● 本日(6/10)は「入梅」・「時の記念日」だそうで…
1年365日(本年は1日多いですが…)、日々何かが起き、何かが生まれ、 即ち毎日が何かの記念日!と、言う事で時々思い出した様にお贈りする本シリーズ・「今日は何の日」 本日(6/10)は雑節の一つ「入梅」、そしてまた「時の記念日」なのだそうですが…
■ 雑節・「入梅」とは…?
「入梅」とは二十四節気、五節句等と併せて季節のの移り変わりなどを表す為の暦日の一つであり、 字面からして直ぐ判る事ではありますが、これは「梅雨入り」の時期を表す物であります。
これは具体的には、天保暦以降は太陽が黄経80°となる日とされたそうです。 ここへ至るまでの経緯については、Wikipedia他、Web上にも色々なドキュメントが公開されておりますので、 そちらをご参照頂くとして、 気象庁のページ・「平成28年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」に依りますと、本年の関東・甲信地方の梅雨入りが6/5、 これは平年日(6/8)より3日早く、昨年(6/3)より2日遅いとの事ですから、 大体当たって居る、と言い得ますね。 傾向としては年々早まっている感じでしょうか…?
■ では「時の記念日」とは…?
また、6/10と言う日にちは「時の記念日」でもあります。(「入梅」は黄経80°となる日ですから、日にちは決って居りません) こちら、一見するとよくある「○○の日」的な記念日っぽい感じですが、 その歴史は意外と古く、1920(大正9)年に、 東京天文台(現国立天文台三鷹キャンパス)と、伊藤博邦・会長、渋沢栄一他、 政財界の名だたる名士からなる、文部省による外郭団体・「生活改善同盟会」によって制定されました。
その第一の目標として、「時間厳守」が掲げられたそうで、 これは、兎に角「欧米に追いつき追い越せ」という、 まだまだ近代日本が若かった、当時の時代背景が現われている様ですね。 逆に言えば、それまでは…今でこそ「電車が時間通りに来る!」等と言うのが特殊日本的な事の様に巷間言われていますが…ね?
この6/10という日にちについては、 天智天皇(中大兄皇子)が即位後に新しき台に、 皇子時代に自ら製作した漏刻(要は水時計)を設置して…と謂う、日本書記・天智天皇十年四月辛卯条(この日がグレゴリオ暦6/10に相当)の記述に基づくそうです。