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2014年12月01日

ふたたび丹波の紅葉へ(1)「嵯峨野から保津峡へ」

b.近畿シリーズ最後の旅をお願いします、

a.いろいろあって迷うけど、紅葉の季節でもあるし、前々回とかぶるけど、丹波の紅葉を見納めにもう一度、

b.コースもカメラも自転車も、

a.10〜11月に6回連続させた、丹波の里のモミジ狩りとほぼ同じや、

b.よほど好きなんすか、このきっつい登りが、

a.いや、たぶんいちばん気に入ってるのは、おとなり滋賀県のびわ湖まわりの広がりとか街道筋の旅情なんかやけど、この修行のようなきつい山道も独特の魅力があってなあ、

b.きつい坂を登りきる達成感とか、

a.それもあるし、だんだん高度を上げるにつれてココロがきれいになるというか、むだなノイズが消えていって静かな気持ちになれる、

b.じゃあ、まいりましょうか、

a.2010年11月21日午前8時、嵐山の自宅を出発、渡月橋からの紅葉はなぜかカメラに収めることなく亀山公園へ、

b.亀山公園って自転車で登れたっけ、

a.最初に少し石段があって、ここはかついで登るけど、あとは大河内山(おおこうち)荘までなめらかな上り坂や、

b.ここもしっかり色づいてるなあ、

PB210311.jpg

a.ここも手入れがしっかりされてるんで、四季それぞれの色が楽しめる、

b.で、いつもどおり念仏寺へむかう石だたみの地味きつい坂道へ、

PB210314.jpg

a.午前8時半やとさすがに人気(ヒトケ)もない、

b.六丁峠の入り口へやってきました、

PB210318.jpg

a.これ嵯峨菊ちゃうか(=じゃないのか)、

b.花弁がほっそりして、いかにも京都って感じですね、

PB210315.jpg

「冬ちかく ほっそりならぶ 茶屋の菊」、

a.昨年もほぼ同じアングルで写した鳥居のモミジ、

PB210316.jpg

b.この日は晴天かと思ったら、けっこう霧深いんすね、

a.保津峡の霧に出会うのはホントまれなんで、こりゃ秋のボーナスやな、

b.ふだんでもけわしい渓谷がなおさら深くみえる、

a.保津峡駅の自販機でホットコーヒー飲みたなった、

b.駅へ回り込むことで、いま走った崖(がけ)の道が、

PB210325.jpg

a.あの白いガードレールか、スゲエとこ走ってたんやなあ、

b.好きでないと来れない場所ですね、

a.たしかに、好き嫌いハッキリ分かれるやろなあ、

PB210323.jpg

b.さて、一服したし水尾の里へ登っていきましょうか、

a.霧はますます深く、夢の中みたいや、

PB210327.jpg

b.蟲師(ムシシ)の実写版みたいっす、

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a.水尾の里はゆずの里、そういえば、こわいほど深い谷を往復するんがおっくうで、いつも道しるべを見るだけの清和天皇陵も近くにあったなあ、

b.行ってみますか、

a.今回もパスや、ご縁のある方に訪ねてもらおう、

b.水尾では珍しい水平な駐車場に到着、霧もだんだん晴れてまいりました、

PB210330.jpg

a.ていうより、オレらが霧より高いとこに登って来たんやろ、

b.さらに集落を抜けて高度をかせぎ、水尾の里のいちばん端っこにやって来ました、ふりかえると今のぼってきた谷が一望できます、

a.あの霧のなかを登ってきたんか、絵になるなあ、

PB210334.jpg

b.ここがもしかして、いちばんお気に入りの休憩ポイントなんすか、

a.うむ、何度ここでゆっくりしたやろう・・・見晴らしも良いし、ゆずの里とスギの森の境目にあって、ちょうど気分もひと区切りついて、なんか落ち着くなあ、

b.ヒトによれば、登り切るまで、休まず一気にっていう、

a.体育会系の若者なら、それもいいかしれんな、楽しみ方はヒトそれぞれや、


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