アフィリエイト広告を利用しています

2013年02月08日

ブル8マル暗記(1) 第一楽章は青木が原っすか

a.こら、よそ見すな、ちゃんと前向け、これよりクレンペラーのブル8丸暗記を始める、

b.80数分かかるクレンペラーのブル8、丸暗記なんて不可能です、

a.いや、まあそう言わんとやって見ようではないか、おぼえてしまえばこっちのもん、いつでも好きな場所で後期ロマン派の最高傑作が心の中で鳴り渡るんだぞ、世の中にこれ以上のぜいたくがあるだろうか、いやない(反語)、

b.まあそりゃそうですが、そもそもブル8ブル8って朝礼で言わされてますが、いったいど
んな曲なんすか、

a.出だしはいきなり青木が原の樹海、しかもあいにくの深い霧でな、

行ったことないけど、やはり気味悪いなあ

b.もうさっそくアウトじゃないすか、そんなの死ぬしかないすよ、青木が原で濃霧なんて、

a.ここを命辛々(いのちからがら)抜け出して富士のいただきをめざすのじゃ、

b.じゃあ80分後は富士山のてっぺんなんすか、

a.ものの例えじゃあくまで、ではここから、イチ押しのクレンペラー盤で、ブル8丸暗記じゃ、

b.やれやれ、しかし、やはり第一楽章はとっつきにくいなあ、暗重いにもほどがあらあ、

a.たしかに、名曲の割にいまひとつ人気がないのは、この暗すぎる出だしじゃ、しかもそれがスッキリ解決することなく、死の森を18分近くさまよい続けるのだ、

b.そう言えば御自身も、ずいぶん長いこと聴かれてませんね、

a.iMacにCD滑り込ませてと、おお、久々の第一楽章じゃ、クレンペラーのブル6番よりも金管がキンキンしなくて聞きやすいのう、

b.このやっかいな第一楽章、煎じ詰めたらどの辺がいいんすか、

a.そうだなあ、いちばん好きなのは、6分10秒から7分30秒のあたり、死の森をひとしきりさまよって、それなりに覚悟もできて静かな心持ちになってるような、まあしかし、あくまでこれは個人的な感想で、しかも伝わりやすいよう脚色して話してるんで、そのへん差し引いて聴いてね、おい、あれ、寝てんのかこの野郎、

b.すんません、気持ち良くなってうたた寝しちゃいました、昨晩アニメ逆境無頼カイジ破戒録編にまたまたはまって寝不足気味っす、

a.そう言えば、カイジ君たち45(よんごう)組も出だしはある意味、死の森より過酷な地下強制労働施設、

b.わかった、じゃあこのブル8もカイジ君たちと同じように、最後の第4楽章で逆境に打ち勝って、ビールと焼き肉で打ち上げっすね、

a.こんなやつ相手にブル8の道案内すんじゃなかった、師匠クレンペラーに顔合わせでけへんわ、

b.しかし、ぶっちゃけそういうことじゃないすか、

a.まあ、たしかにドイツオーストリアと言えば肉もビールも美味いしなあ、最終的には「未来は僕らの手のなか〜」、

b.で、帝愛の地下強制労働施設のように手ごわい、この第一楽章、他に聞き所といえば?

a.15分20秒から終わりまでの2分半。前半は死ね死ね団がトランペットを吹き鳴らして威嚇する、後半はこんなん勝てるわけないわとがっくりきて終わるんじゃ、暗いやろ、帝愛の地下みたいやろ、一条や大槻、どうしてるかなあ今ごろ、

b.じゃあ全部きいたら17分56秒の第一楽章も煎じ詰めれば、中間の1分20秒にラストの2分半を足して3分50秒か、これなら忙しい現代人でもバッチリ暗記できそうっすね、

a.やれやれ、世知辛い(せちがらい=やりにくい)世の中じゃのう、


Bruckner: Symphonies Nos. 4-9

新品価格
¥1,620から
(2013/2/8 09:28時点)



部下にはブル6ブル8と連呼させておるが、4番5番あたりもじゅうぶん聴きごたえがある。特に5番の終楽章はヴァントの愛聴盤がある今でも説得力に満ちている。ともかくこれだけ入ってこの値段は信じられない。絶対に買いだ!


ブルックナー:交響曲第8番 ノーヴァク版 他 【HQCD】

中古価格
¥2,360から
(2013/2/8 09:29時点)


こちらはぜいたく仕様のブル8。中古1枚で6枚入りボックスより高い。ふつうのCDプレイヤーで聴けるし自分が欲しいくらいじゃ。


ブルックナー:交響曲第5番[1989年ライヴ]

新品価格
¥2,348から
(2013/2/8 09:54時点)


5番はこれがあれば他はいらない。ベルリンフィルといれた方が圧倒的人気だが、これは聴いてないので何とも言えない。ライブ録音ながら音も良く、アンサンブルは乱れないし、直後の拍手やブラボーもない、だからいつもライブであることを忘れて聴いている。5番はついついやり過ぎて力まかせの演奏に成りやすいが、ヴァントは最後までしっかりコントロールをきかせて見事だ。「これほど正確に燃え上がることはない!」、クレンペラーお気に入りのこの言葉がこの演奏にはぴったりあてはまる。どう見てもベルリンフィルよりもうけの少ない北ドイツ放送交響楽団へあなたの尊い一票を。


<< 2024年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
タグクラウド
最新記事
リンク集(このブログ内)
月別アーカイブ
RSS取得