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2014年04月17日

動物実験していないメーカー一覧に関しての注意書き

当ブログの「動物実験していないメーカー一覧」は、NPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)発行のコスメガイドVol.4を参考に、一部改定してまとめました。

ネットで調べてみると同じメーカーでも「動物実験していないメーカー」に分類されていたりいなかったり、サイトや人によってまちまちでどれを信じていいかわからない、と思われる方も少なくないのではないでしょうか。

海外にはそのメーカーが「動物実験していない」かどうかを厳しくチェックして認証する第3者的機関が存在しますが、日本には現在そういった機関がありません。
そのため私たちは、問い合わせに対してのメーカーの返答を判断基準にするしかなく、動物実験していないメーカーのリストとして一番ポピュラーなJAVAのコスメガイドにしてもやはり同じことで、メーカーへのアンケート調査をもとにしたリストになっています。

質問内容や言葉の選び方によってもメーカーの返答は微妙に違ってくるでしょうし、問い合わせた時期やタイミング、もしかしたら窓口の担当者によっても異なる返答が返ってくるかもしれません。
そもそもどこまで本当のことを言っているのかもわからず、とりあえずメーカー側の言葉を信用して判断するしかないのです。

JAVAが問い合わせの際確認したい事項としてあげているのは以下のとおり。

1、動物実験を行っていないかどうか。他機関に委託していないかどうか。
2、製品の製造を委託している会社が動物実験を行っていないかどうか。
3、原料を供給しているメーカーが貴社の製品原料について現在動物実験を行っていないかどうか。
4、グループ会社が動物実験を行っていないかどうか。他機関に委託していないかどうか。

以上の項目にプラスして「中国への事業展開があるかどうか」「動物性の原料を使用していないかどうか」などが気になる、という方もいるでしょう。

2013年春に、資生堂マンダムが動物実験を廃止すると公表しましたが、どちらも輸入化粧品の製造販売にあたって動物実験を義務付けている中国への輸出は続けています。
これは「していないメーカー」と言っていいのかどうなのか?
単に「動物実験していますか?」と質問しただけでは不十分ということになりますし、メーカーのホームページに「動物実験していません」と記載があってもその中身はあいまいです。
審査する機関やはっきりとした公的な基準がないのですから、うやむやにされてしまってもしかたがありません。

厳しい審査をクリアした企業のみのリストを、というのであれば、世界的に認められたリーピングバニーの認証を得たショッピングガイドがネット上に公開されています。
また、ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International)が作成したBeCrueltyFree Japan のショッピング・ガイドは、最も厳格なcruelty-freeの基準を順守している企業のうち、日本において購入することのできる化粧品リストになっています。

Leaping Bunny Shopping Guide 2012(pdf)
Be-Cruelty-Freeショッピングリスト(pdf)

HSIでは企業への問い合わせの際には以下の点を確認するよう推奨しています。
1) 原料もしくは完成品に動物実験をしていますか? 
2) 原料供給会社により動物実験が実施され、新たに開発された原料を購入していますか? 
3) 中国等、動物実験が必要な国で製品を販売していますか?



リーピングバニーをはじめとした海外の認定マーク。

leaping bunny.jpg IHTK.jpg mark_test0.jpg mark_test1.jpg

そのほかオーガニック認定も「動物実験していない」という基準を含むものがあるので目安になります。


また、上記のような公的認証とは違いますが日本では「生活の木」がメーカー独自のマークをつけて動物実験していない製品であることを消費者にわかりやすくするなどの工夫をしていますし、太陽油脂でも一部製品に自主的に「NotTested on Animls」の表示をしているようです。



このブログで一覧を作るにあたって、企業理念としてはっきり「動物実験はしません」と明記していて、原料から海外進出の枝葉までしっかり責任を持っているメーカー以外はリストに載せるべきではないんじゃないか、と悩みました。

でも、それでは選択肢がうんと狭まってしまいます。
なおかつ、最初にのべたような事情から、秘密の多い日本の化粧品業界においてきっぱりとした線引きをすることも難しいのです。

ここまでなら許せるという許容範囲も、お財布事情も、人によって違います。

こちらでリストの範囲を限定してしまうよりかは、ぜひ読者のみなさんがご自分の判断で選んでいただきたいのです。
動物実験していない日本メーカーのリストからあいまいさを完璧に取り除くことは今の時点で不可能かも知れませんが、ゴールにたどりつくにはまず1歩から。
どうか「化粧品の動物実験なんてイヤだな」と感じた最初の気持ちを大事にしてください。

いきなりパーフェクトを目指さなくても、問題意識を持つことがまず第一歩ではないでしょうか?
完璧じゃなきゃイヤ、と何もしないことが一番よくないことだと思います。

もちろん行動力のある人はずばりメーカーに意見書を送りつけたっていいんですが、誰もが非の打ちどころのないヴィーガンや運動家を目指さなくたって、いいんです。
ごく普通のおおぜいの一般市民の気持ちこそが、企業を動かすのですから。

何も考えずに当たり前のように買っていた大手メーカーの製品、たまにはそうじゃないものを選んでみるというところからはじめてみませんか。



■動物実験禁止の国
EUでは化粧品の動物実験完全禁止が実現しました。(2013年3月11日)

オーストリア
フランス
ドイツ
イタリア
オランダ
スペイン
イギリス
スウェーデン
。。。などEU加盟28カ国


■「原料については不明」(?)のメーカー
※リストからはずしたほうがいいのか迷ったのでこちらに掲載させていただきました。

石澤研究所
シーボン
日本盛(米ぬか美人)
ヘチマコロン
ミヨシ石鹸
(株)柳屋本店


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