いやはや、知らんかったら良かったと思う話が、たまにあるもんで、
YouTube で見つけてしまったんすか、
うむ・・・京都とか、ムチャ歴史の深い土地は、霊感の鋭いヒトが見れば、そこら中に、もののけがうろうろしてるそうやけど、
吉本のお笑い芸人、ガリガリガリクソンさんが、危うく命を落としそうになった幽霊マンションも、京都市内でしたね、
自分も当時、嵐山に住んでたから、すぐピンと来て、ああここかって分かったんやけど、一見すると、そんな感じには見えないふつうのマンション・・・自分にはその手の霊感が、無かったおかげか、京都での30年はじつに楽しかったけど、まあ、京都に限らず、歴史が深く人がおおぜい住んでるところには、それ相応の念がこもるというか、霊体のミルフィーユというか、
今では、デートスポットや納涼床とかでにぎわう鴨川も、大昔は、飢饉があるたびに、京の都へ向かえばなんとかなると、大ぜいの飢えた村人が、鴨川で餓死したとか、
その霊が居てるから、あの辺の料理屋さんは繁盛するとか、
どういうことすか、
あのあたりに来ると、むしょうにお腹が空いてきて、ついつい店に入りたくなるそうや、
で、そろそろ本題のマウンテンバイクの話ですけど、
京都市ではなく、今をときめく村田製作所の巨大本社ビルが、JR駅前にそびえる、長岡京市でのことなんやけど、ここも歴史の深いエリアで、山ぞいに、紅葉で有名な光明寺という浄土宗の寺院があって、その一帯は、広い竹林が広がっていたり、
むかしは竹林に人を埋葬したとか聞きますが、
それはよう知らんけど、まあ自転車で走るには素晴らしく雰囲気のいい道があちこち伸びてて、その日も、まったく知らないルートで、ハイカーとかぶらんようなマウンテンバイクコースは無いかと、探しに入ったんやけど、その時に、なんてことないやぶの深い、坂道を下ってて、木の枝がからまってリアエンドを壊してもうて、
リアエンドってなんすか、
変速機を取り付ける大事な部分・・・壊しても交換できるように、そこだけボルトで固定されてる車種も多いけど、自分のはあいにく、フレームと一体型で、さらに悪いのはシロウト考えで、安くあげようと自分で修理したことで、取り返しの付かない結果となり、
買って1年するかしないかで、10万以上もするマウンテンバイクをダメにしたと、
大事に乗れば、20年でも平気で乗れるし、オマケに自分でダメにした後悔もあって、ショックは大きく、
で、その山の中が、じつは怖い場所だったと、
事件が起こった正確な場所は分からんから、ズバリその場所という確証は無いけど、トラブルがあったのは野山という、犯行現場とおなじエリアで、
それがこれすか、京都府長岡京市奥海印寺野山・・・陽気の良い初夏に山菜採りに出かけた2人組の主婦が、ふたりとも惨殺されるという通り魔的な、
京都で暮らす前の事件で、今の今までまったく知らんかったし、えらいショックやで、
未解決事件というのも、気味が悪いすね、
それとは別の話やけど、そこから北北西へ8キロあたりに、京都西山霊園があって、そこからマウンテンバイク乗りとハイカーがよくかぶる、カラト越えという有名なハイキングコースへ入っていったことがあって、まあ、むかしは山陰街道の裏街道として使われてたようで、本能寺の変で明智光秀がこの裏街道でひそかに京都入りしたとかしないとか、
しかし、わざわざなんで、道幅もせまく交通量も多い国道9号線をたどって、さらに霊園経由でコースに入ったんすか、
たしかに、そこまで行かずとも、ずいぶん手前、桂坂ニュータウンの最上部、国際日本文化研究センターの裏手から、簡単に入れたんやけど、ある日、マウンテンバイクは入山するなという切ない立て看板と共に、木の杭まで打たれて、そんならと、別の入山ルートを求めて足をのばしたわけで、
そういえば、天王山のほうも、わざわざ警察署の名前まで出して、自転車禁止の看板が、
まあ、このあたりは、日本でも有数の人口密集地なんで、ハイカーとマウンテンバイクのあいだで、トラブルも絶えなかったとは思うけど、それにしてもなあ、アラヤさんといいシマノさんといい、マウンテンバイクで世界をリードしてるのも同じ関西なわけで、
で、話はもどりますけど、その霊園でなにかあったんすか、
いや、その時はケガも故障も無く、ハイカーとのトラブルも無く、非常に楽しく帰宅したんやけど、帰ったその晩に、とつぜん見知らぬセールスの電話がかかってきて、「お墓いかがでしょうか」と、その京都西山霊園から、
それはそれで、ゾッとしますね、耳元という近さもあるし、
いやはや、死んだその霊は、とりあえず近くの山へ登っていくという話しがあるけど、まあ京都近郊の山とか、見る人が見たら、絶対登らんかもしれんなあ、
五山の送り火も、そういう事から、毎年やってるんちゃいます、
ホンマや、ああ、くわばらくわばら、
それ、ひさびさに聞きますわ、