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2013年02月04日

銀玉や減り始めればブルックナー

a.大学んときの友人だけど、パチンコでじりじり負けだすと決まってアタマんなかで鳴り響くの
が、ブルックナー交響曲第9番の第2楽章なんだそうだ、

b.パチンコとブルックナー、変な取り合わせですね、ところでメチャ古いの聴いてますね、これがいいんすか、ワルター指揮、1959年録音、クレンペラーじゃないけど、

a.いろいろ聴いたけど、けっきょくここに落ち着いてしまった、両端楽章だけでなく、まんなかのスケルツォも素晴らしいし、これ一枚で充分、他は欲しいと思わない、

b.でも、音悪いでしょ、さすがに、

a.いや、ステレオ録音はじまって間もないころだが、けっこういける、半世紀前のフィルム写真に味があるように、まあちょっと残響が多すぎてブワブワするけど、大丈夫、慣れたら平気、

b.漢字変換で「悪太亜」っと、これもいいっすね、

a.あのなあ、人の名前で遊ぶの止めなさい、このお方もクレンペラーに勝るとも劣らない大先生
なんだぞ、

ブルックナー:交響曲第9番

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しかし、このジャケット何とかならんもんか、ソニーはもう売る気ないのか、お父さん悲しいぞ。
「ワルターのブルックナーは軽すぎて」とクラシックファンにあまり印象良くないけど、9番だけは、その軽さが功を奏して、たいへん透明度の高い精妙な音世界にひたれる。この響きになじむと他の演奏が必要以上に鈍重に思える。「どのブルックナー演奏も胃にもたれていまひとつ」と食欲不振なそこのあなた、薄味透明なこのブルックナー、一生もんすよ!


ためしにCDジャケットを作ってみました。背景は夕暮れせまる金剛山を明日香村から撮影したもの



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