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2017年10月29日

耐性菌

 私が初めて耐性菌のことを知ったのは、大学病院に入院する中学生の訪問指導員をしていたときです。
 もう15年ぐらい前でしょうか?
 白血病で入院していた生徒が、手術を受け、そのときのメスから耐性菌に感染したそうです。
 個室で、隔離されました。
 訪問指導は続行しましたが、自分の免疫力が弱っていたら感染する可能性もあるし、重症化してしまったら死ぬこともあることを承知したうえで、指導してくださいと病院から言われました。
 そのとき、いろいろ本を読んで調べたりしました。
 実際に、病院で感染し亡くなられた方の本なども読みました。
 感染しているときは、治療ができないと、治療がストップしていました。
 
 もう1人、交通事故で市立病院に入院した生徒も、手術で感染し、治療がストップしていました。
 ただ、感染しているけれども、ふつうに高齢者ばかりの大部屋に入院していて、医大との対処の差に驚いたことがあります。

 耐性菌は、抗生物質、抗菌薬を多用していると、薬が効かなくなる耐性菌ができるそうです。
 抗生物質や抗菌薬が、効かない菌になるので治療ができません。
 
 日本は、薬が安価なので、ちょっとしたことでも薬を服用します。
 抗生物質や抗菌薬を安易に服用している人も多いです。
 日本で耐性菌が増えて、感染する人が増えてきているそうです。

 薬は、炎症を抑えたり、痛みをとってくれる便利なものではありますが、危険なものでもあります。
 これから、ますます薬によるトラブルは増えると思います。
 薬を服用したことで、注射をしたことで、重症化したり、亡くなることも起こるかもしれません。

 子どもの医療費が無償化されています。
 安易に病院に行くことも増えていくと思います。
 子どもの頃から、薬に頼り過ぎると、成長して行く中で何が起こるかわかりません。


 抗菌といって、抗菌剤を多用する人も増えています。
 すべての菌が悪いわけではないと思います。
 抗菌グッズを必要以上に使い続けている人も、個人的にはこわいなあと思っています。
 食中毒にならないように、抗菌することが当たり前になっています。
 でも、長い目で見たとき、抗菌剤をたくさん食品と一緒に食べてどうなんだろう?とも思います。
 感染源の特定できないO-157もありました。
 抗菌すればするほど、新しい問題もでてくるのかもしれません。

 子どもは菌をたくさん持っているそうです。
 抗がん剤治療をしている子どもたちは、子どもとの面会は許されませんでした。

 いい菌も悪い菌も、除菌剤で殺してしまっているのかもしれません。
 やり過ぎには、注意が必要かもしれませんね。
 







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