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2014年10月17日
せっけん洗濯に挫折した話
せっけん洗濯に初挑戦したのは、今年の初めから。
寒い時期だったので粉せっけんは溶け残りが気になるかも、とまずは液体せっけんから始めました。
近所のお店で買えたのは、かろうじてミヨシの液体せっけん「そよ風」だけ。
溶け残りはまったくないし、合成洗剤よりむしろ汚れ落ちも良いような?
香料が入っていますが、お洗濯時に良い香りが漂うと家事もちょっと楽しく感じられるので、無香料にはそれほどこだわりません。
「せっけん洗濯、想像してたより楽チンかも〜♪」とばかりに、ウキウキです。
が、気になるのはミヨシさんというメーカー。
JAVAのコスメガイドでは「動物実験していないが原料は不明」のメーカーに分類されています。
ミヨシのホームページには「動物実験していません」とあるけど、原料については触れていません。
原料に関しては目をつぶるかどうしようか、とモヤモヤしているうちに季節も変わり気温もあがってきたので、粉せっけんのお洗濯に切り替えてみることにしました。
太陽油脂「パックスナチュロン純粉石けん」。
とたんに、液体せっけんの時にはまったく感じなかったせっけん洗濯の大変さを、知ることになります。
まず、どれほど気をつけても目に見えない粉が舞うようで、むせます。
わたしの場合のどよりも鼻にきてしまって鼻水が止まらなくなるので、毎回マスクをして扱わなくちゃいけません。
ふわふわ真っ白でいかにも無害そうなのに。
そして、夏場であっても水道水ではどうしても溶け残りが出て、石けん臭さも気になるのです。
わが家は半身浴で目いっぱい汗をかいてお湯を汚すので、残り湯を洗濯に使うのはちょっと抵抗があります。
お茶を飲む習慣もないので、石けんを溶かすためにわざわざお湯を沸かすのもおっくうです。
溶け残りのお陰で洗濯槽のカビが増えるのは困ります。
どうやらわたしが購入したような100%の純せっけんは、デリケート衣類などには優しくて良いらしいのですが、日常使いするならアルカリ助剤の入った粉せっけんのほうが扱いやすいのだそう。
効率が良くて上手なせっけん洗濯のしかたを知りたくて、あちこち調べていると、「せっけん洗濯は泡立ちが大事なので泡立っていなかったらさらに石けんを足すように」とどこのサイトでも説明されています。
これも、貧乏症のわたしにはちょっと引っかかってしまう情報でした。
動物実験していないメーカー=せっけん洗濯しか選択肢がないかというとそうでもなくて、エコ認定を受けていて動物実験もしていない海外メーカーの製品なんかは、ほぼ合成洗剤で、洗濯用のせっけんは見かけません。
海外の水道水は硬水なので、せっけんカスができやすいのだそうです。
そのため「合成洗剤でも環境負荷や肌への刺激が少ない成分を」と熱心に研究がすすめられてきたわけで、「絶対的にせっけんが善で合成洗剤が悪である」という図式を思い浮かべがちな日本とは違うようです。
日本の石けんメーカーさんのホームページで、合成洗剤はどれだけ危険か、という実験動画を載せているのを見たことがありますが、合成洗剤にもさまざまな種類があることを考えると、十把ひとからげに「キケン!!」と糾弾するのはあまりに大ざっぱで非科学的な気もします。
せっけんVS合成洗剤というのは日本人には根強いテーマで、あらゆるサイトや書籍で論じられています。
小学生の頃家庭科の先生に合成洗剤がどれほど危険かを教え込まれた記憶のある昭和生まれのわたしにとって、合成洗剤100%OK!という気分になれないのは確かです。
それでも、最終的にわたし個人としては、「合成洗剤にもピンからキリまであり、石けんと合成洗剤どちらにもメリットデメリットがあって、どちらも使いすぎは良くない」という結論に落ち着きました。
扱いが面倒で、泡立てるためにたくさんの量が必要な石けん洗濯よりは合成洗剤のお洗濯のほうが自分には向いているように思います。
今現在は別のエコ洗剤でお洗濯しているので、また別に機会にでもレビューしたいと思います。
紙製の計量カップがついているパックスナチュロン。
底の隙間から粉がもれないようご注意を。
残った純粉石けんですが、お掃除用としてちゃんと使っています。
お湯でトロトロに溶いて換気扇やレンジの油落としなんかに使うと、力を入れなくたってスルスル落ちますよ。
毎年大掃除の時期にはガンコな油汚れと格闘して結局負け越す、ということを繰り返していたのに、強力な台所用洗剤なんて目じゃありません。
掃除用なら多少溶け残りやダマがあっても問題なし♪
手も荒れないし、子供やペットがいても安心です。
石けんでお掃除した後は酢かクエン酸で中和するのをお忘れなく。
■使用感 ★☆☆☆☆
■値ごろ感 ★☆☆☆☆
せっけん洗濯には挫折しましたが、掃除用として考えるなら使用感も値段もそう悪くはありません。
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