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2016年04月06日

空遍路(14)「ここだけ弥勒(みろく)常楽寺」

▽・w・▽ 八十八カ所のなかで、ただひとつ弥勒菩薩(みろくぼさつ)を本尊(ほんぞん=お寺のメインキャラクター)とするのが、ここ常楽寺(じょうらくじ)やそうです、

(=^ェ^=) 弥勒菩薩といえば、国宝第一号、京都・広隆寺(こうりゅうじ)の、弥勒像が有名なんか、知ってたような知らんかったような、

▽・w・▽ 京都に30年暮らしてたのに、けっきょく一度も見てないんすか!?

(=^ェ^=) 改めて聞かれると恥ずかしいけど、まあだいたい京都に住んでてもなあ、みんなそんなモンや、そもそも寺の中に入ったのも1度あるかないか、そのまわりは死ぬほど走ってんのになあ・・・

▽・w・▽ 広隆寺あたりは、交通量の多さも印象的、

(=^ェ^=) 嵐電(らんでん=嵐山に向かう路面電車)が道のまん中を通っていて、道もいびつに交差してるから、非常に走りづらい・・・でも、お寺のヨコの塀にそって、太秦映画村を南北につらぬく小道があって、クルマもほとんど来ないし、ウソのように静かやし、お気に入りの散歩コースやったなあ、ああ京都でゆっくりしたいなあ、ワンシーズン(=三ヶ月)ほど・・・

▽・w・▽ そんな長期間、何するんすか、

(=^ェ^=) 勝手知ったる町中の小道を、チャリンコで日がな一日流したり、滋賀県や奈良県や京都府に散りばめられたお気に入りコースを輪行したら、三ヶ月なんてあっちゅう間や、

▽・w・▽ でも、いいんすか、御年(おんとし)八十八、目も耳も悪く、歩行もやっとなオッカサン、そのままにしといて、

(=^ェ^=) ホンマや、あんまり身近やし、いちばん大事なこと忘れてた・・・でも88歳でふと思ったけど、生まれてから、毎年ひと寺ずつお参りしてたら、全部まわるころは88になってるんか、なんかそら恐ろしいなあ、そんだけで人生終わるようで、

▽・w・▽ 「水曜どうでしょう」のような夜中の巡拝も普通やないけど、1年にひと寺っていうのもなあ・・・そういうの、両極端って言うんじゃないすか、

(=^ェ^=) たしかに、チミ(=君)の言うとおりや、

「極端や 速すぎるんも 遅いんも」

(=^ェ^=) ところで、弥勒菩薩と同じように、ここだけなんやてな、八十八カ所で児童養護施設があるんは、

▽・w・▽ ええ、常楽園といって、昭和30年に戦災孤児を受け入れる施設として始まったそうです、

(=^ェ^=) 自分も子どものころ、なぜか母親に連れられて、近くの孤児院へ、「若松園」って言ったかなあ、わけも分からず古着を届け行ったことがあったなあ、昭和30年代の終わりごろ、

▽・w・▽ 戦災孤児が多かったんすね、岡山市も、

(=^ェ^=) 昭和20年6月29日の空襲だけで1800人ちかく亡くなってるし、町の中心部はほとんど丸焼けになったらしい、岡山城の天守閣もそのとき破壊されたようや、

▽・w・▽ 孤児院てどんなとこなんすか、

(=^ェ^=) 子どもの頃の記憶なんでほとんど覚えてないんやけど、ともかく子どもの声がいっぱい響いてたような、ただ、小学校と全然ちがう独特な匂いがあって、

▽・w・▽ におい?

(=^ェ^=) うん、石炭を燃やしたような、薬品のような、強いにおい、消毒剤まいてたんかなあ、

▽・w・▽ そういえば、昭和30年代は、住宅街の側溝にも消毒剤か殺虫剤か分からんけど、白い粉をもうもうと吹きつけてたなあ、

(=^ェ^=) 環境への毒性とか無頓着な時代やったなあ、


弥勒菩薩つながりで京都・広隆寺付近のお散歩コースを記してみました。
自転車で何度となく走った、さり気ないけどじつに味わいある細道です。拡大してご覧下さい。


posted by なおいのおじさん at 19:22| 徳島県
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