかがわからなかったので、 早速聞いてみることにしました。
「最近復習が多いけど、どのぐらいレッスンを楽しんでる?」
「定着度を上げたり自分が楽しんだりするために何か今とは別にできることはあるかな?」
(もちろんこのままではなくて相手がわかるような話し方をしました)
学習者がレッスンについてどう思っているのか?
どのぐらい満足しているのか?
どのぐらい楽しんでいるのか?
教師側がそれを把握していなければ、学習者との間に溝が生まれてしまいかねません。
だからちゃんと質問します。
でも、YES/NOクエスチョンではなくて、オープンクエスチョンで!というのがポイントです。
はい、いいえだけで終わらせるのではなくて、自分の気持ちを本人の口から話させるように意識しています。
私の質問への彼の答えは
「レッスンは楽しいよ。毎回話題が違うし、選んでくれる話題も面白い。唯一日本語を話す機会だからとても大切。ちょっとずつだけど、レッスンで勉強した文型も見れば意味がわかるようになってきたし。」
「明確な目標さえあればどんどん自主学習できるんだけどね。だから目標を定めることかな。あとはアプリを使って単語を勉強する。」
とのこと一安心!
今の自分に足りないと感じることや、それについてどう対処すればいいかということを自ら考え、気づき、自分の口から言ってくれたので、かなり大きな収穫だなと思っています。
定着しなくてもどかしいのは学習者の方ですよね。目標達成やその段階を小分けにしてあげることで『定着』の定義のハードルを下げることができます。
そうやって少しでも前進していることを感じてもらえるよう意識しています。
最後までお読みくださりありがとうございます。
9月23日土曜日の10:00より、プライベートレッスンについてのセミナーを開催予定です。
詳細は決まり次第お知らせいたします!
◇◆プライベートレッスンについてのモヤモヤを解消したい方、学習者に喜んでもらえるレッスン法を模索している方、フリーランスとしての活動に興味がある方のための応援プランをご用意しています◆◇
などなど、「相談できる人がいなくて困っている」みなさんのお悩みに、じっくり個別にお答えします。
お悩み相談についてのお問い合わせは下記フォームからお願い致します。
お悩み相談プランの詳細が気になる方は◇ホームページ◇をご覧ください。
サポートプランについてご質問のある方は、下記よりお気軽にお問い合わせください^^
フリーランス日本語教師のTomomiです。
このブログをお読み頂きありがとうございます。
今日は『復習ばかりの授業で学習者が飽きていそうな学習者にどう対応するのか。』というテーマで書いてみようと思います。
私のクライアントさんの中に、職場でも家庭でも英語しか話さないという方がいます。
日本語に触れる機会がかなり少ないこともあり、週に1回のレッスンが復習で終わることもしばしばあるんです。
そこでふと『この方は復習ばかりで飽きないんだろうか?』と思ったんです。
定着しないまま進んでいっても、レッスンを振り返った時に「もう半年経つけど単語も文型表現も増えた気がしない」と感じるようではモチベーションの低下、はたまたレッスンをやめるなんてことにつながりかねません。
もっとも、その学習者が「ただ単に週に1度の教師との会話を楽しんでいる」ということであれば問題はありませんが…
そんな方もたまにいます。
それで私は、単語については毎回ミニテストを行い、文型については毎回同じものを取り上げながらも話題を変えるようにしました。
前回(もしくは前々回とかそのもっと前とか)に勉強した文型は、この話題でもこんな風に使えるよね、ということを繰り返したんです。
そして徐々にではあるけれど確実に定着しているということを感じさせるようにしました。
それはどういうことかというと、
知らない→使える
という変化は大変大きなものですよね。
だから、
知らない→知っている→見てわかる→聞いてわかる→使える
というように、定着の段階を小分けするようにしました。
前々回に導入したときは『知らない』の段階だった。
でも、前回復習をした時には『知っている』に変わった。
それで今回は『読んでわかる』に変わってるよね、じゃあ次は『聞いてわかる』に行けるようにしよう。という話をしました。
相手は大人なので、こんな幼稚な言い方ではありませんでしたが…
でも、このやり方に対してクライアントが実際にどう思ってるかがわからなかったので、 早速聞いてみることにしました。
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「定着度を上げたり自分が楽しんだりするために何か今とは別にできることはあるかな?」
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どのぐらい満足しているのか?
どのぐらい楽しんでいるのか?
教師側がそれを把握していなければ、学習者との間に溝が生まれてしまいかねません。
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でも、YES/NOクエスチョンではなくて、オープンクエスチョンで!というのがポイントです。
はい、いいえだけで終わらせるのではなくて、自分の気持ちを本人の口から話させるように意識しています。
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「レッスンは楽しいよ。毎回話題が違うし、選んでくれる話題も面白い。唯一日本語を話す機会だからとても大切。ちょっとずつだけど、レッスンで勉強した文型も見れば意味がわかるようになってきたし。」
「明確な目標さえあればどんどん自主学習できるんだけどね。だから目標を定めることかな。あとはアプリを使って単語を勉強する。」
とのこと一安心!
今の自分に足りないと感じることや、それについてどう対処すればいいかということを自ら考え、気づき、自分の口から言ってくれたので、かなり大きな収穫だなと思っています。
定着しなくてもどかしいのは学習者の方ですよね。目標達成やその段階を小分けにしてあげることで『定着』の定義のハードルを下げることができます。
そうやって少しでも前進していることを感じてもらえるよう意識しています。
最後までお読みくださりありがとうございます。
9月23日土曜日の10:00より、プライベートレッスンについてのセミナーを開催予定です。
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ーお悩み相談内容例ー
☆レッスン内容(流れや教案)のチェックとご提案
☆トライアルレッスンのチェックとご提案
☆クライアントのニーズを引き出す質問の方法
☆クライアントの満足度を測るフィードバックの方法
☆フリーランス日本語教師に必要な事務作業
☆企業との契約にあたり準備しておくべきこと
☆強みを知る方法とそれを活かしてセルフブランディング
をする方法☆レッスン内容(流れや教案)のチェックとご提案
☆トライアルレッスンのチェックとご提案
☆クライアントのニーズを引き出す質問の方法
☆クライアントの満足度を測るフィードバックの方法
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